タニハタブログ Blog

組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。

組子技法の紹介を始めました。

タニハタでは、引き継がれてきた昔ながらの技法を若い職人に伝えていくためにその方法を動画で残しています。
この度、一般の方にその技法を知っていただくために、その動画の一部を公開することにいたしました。
技法の他に日本の木の特徴や意匠についても公開していく予定です。

組子の世界も「価格優先」「納期優先」という経済的な観点から、手の込んだ技法や意匠が敬遠される傾向が強くなり、
昔ながらの良いものが少しずつ消えていっています。
日本人が長い時間かけて培ってきた伝統木工技術「組子」。その全てを残すことは難しいかもしれませんが、
その素晴らしさを一人でも多くの方に知っていただくために、少しずつではありますが、進めていきたいと思います。

今回は籠目文様の組み方 (4つ) ご紹介いたします。

上記は「面取り加工した籠目文様」製作動画で高度な木工技術になります。
続きは、動画ページでご覧ください。
海外の方にも「組子」について知っていただきたく、英文表記しています。


昭和20年代の頃から集めた古い組子細工の書籍。 こういう古い本が当社の技術の源になっています。
仕事の提案で困ったときは、本当に頼りになります。

滅多に製作しない手の込んだ文様見本や今までにない新しい文様など。 いろいろな部分に工夫のあとが見られます。
60年以上前に製作したものもあります。

前代の職人達が残してくれた古い大工道具達。 使い切れないほどの数なので一部を工場内で展示しています。