組子文様「香図」の製作動画をアップいたしました。
https://www.youtube.com/watch?v=g7wCwqZu824
香図は、水平線と垂直線から成っており、室町時代に完成したと言われる「香道」に由来を持つ美しい図柄です。
東京・目黒の結婚式場「ホテル雅叙園東京」様にある百段階段にはこのデザインの建具が数多く設置されています。
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100dan
これからも歴史や伝統を深く学び続けながら、日本の組子を世界へ発信してまいります。
タニハタブログ Blog
組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。
ニューヨーク・タイムズ 「2025年に行くべき52か所」に富山市が選ばれました
アメリカの有力紙「ニューヨーク・タイムズ」が「2025年に行くべき52か所」を発表し、日本から富山市と大阪市が選ばれました。
タニハタの本社がある「富山市」は30番目(大阪は38番目)となりました。
富山市は、立山連峰の美しい景観と豊かな自然が魅力。
四季折々の美しい自然の風景が楽しめ、伝統文化、美食、新旧の建築物が調和した魅力的な観光地です。
タニハタの組子細工も昨年末、富山市の観光プロモーション動画で紹介していただきました。
https://www.youtube.com/watch?v=4N7-Xa4BBbk
1分40秒あたりで当社の組子と職人が紹介されています。
今回、世界の観光地として富山市が選ればれ、富山市民として誇らしい気持ちでいっぱいです。
2025年は多くの方に富山市を訪れていただき、その魅力を心ゆくまで堪能していただけたら幸いです。
・JR 北陸新幹線 春の誘客ポスターに組子細工が採用
・富山市で学ぶSDGs旅行
・富山工場での組子ワークショップ
謹賀新年
「香図」の由来である香道体験に行ってきました。
弊社で展開している「吉祥組子」からも分かるように、日本の古い文様や図柄には、それぞれに古くからの歴史があります。今回紹介する「香図」は、水平線と垂直線から成っており、室町時代に完成したと言われる「香道」に由来を持つ和風図柄です。
お客様から度々ご質問をいただくこの図柄について、その由来である「香道」をより深く理解するため、香舗伽羅-金沢-様にて香道体験をしてきました。香図が誕生した由来に触れながら紹介させていただきます。
〇香道とは
日本には、およそ500年も昔から、「香道」があります。華道・茶道とともに「香道」は日本三大芸道の一つと言われています。香道とは、香木の微細な違いを聞き分けながら、和歌、歴史、季節などを題材に香りを楽しむ芸道です。
代表的なものに、香りを聞き分ける「組香」という遊びがあります。「組香」というのは、参加者が何種類かの香りを聞き、何番目がどの香りだったかを聞き当てるゲームのようなものです。参加者の優越を決めるものではなく、あくまでもその香りやテーマ、空間を楽しむ文学性、芸術性の高い風雅な遊びです。
(引用:https://www.kyara.co.jp/experience)
今回は、代表的な組香の一つである「源氏香」を体験しました。
5回お香をたいて香りを聞き、どの香りが同じであったかを当てる組香で、全ての香りを聞いたあと和紙にお答えを記します。お答えは、まず縦線を5本書き、右から順番に聞いた香りが同じ場合、線の上部を横棒でつなぐのですが、このお答えの図が組子の図柄としても用いられる「香図」の由来となっています。
約1時間のプログラムを通じて、当時の遊びを体験しながら日本の伝統に触れ、何百年も前の歴史に思いを馳せる貴重な時間を過ごすことができました。私たち組子屋にとって、日本の伝統を伝える役割を担う以上、歴史を学び、それを自ら体感し理解することは欠かせないと感じています。
これからも、歴史や伝統を深く学び続けながら、日本の組子を世界へ広めていくことに努めてまいります。
杉本
組子の製作体験
11月8日
中東から2組のご夫婦が工場見学に来社されました。
ご夫婦で建築関係のお仕事をされていたり、普段から趣味で木工をやっておられる方々でしたので、あっという間にワークショップの組子を完成されました。パーツの出し方や角度の付け方など細かい部分について多くご質問をいただきました。
工場見学中も興味深く話を聞いていただき、大変有意義な時間となりました。
今回お越しいただいたお客様はもともとは2023年に工場見学のご予約をいただいておりましたが、情勢の問題により日本への渡航が延期となり、一年越しにお会いすることができました。
12月4日
北陸3県の事業で今回はオーストラリアの旅行会社を対象としたファムトリップでタニハタに工場見学にお越しいただきました。
ジグソーパズルが趣味とのことで、細かい隙間に入ったボンドのはみだしも丁寧に拭き取りながら、ハッパ入れを行っておられました。
組子に興味を持ち、遠方から富山までお越しいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
今後も海外からのお客様にもご満足いただけるよう、工場見学の内容をさらに充実させてまいります。
組子の設置写真が届きました
組子の設置写真が届きました。
●IMS Me-Life クリニック 東京様
東京都中央区日本橋に2024年4月に移転リニューアルオープンしたIMS Me-Life クリニック 東京様。
吉祥組子「麻の葉・桜・竜胆」を納品させていただきました。
●日本テレビ様 スタジオセット
2024年10月期日本テレビ系ドラマ「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―」のスタジオセットに、タニハタの組子が使用されました。
●すし玉 富山掛尾本店様 (富山)
創業40周年を迎えられた「すし玉富山掛尾本店様」。麻の葉ちらしの4種類のデザイン、計9枚を納品させていただきました。
●S邸 (福井)
麻の葉ちらしのちぎれ雲TCタイプをご採用いただきました。
3枚並びの障子になっており、右の三つ組手と左・中のちぎれ雲が自然に流れるよう工夫されています。
●美咲の家Ⅲ K邸(群馬)
群馬県の個人様邸に、吉祥組子の「麻の葉」「桜」「胡麻」「竜胆」、麻の葉ちらし「結び風」を納品させていただきました。
●中国料理 白龍様 (京都)
店名にも使用されている「龍 」二体が、大空を悠々と飛ぶ姿をイメージしてデザインさせていただきました。
鉋の研修を行いました。
組子細工は、飛鳥時代から続いている伝統木工技術です。
伝統技術ではありますが、最近は手業が半分、機械加工が半分といったところになってきました。
木材の「切削加工」は、主に機械を使いますが、機械に頼りすぎた反動で、組子職人として大切な部分が失われていると感じることが多くなり、若い職人達から「もっと道具での切削加工を行いたい」と話しがでることが多くなりました。
そんな理由から今年5月に木工作家の小松研治先生に工場まで来ていただき鉋の講習会を開きましたが、職人達に好評だったことから二回目の研修会を先生の工房で行いました。
刃の研ぎ方、道具の扱い方、安全への配慮、治具や型などの作り方、木材の見方、木工職人としての在り方など・・朝9時から夜遅くまで、たくさんのことを教えていただきました。小松先生は、富山大学 芸術文化学部で名誉教授をされていた御仁で、本当にわかりやすく、職人達のいろいろな質問にも丁寧に答えていただきました。
槍鉋も使用させていただきした。 皆、本当に楽しそう。
西岡常一さんの言葉で「道具に恥じない仕事しなさい」とありますが、若い職人達が胸を張って仕事ができるよう当社でも少しずつ「工芸化」に環境を整えていきたいと思います。
谷端
<富山県SDGs宣言>のサイトに取り上げていただきました
このたび、タニハタの環境問題への取り組みが、<富山県SDGs宣言>のサイトに取り上げられました。
「富山県SDGs宣言」は、県内企業や団体等のSDGsの取組みを県の専用ウェブサイトに掲載するなど「見える化」し、広く情報発信することで、富山県のSDGsの取組みを推進していくものです。現在、富山県内500件近くの企業が登録しており、SDGsに関するいろいろな取り組みを発信しています
富山県SDGs宣言に参加することで、私たちの取り組みがさらに広がり、多くの人々に知っていただけることを嬉しく思います。
これからも、組子づくりを通じて持続可能な社会の実現に向けて努力を続けてまいります。
<ミニ組子 麻の葉文様> プレゼントキャンペーン 開催中。
株式会社タニハタ創業66年を記念して「麻の葉組子プレゼントキャンペーン」を開催しております。
東京ショールーム、大阪ショールーム、富山ショールームにお立ち寄りいただいたお客様に(個人、法人問わず)タニハタのミニ組子 麻の葉をプレゼントさせていただきます。プレゼントご希望の方はショールーム見学後、お店のスタッフに「組子プレゼントキャンペーンに参加したい」とお声がけください。
数量限定につきプレゼントの条件は下記になります。
1 簡単なアンケートにお答えいただくこと。(所要時間1~2分ほど)
2 一世帯1個のみプレゼント
タニハタの組子製品の購入を検討されている方はぜひこの機会をご利用ください。(キャンペーンは2025年1月31日まで行っております。)
閑静な新宿御苑にある東京ショールーム
オープン5年を迎えた大阪ショールーム。
最大30名のワークショップが可能な富山ショールーム
※富山工場のみ事前にお電話でのご予約が必要になります。 076-441-2820 東京、大阪ショールームはご予約不要です。
住所等の詳細はこちら
建築雑誌「コンフォルト」が創刊200号を迎えました。
建築雑誌「コンフォルト」が200号記念という節目を迎えました。
1990年創刊、ということでタニハタでも長い間購読させていただいております。
今号の表紙は凹凸のあるエンボス加工が施されており、200号記念に相応しい高級感のある記念号になっております。
記念号の特集テーマは「日本の気配」。
「組子細工」の意匠、木の質感、香り、納まり、そして組子と光が合わさって壁や床に映り込む美しい影。
その影は薄く濃く、消えたり現れたり・・・「気配」を我々に感じさせてくれます。
人の五感に働きかける製品が日本にはありますが、組子細工もそのひとつなのかもしれません。
タニハタの組子「麻の葉ちらしシリーズ」も記事として取り上げていただきました。
この特集号を通じて、建築の未来を見据えた新しい視点を得ることができるはず。
建築業界の方はぜひ手に取って、ご一読ください。
https://confortmag.net/
ドイツ ベルリンで日本の木工技術に関するイベントが開催されました
ドイツのベルリンで日本の木工技術を中心としたイベント「JDZB x UTSUWA」が開催されました。
今回、タニハタではワークショップに協力させていただきました。
胡麻柄の組子を製作していただいたのですが、参加者の方はとても苦戦していたようです。
でも皆さんとても楽しんで、完成した組子を喜んで持ち帰っておられたとのこと。
今後も今回のようなイベントが、日本の木工芸、組子細工の素晴らしさを広め、両国の人々を結びつける架け橋となることを願っています。
●「器プロジェクト」は、日本の伝統工芸と和建築技術を海外に広める活動をしている組織です。
2015年に大阪で始まり、2018年からはドイツでも活動を展開。
国際フォーラムやワークショップを通じて、日本とドイツの職人が意見交換を行っているプロジェクトです。
タニハタでは2021年より参加させていただき、ワークショップや組子技術の情報発信など協力させていただいております。
●JDZB ベルリン日独センターは、日本とドイツ両国政府の共同出資によって運営されている財団で、日本とドイツの学術・文化をはじめとする幅広い知的交流の促進を目指している組織です。
ひのき材 ホワイトペレットの販売につきまして
今年もペレットストーブ用のひのき材ホワイトペレットの販売を開始いたします。
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タニハタでは、組子加工に伴い、そこから発生するオガクズを小さな木のつぶに圧縮加工(ペレット化)する機械「ペレタイザー」を2020年秋に導入いたしました。
富山の冬は寒く、石油ストーブで暖を取る、というのがあたりまえでしたが、このペレタイザーとペレットストーブの組み合わせで、昨年の冬は石油ストーブを一切使用しませんでした。
ペレット燃焼時に出る二酸化炭素は、木が成長する際に吸収した分の二酸化炭素なので、 石油のように大気中の二酸化炭素を増加させることがない脱炭素社会にマッチしたバイオマス燃料です。(タニハタでは地球温暖化対策を進めており、化石燃料を使用しないモノづくりを実践しています。)
冬以外の時期に太陽光エネルギーで製造した「ひのきペレット」をこれからの寒い季節に工場にあるペレットストーブ(8台)の燃料として使用するのですが、当社のストーブだけではすべて使い切ることができませんので、一般の方にも一部販売しております。
詳しくは下記をご覧ください。
タニハタ ヒノキ材ペレットの販売につきまして
新潟県へものづくり研修に行ってきました。
10月末、職人達と共に新潟県へものづくり研修に行ってきました。
【一日目】
●燕三条ものづくりメッセ
初日は、金物や洋食器作りが盛んなモノづくりの町<新潟県燕三条>で開催されている「ものづくりメッセ」 に行ってきました。
朝10時過ぎに入場。朝早い入場でしたが、新潟メッセ会場に入るとすでにかなり熱気・・・圧倒されました。
各ブースでは来場者の方に見てもらおうという工夫が感じられ、時間があっという間に過ぎていました。金型、ロボット、AI 、計測機械など様々なものが出品されており、「さすがモノづくりの町 燕三条」というイベントでした。
組子製作に役立つ道具もいろいろ出品されており、大変参考になりました。
●イタリアンレストランTsubamesanjoBit
昼食は、地元で三条で製造された食器やカトラリーを使った料理が出てくるということで楽しみにしてきました。
日本刀をイメージしたナイフは、MARUNAO(マルナオ)という企業のもの。厚みのある肉もスッと切れたのに驚きました。美味しいイタリアンを上質の食器で食べられるよい機会で心から堪能しました。
主役である食べ物を味わうのは勿論ですが、それを引き立てるインテリアや食器なども食事を楽しむ中でとても重要な要素。タニハタ組子もレストランへの納入事例が増えていますが、なぜオーナー様が組子をお選びになるのか・・・食事という体験の一部として、組子の繊細さや高級感がお店のイメージをアップさせる重要な役割を果たすのだと食事をしながら感じました。
天井装飾は、金属加工の際に発生する端材を使用したもの。処分される材料も工夫によって豪華なインテリアになり温かみのある感じの仕様になっています。これからのモノづくりは、作る側の工夫で、端材やゴミを極力出さないようにする工夫が必要だと感じました。
●三条鍛冶道場
和釘の製作体験をしました。
金物のまちとして広く知られている三条市は、その発祥をたどれば江戸時代の和釘づくりから始まったとのこと。
タニハタの職人達も伝統建築の一端を担うものとして和釘ワークショップに挑戦しました。
階折釘と巻頭を作るとのことで熟練の職人が手本を見せてくれたのですが、実際やってみるとかなり難しい…
普段と違う金槌の使い方に苦戦しスタッフの方に何度か直されたのが、木工職人として何とも言えない心境でした。
ただ・・出来上がった釘を見ると嬉しかったです。
タニハタの組子ワークショップも初めてのお客様がほとんどです。職人として組子体験にいらした方々にどのようにすればわかりやすく教えられるか考えるきっかけをいただきました。
弊社でも、お客様の満足度を上げる工夫をこれから話し合ってみたいです。
ちなみにここの和釘は、伊勢神宮で使用されており、次回の式年遷宮は2033年で20万本以上の和釘がここ三条から作られるとのことです。
新潟県中の小学生が必ず一度は和釘作りを体験するという面からも、この伝統技術を次の世代まで繋げようという意気込みを強く感じました。
●月岡温泉 華鳳様
富山から「温泉地」をイメージした場合、お隣石川県の温泉郷(和倉、山中、山代温泉、片山津)が出てくるのですが、今回の新潟訪問でイメージが大きく変わりました。部屋、料理、サービス、温泉の質・・・どれをとっても満足度が高く、自分の勉強不足を恥じました。
月岡温泉華鳳様では、以前チャペルに納入させていただいた組子を見せていただきました。
マス目サイズが大きなピッチのものだったのですが、これによりモダンな印象を与えるのに加えて「写真にしたときに被写体が綺麗に見えるメリット」と感じました。
結婚式は新郎新婦二人の姿を撮影することが多いですが、遠くから撮影しても大柄であることで文様のマス目が写真上で潰れず、とても綺麗な文様だと分かります。
組子細工は細かい繊細な柄が美しいので、ついついお客様に小さなマス目をオススメしてしまうのですが、お客様の設置される空間の大きさをしっかりイメージして、マス目のご提案をしなければ・・・と感じました。
館内の内装は本当に素晴らしく格式高くまとまっていました。部屋から見える田園風景も素晴らしかったです。
【二日目】
●大地の芸術祭
大地の芸術祭は、新潟越後で3年に一度行われる世界最大級の国際芸術祭。
旧6市町村(十日町、川西、中里、松代、松之山、津南)に300点以上点在するアート作品を巡って楽しむイベントです。
訪問した越後妻有里山現代美術館MONETでは、実際に手を使って触れて、動いているアート作品を見ました。人が持っている五感を駆使してみることで、アートをより身近に感じる…それを実感できた時間でした。
草間彌生さんの作品 すごい存在感でした。
●十日町市博物館
2020年に新しくなったこの博物館はとても美しく、また楽しい博物館でした。
展示されている国宝の火焔型土器は本当に素晴らしく、5000年前の縄文人のモノづくりへの情熱が伝わってくるようです。炎のカタチは、「器」としては装飾過多なのかもしれませんが、「私はこれを作りたいのだ」という縄文人の熱い声が聞こえてきそうでモノづくりをするものとしてとても感動しました。上写真の草間さんの作品にも通じるエネルギーを感じます。
縄文時代のモノづくりの道具。石斧を木に巻き付けて加工。この時代の職人魂に脱帽です。。
展示の仕方もいろいろ工夫されており、ここに昔から住んでいた新潟の方の生活に思いを馳せながら博物館を見てまわりました。
古い文様を製作するモノづくりの会社として、大変勉強になりました。 建物も雪の文様をあしらった美しいデザインでした。
●カールベンクスさん訪問
10年ほど前にカールさんの書籍を読んで「いつか行かなければ・・・」と思い、やっと実現することができました。
カールベンクスさん、奥様のクリスティーナさんは、1993年に新潟県十日町市竹所地区にあった築120年の古民家を購入し、自宅として再興。
約30年間、いまも奥様とふたりで暮らしておられます。
NHK Eテレで数年前から定期的に放送されているのでご存じの方も多いと思いますが、カールさんの情熱と努力は、新潟県の古民家に新たな命を吹き込み、日本に昔からある伝統建築、木工技術、国産木材、限界集落の魅力を多くの人に発信し、私達日本人に「本当に素晴らしい宝ものは目の前にあるんだよ。」と静かに投げかけてくださいます。
もう長年NHKで継続して放送されているのは、 現代人の生き方に疑問を持っている方が多くなっており、彼の考え方に共感する方も増えているのだと感じます。(私もその一人です。)
カールさんとお話している最中にもいろいろな方からお声がけや握手を求められて、気軽に接しておられるご様子からとても穏やかな方で多くの方に愛されているのが分かりました。
古民家を再生させるのは実際には大変なお仕事だと思いますが、カールさん、そして今回対応していただいた建築士の小野塚さん共々とても充実しているように見えました。
最近は古民家再生が日本全国で行われており、地域再生や観光復興の鍵としてもクローズアップされています。しかし、重要なことは、そこに以前から住んでいる方と共に行うこと。本来そこにあった文化や風土、そして「人」が守られていくことが最も重要だと感じました。
大変お忙しい中、再生された家の中を案内していただきました。 カールさん 小野塚さんに本当に感謝です。
最後に記念撮影させていただきました。
今回、新潟研修旅行では多くのことを学び、たくさんの刺激を受けました。
研修で学んだことを仕事や生活に生かし、新しいモノづくりに精進していきたいと思います。
今回研修旅行に関わってくださったすべての皆様に感謝申し上げます。
組子の製作体験(10月)
10月11日
富山北部高校の保護者様ご一同にお越しいただきました。
PTA活動の一環として、大学見学会の後、弊社の製作体験にご参加いただいたとのことです。
製作体験では、吉祥組子「胡麻」文様を組んでいただきました。
組む順番の工夫や繊細な組子への力加減など、 普段行わない作業の数々に皆さん苦戦しているご様子でしたが、中には、ヒントがない状態で完成させた方が居られ、職人たちも驚いておりました。
製作体験の他にも、
弊社の歴史や環境への取り組みをお話させていただき、実際の製作風景もご見学いただきました。
見学中、工場内に溢れる木の香りに感動されている様子がとても印象的でした。
近年、サッカー部や野球部など富山県大会決勝まで進出されるなどめざましい活躍をみせている富山北部高校のスポーツ部ですが、熱い保護者の方々のバックアップがあるからこそ・・・と感じた次第です。
後日ご連絡をいただき、
「子どもがこのような会社に就職できたらいい」との嬉しいお言葉を頂戴しました。
弊社を知っていただいた方からこのようなお言葉をいただけたことは、大変光栄なことです。
弊社としても、組子や会社について知っていただく貴重な機会を設けていただいたことに感謝しています。
杉本
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10月22日
金沢商工会議所 女性会様に工場見学にお越しいただきました。
「女性の元気が未来を築く!」をモットーに、平成20年10月に設立された女性会は、活躍しやすい環境作りを目指して精力的に活動されています。
今回の工場見学では、組子細工のスマホスタンド作りの体験も行っていただきました。
体験後、皆様が完成したスマホスタンドを手に取り、その美しさに感動されている様子を拝見し、私たちもとても嬉しく思いました。
ワークショップの時間は約1時間と短いものですが、伝統工芸である組子細工の美しさを少しでも感じていただけるよう、職人たちが丁寧に仕上げと検品を行い、お渡ししております。
金沢という土地柄、日本の「伝統工芸」や「伝統文化」に造詣が深い方が多く、質問もかなり専門的なものが多かったのが印象に残りました。
エネルギッシュな女性経営者会の方々とのひとときは、私たちにとっても元気をいただける素晴らしい時間となりました。
西川
日本テレビのドラマにてタニハタ組子をご使用いただきました
この度、タニハタの組子が日本テレビのドラマ 「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私」のセットに採用されました。
「若草物語」は、1868年にアメリカで出版された不朽の名作小説。
家族の絆と成長の物語を描いた心温まるドラマで、50カ国語以上の言語に翻訳され、世界中で数々の映画、舞台、ミュージカルになっています。
今回のドラマは、アメリカから令和の日本に舞台を置き換えて描かれており、和風製品である私たちの組子がドラマのシーンを引き立てています。
弊社で保管していた「麻の葉ちらし」や特注組子を、スタジオセット用に加工し納品させていただきました。
今年の夏頃「タニハタの組子をドラマの中に使用したい」とのお話を日本テレビ様からいただいたことがきっかけとなり、今回の件が実現いたしました。
ドラマの主要キャストでもある有名脚本家の仕事場ということで「品」「高級感」に合ったインテリアを探しておられたようで、WEBサイトで見かけたタニハタの組子の品質の高さにご興味をお持ちいただいたとのことです。
当社の組子製品が多くの方々の目に触れる機会をいただいたことは大変光栄なことです。
すでに三話目となっておりますが、弊社一同、楽しみに毎週番組を拝見しております。
ドラマをご覧になりながら、私たちの組子にもぜひご注目ください。
●2024年10月スタート/ 毎週日曜よる10時30分より日本テレビ系にて放送中
番組名:若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私
クラフトフェア「ツギノテ」が開催
とやま環境財団より<地球温暖化対策推進功労企業>として表彰を受けました
富山テクノホールで開催された「とやま環境フェア2024」において、タニハタが地球温暖化対策推進功労企業として、とやま環境財団から表彰されました。
とやま環境財団は、平成3年に設立されて以来、ごみ問題などの地域的な課題から地球温暖化などの地球規模の環境問題に至るまで、富山県民、企業、行政が一丸となって取り組む多岐にわたる活動を展開している団体です。
タニハタでは、2011年3月の東日本大震災以降、エネルギー問題、地球温暖化対策に取り組んでいます。環境への負担をゼロにすることは不可能ですが、できる限り社会や子どもたちに負担をかけない経営を目指しています。まずは職人一人ひとりが環境負荷をかけずにどこまでできるかを考え、少しずつ取り組んできました。今回の受賞は、その努力が認められたということで職人共々大変嬉しく思っております。
エネルギー問題に取り組むには、個人の力だけでは不十分です。職人たちが協力し合い、一緒に取り組むことが必要です。これからも地球環境の保全に向けて、積極的に取り組んでいく所存です。
組子の製作体験(9月)
9月10日
大阪府の内装材料協同組合に加入されている業者様11名にお越しいただきました。
この組合様は大阪・近畿・愛知県一円の“ふすま”“壁紙”などのインテリア部材の製造・販売を業とする企業によって構成された団体で、昭和38年に創立された歴史ある組織です。
同じ日本の伝統技術に携わる立場として、「今後、この伝統や技術をどのように守り継いでいくべきか」という視点で意見交換をさせていただきました。
創業からの弊社の歩みや現在の取り組みについてお話させていただいたあと、組子の製作体験や工場見学も行っていただきました。
住宅着工数の減少、若い世代の和室離れ、住宅価格の下落など住宅業界をめぐる環境は大きく変化しています。
当社では「売り先」「売り方」「作り方」を模索し、工夫を重ねて環境に合わせて職人達と変化してきました。
今回、同じ志を持つ方々とその点について長時間にわたり情報交換させていただきました。
今後も、いただいたご縁を大切にし、互いに切磋琢磨しながらより日本の和室文化を守っていきたいと思います。
杉本
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9月27日
「富山の工業を勉強する」というテーマで近くの小学5年生 50名の生徒さんが来社されました。
当社では1度に工場見学で対応できる人数が30名ほどになりますので、2回に分けてワークショップ・工場見学会を行いました。
今回は竜胆(りんどう)のミニ組子を製作体験していただきました。
最初はヒントなしでスタートすると皆さんよく考えながら熱心にして組んでおられました。
先に完成した生徒はまわりのお友達に教えながら、お互い協力して製作に励んでいる姿が今回とても印象的でした。
組子が照明に照らされて床に映る「影」に感嘆の声をあげていました。
鉋けずりの体験はとても人気です。
時間の関係上、体験できる人数には限りがありますが、削り出たかんなくずの薄さや、鉋をかけた木材の表面の触り心地を皆さんに感じていただきたいです。
今回工場見学で学んだことを10月の学習発表会で発表されるとのこと。どのような内容で発表してくださっているか是非聞いてみたいです。
最後の質問コーナーでは「中学卒業したらこの会社で働きたい」「職人になるにはどうすればいいですか?」「給料はいくらもらえますか?」と言ってくれる生徒さんがいてタジタジになりました。。
でも10年後が楽しみです。
これからも「国産木材や組子のこと」「日本の職人のモノづくり」「環境を意識したモノづくり」など若い人達に発信していきたいと思います。
西川
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組子の製作体験 (8月)
8月8日
北日本新聞様の「親子で体験! 産業観光バスツアー」が開催され、小学生の親子20組40名が工場見学に来社されました。
富山湾岸クルージングや越中座様にてオリジナル新聞づくり、YKK様センターパークでのファスナーブレスレット作りを体験された後、タニハタにお越しいただきました。
今回は親子で1セットスマホスタンドづくりに挑戦していただきました。
初めのうちは、慣れない細かな作業に少し戸惑う様子も見受けられましたが、皆さん徐々にリズムを掴み、楽しげに手を動かしながら作業を進めていく姿がとても印象的でした。
葉っぱがぴったりと嵌ると”気持ちい!!”という声が上がり、周りにいた職人たちが思わず耳を傾け、クスッと微笑んでしまう場面もありました。
常におさまりを追求している組子屋としてこの言葉はとても嬉しいものです。
製作が終わると、完成したスマホスタンドを手に取り、嬉しそうに喜んでいる姿が至る所で見受けられました。
この仕事をしていて本当に良かったと心から感じる、何とも幸せな瞬間でした。
北日本新聞様のバスツアーレポートは下記URLからご覧いただけます。
https://webun.jp/articles/-/661317
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8月23日
岐阜県から県議会議員の方々21名お越しいただきました。
視察は杉、ヒノキなどの岐阜県産木材需要に関する行政視察でタニハタと射水市のウッドリンク・ラボ様に訪問される内容となっておりました。
SDGsの取り組みや、利休杉の開発、かんなくずの有効活用について当社が取り組んでいる木材の付加価値利用についてお話させていただきました。
タニハタが組子を製作する際に使用しているヒノキは8割近くが岐阜県のものを使用していおり、今回岐阜県からの視察ということでとてもご縁を感じました。東濃のヒノキは組子の材料に大変扱いやすく、海外の方からもとても評判が良いです。
日本の木材自給率をみると国産材使用の割合が一時期高まりましたが、依然として6割以上が海外からの輸入に頼っています。
今後も国産木材にこだわり、その素晴らしさを発信していきたいと思います。
組子の設置写真が届きました。
組子の設置写真が届きました。
●つきじ治作様 (東京)
昭和六年創業の老舗料亭です。隅田川からの風や水の流れが池につながっていくようなイメージとして「水影」をお選びいただきました。
●HASAKI – NY
ニューヨークのイーストビレッジに位置し、1984年から地域に愛され続けている江戸前寿司店「波崎」様。
2024年発表の麻の葉ちらし新シリーズ「あいの風」と「律の風」を納入させていただきました。
●F邸 (ロンドン)
ロンドンにある個人邸に、タニハタの麻の葉ちらし「桜ぼんぼり」を納品させていただきました。
●花山うどん本店様 (群馬)
群馬県館林市にある創業明治27年の花山うどん本店様。
本店の個室に「麻の葉ちらし 結び風」をご採用いただきました。
●森の詩幼稚園様 (埼玉)
埼玉県北本市にある森の詩幼稚園様に特注デザインの組子(半円形)を納入させていただきました。小さな子供達に少しでも伝統工芸に興味を持ってもらいたい、という気持ちから各種伝統文様を散りばめ、曲線枠の優しいデザインで製作させていただきました。
組子写真集にも掲載しております。ぜひご覧ください。