タニハタの工場がある「富山市」はガラス工芸が盛んな街でもあります。
富山のみならず世界中からガラス作家の方が集まります。
そんな土地柄ですから当社でも20年前、ガラス作家とコラボして「ガラスや組子をとり替えられるドア」を作ったこともありました。
残念ながら製品の方は2年で廃番になりましたが、今でもガラス作品を見ると「木」にはない煌びやかな美しさ、華やかさに惹かれ魅入ってしまいます。
隈研吾氏設計の富山ガラス美術館は、富山のみならず世界中の作家の素晴らしいガラス作品を展示しています。見応えのある美術館なので県外の方はぜひご覧ください。
さて、そんな富山に住むガラス作家の方から昨年秋「富山に来て繊細な組子に魅了され、ガラスで表現したいと思った。一度お会いしたい」という電話が入りました。
・ヴァーツラフ・レザーチュ氏(チェコ)
タニハタの組子をベースに「型」をつくり、ガラスを流し込み作品製作したい、とのこと。富山にお住まいということもありサンプル製作を引きうけて先方に渡したところ、11月に越中アートフェスタというアートイベントで「優秀賞」を受賞されました。
そのときのお礼、ということでガラス作品を置いていかれました。
見慣れている「麻の葉」や「青海波」文様などガラスで見ると組子とはまた違う雰囲気になりますね。
ユーチューブで製作風景をアップされています。
https://youtu.be/WWEc_-tWtt4
最近はいろいろな業種、職種の方とコラボすることが増え、「組子からインスピレーションをもらった」とよく言われますが、逆に我々も勉強になることが多いです。
職種、国境を超えて、お互い刺激しあい、新しい表現の可能性に挑む・・・
ものづくりの醍醐味です。