タニハタでは木製引き戸や組子製作の際に発生する「おがくず」や「カンナくず」は、酪農家の方に無償でお渡ししています。 (写真が届きました)
酪農家の方は、それを牛の敷き藁にした後、最後には畑の堆肥として販売されています。
最近は接着剤を多用した合板・人工木材などが非常に多くなり、杉やヒノキなどの天然無垢材を加工する製材業者、建具業者が激減したため、こういう用途のおがくずが入手しにくくなっているそうです。
「エコ」「循環型社会」などという言葉を特別意識せずに「もったいない」という気持ちから昔は自然にシステムが出来上がっていましたが、最近は意識して行動しないとこういうことも継続できないと感じています。。
効率や損得・数字優先で考えますと、確かに人工木材には優れた部分が多いですが、社会という大局でみるとやはり、本物の木を使ってモノづくりをすることは大きな意味があることだと年を重ねるごとに感じます。
素材に感謝して、オガクズや端材であっても少しでも有効に、無駄なく使い切ることを意識して、これからも無垢材を使い続けたいと思います。