無駄なエネルギーを使わないように・・・
昨年から少しずつ工場の断熱・省エネ対策をいろいろ施しているのですが、今年に入ってから下記の3つの工事を行いました。
1 工場屋根の断熱工事
工場屋根に吹付発泡ウレタン工事を行いました。
暖かい空気は下から上へと流れていきます、そのため、天井の断熱性が低いと暖かい空気が逃げてしまうとのこと。
屋根に断熱材を使ってふたをすることで、熱を逃がさず冬でも暖かい工場にできる・・・とのことで工場の2階屋根裏に
断熱工事を行いました。
ちなみにこの発泡ウレタンの泡は一つ一つが独立した気泡になっており、この中に熱を伝えにくいガスが封じ込められています。
このため、長期に亘って優れた断熱性能を維持します。 夏、冬どちらにも効果があります。
2 事務所のガラス工事
昨年の8月、木取り場工場の窓を二重サッシにしてかなり効果があったので、今度は事務所の窓に取り付けしました。
前回は、ガラス屋さんに工事を依頼したのですが、今回は自分達でペアガラスを注文し木枠を取り付け、事務所ガラス面に設置しました。
既存の窓は1枚ガラスでしたので・・・プラスすると3枚のトリプルガラスになりました。
限られた空間においては、暖められた空気は膨張して気温の低い方向へ流れていきます。
大きなガラスを設置している事務所の冬はそんな理由から寒くなってしまいます。。
夏、冬ともに効果がでることを期待しています。
3 ペレットストーブを導入
新しくイタリア製のペレットストーブを導入しました。
イタリアのペレットストーブはデザイン性がありながらも、最先端技術が詰まった高機能な機種がそろっています。
お客様と打ち合わせをする部屋ですので温度管理の楽なタイプを今回選びました。
これで工場内のペレットストーブは8台に。
(他に大型薪ストーブ一台)
タニハタでは組子製作の際に発生する切りクズを集めて工場の中でペレットを作っています。
そのペレットを石油燃料代わりに使用して冬場の暖房に使用しています。
このペレット製造装置「ペレタイザー」(下写真)を導入してから石油暖房を工場内では一切使用していません。
「組子の切りクズだけで冬の暖房が間に合うのか?」とよく聞かれるのですが、
年間10トン以上の切りクズが発生しますので、「売り物」にするほどあります。(今季はかなりタニハタ製ペレットが売れています。)
20年前までは、この切りクズを焼却処分していたのですが「杉やヒノキの切りクズも貴重な天然資源」という考えから有効活用しています。
石油や電力料金も高騰しており、早めにペレタイザーやペレットストーブを導入しておいて良かった・・・という思いです。
木材の切りクズからできる「木質バイオマスエネルギー」は、カーボン・ニュートラルな燃料として、CO2排出量削減への貢献が大きいと期待されているエネルギー資源。これからもどんどん活用していきたいと思います。
日本の住宅のエネルギー消費量は、冬期の暖房が全体の消費量の約3割を占めているとのこと。
冬場のエネルギー対策をしっかり施して「脱炭素経営」をタニハタでは目指していきたいと思います。