六本木にありますホテル<ザ・リッツ・カールトン東京>に組子欄間を約400枚納入させていただきましたが、その設置写真が届きました。
400枚のうち、スイートルームの組子は特別な仕様(上記写真)になっており、下記のコンセプトで製作いたしました。
———————————————
六本木ミッドタウン最上階の53階から見える情景。
東京の上空を流れる「雲」、そこに差し込む「光」をイメージしてデザインしました。
従来の組子を「静」とするならば、この組子は「動」をイメージしています。
日本としての”和”、インターナショナルとしての”洋”、和と洋がバランスよく共存する世界を組子の幾何学模様を用いて表現。
この部屋で滞在されるお客様に少しでも良いことがおきるように、日本では縁起が良いとされる吉祥文様「麻の葉柄」を中心に計8種類の古典文様を用いてタニハタの職人が製作いたしました。
材料は日本で最高の木材とされる<黒 神代杉>を主素材として使用。
他に秋田杉をアクセントに用いて製作しています。2千年以上の時間をかけてできあがった神代杉の質感、色みの素晴らしさを感じていただくために組子部分は「塗装」を一切施さずに製作しております。
作品名は「行雲流水」。
いろいろな方からたくさんのコメントもいただきました。
上記は親子菱になっている仕様です。
今年、一番記憶に残る仕事になりました。
チャンスをいただいたDesign Studio SPIN様に感謝です。