最近増加しているホテルや駅、空港など商業施設向けの組子仕事の特徴として・・
1 大空間に組子を設置するために1枚あたり3~4メートルの大きなサイズになることがある。
2 ホテル全室に組子を設置することが多く、数百枚など多枚数になることがある。
3 納期が短い現場も多く、数量、デザインに関わらず早く仕上げる必要がある。
組子技術は個人の和室用欄間や書院障子などに使われてきた小さな技術でしたが、
商業施設の納入が増えるとともに、大きな組子サイズ、納入スピード(大きなモーター馬力)が求められるようになってきました。
市場からの要望に対応すべく、今回新たにNC制御の組子溝加工機を導入いたしました。導入した機械は、モーターの大きさが通常の二倍仕様になり、加工テーブルも3メートルの大きな天板になります。タニハタ組子用の特別仕様です。
今回の機械を含めて、当工場の保有する全自動の組子溝加工機は8台となりました。
おかげ様でそれらを使いこなす若い職人達も育ってきています。
労働環境を大幅に見直す取り組み「働き方改革」は、職人世界の場合「作り方改革」でもあるとおもっています。
木工技術、デザイン力、そして生産能力を高めて新しい職人のモノづくりを進めていきたいと考えています。