富山県農林水産総合技術センター 木材研究所から職員の方に来ていただき、木材についての勉強会を開催しました。
普段、職人達が木材について疑問に思っていることを事前にまとめ提出し、過去の研究結果や学術資料を元に詳しく説明していただきました。
例えば・・・
Q 「一本の木材は、どのような力に対して強いのか?」
A 縦引張 >曲げ >縦圧縮 >縦せん断
Q 「なぜ木材にあて材(製品になった後も曲がりやすい部分)がでてくるのか?」
A 幹などが傾斜すると元の位置に戻ろうとする力が働き、その時に傾斜した幹の内側にあて部分が発生する。
傾斜地以外に雪が多く降る地域は、幹に荷重がかかるためにアテ材が発生しやすい。
他
・天然乾燥材と人工乾燥材の違いについて・・加工の際に気をつけること
・水平に木材を乾燥させるのと垂直に乾燥させるのでは(木にとって)どちらが良いのか?
・木を曲げる加工方法 いろいろ知りたい
など若い職人達から山ほどの質問がでて「普段から木についていろいろ疑問を抱えているんだなぁ・・やって良かった。。」と思った次第です。
木材の専門家の方から詳細なアドバイスをいただき、本当に参考になりました。
私達も木材加工のプロとして、もっとたくさんの勉強をして少しでもお客様に喜ばれる組子製品を作っていきたいと思います。
富山県農林水産総合技術センター 木材研究所は、昭和44年に開設した富山県の公的試験機関。木材の加工、利用技術の高度化に関する研究をしている木材研究所です。
施設内には、木材を試験、研究するための多くの機械や設備があります。タニハタでは過去に組子や木材の強度に関する試験などを依頼しています。