タニハタブログ Blog

組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。

パリ ルイ・ヴィトンの工房を見学

雅叙園様のイベント翌日、パリにあるルイ・ヴィトンの工房に行ってきました。

朝9時から見学を御願いしていたのですが、暖炉の部屋に入るとコーヒーとクロワッサンがでてきて、少し肩の力が抜けました
「せっかくのルイ・ヴィトンだから時間を無駄にせず、いろいろ見てたくさん質問したい!」と力んでいた日本人らしい私(!?)にとって、このあたりの間合いはさすがフランス人と感じました。 せせこましい自分を反省。。

暖炉の火がゆっくり揺れるのを見ながら大きく深呼吸。

1900年に作られたアールヌーボーの部屋、ステンドグラスをじっくり見学。ソファに座り、ルイ・ヴィトンのモノづくりの姿勢や歴史などをいろいろ聞くことができました。
15年ほど前、日本の家紋をヒントにしてルイ・ヴィトンモノグラムが作られたと聞いたときに、「和」製品に絶望していた私はこの話しにとても励まされました。ここに来ることをひとつの目標に職人達と頑張ってきました。今回それが実現して、そのお礼に特別仕様の組子を直接手渡すことができました。 感無量です。

今回、計画を立てていただいたルイ・ヴィトンの社員クリストフさんと記念撮影。

このあと、鞄を製作している工房の中をまわりましたが、さすがに写真NGでした。

ちなみにルイ・ヴィトンというと革の鞄をイメージしますが、写真をみてもわかるように、旅行トランクのような鞄は木箱に革を貼り付ける・・という作り方で、ほぼ木製品も作っているんです。工房の一階は、タニハタにあるような木工機械が並んでおり、金槌でトントンとモノづくりしている職人達にも会ってきました。
とても勉強になりました。

最後に鞄ギャラリ-を見学
ルイ・ヴィトンのサンドバッグ・・・だれが使うのだろう?

ルイ・ヴィトンのスケートボード。

一世を風靡した歴代の鞄も並んでいました。
陰翳礼賛・・組子の世界にも通じます。

Louis Vuitton はトランク職人であったルイ・ヴィトン氏が創業。
1859年、最初のアトリエが置かれたのがここのギャラリーの名前にもなっているAsnières-sur-Seineです。
最後に小さなハチミツをもらいました。瓶の上に小さくルイ・ヴィトンのロゴが入っていますが、この蜂蜜はこの工房で採れたものだそうです。「昨年はあまり採れなかったのですが、今年は40キロくらいハチミツが採れたんですよ」と嬉しそうにローランスさんが話してくれました。さらりと環境問題のことに取り組んでいる姿勢も素晴らしい。
案内していただいたローランスさんと記念撮影。後ろに見える建物が鞄の工房です。


ものづくりしているところとは思えない美しい工房をみて、たくさんの気付きも持って帰ることができました。

皆様に感謝です。