タニハタブログ Blog

組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。

組子の製作体験(2団体)

今月はアメリカと富山市の高校から2団体見学にお越しいただきました。

6月13日はアメリカのワシントンD.C.から6名ご家族で工場見学にお越しいただきました。
1日富山県の工房見学の予定でモメンタムファクトリー・Orii 様、井波に彫刻も見に行かれるそうです。

材木置き場では木材の種類や組子に使用する木材の見極め方についてご説明させていただきました。含水率は何%の木材を使っているかご質問が
あったりと、とても熱心にお話を聞いていただきました。

組子 工場見学 製作体験

組子体験では胡麻の葉っぱがなかなか嵌らず何度も挑戦されていました。最後残り5分をお伝えすると、皆さん一気にコツを掴み全員が完成した
組子をお持ち帰りいただくことができました。

組子 工場見学

最後はアメリカのお土産までいただき、工場見学にとても満足いただいたご様子でした。
製作体験中は私も拙い英語でなんとか組み方をお教えできたらと思い、お話させていただきましたが笑顔で真剣に聞いてくださったご家族の
皆様に感謝いたします。

通訳の方なしではなかなか海外のお客様の工場見学は難しいですが、海外のお客様にも組子の良さを知っていただけるようもっと勉強したいと
思います。

西川

--------------------


6月19日は地元富山の星槎国際高等学校富山学習センターの生徒さん5名と先生3名にご来社いただきました。

組子 工場見学 書院障子

内閣総理大臣賞を受賞したタニハタの書院障子をご覧いただいた際は、生徒さんも先生方も組子の繊細さや技術力に驚いておられました。
皆さん組子に顔を近づけて、じっくりと組子を見ておられました。
生徒さんも組子の桟の感覚の測り方や、製作方法についてなどの疑問点を積極的に質問してくださいました。

組子 工場見学 葉っぱ落とし

職人のハッパ落としの作業から始まり、麻の葉のミニ組子が完成した瞬間、「お~」「すごい…」と声をあげながら感心されておられました。

組子 工場見学 製作体験

ミニ組子の製作体験になると、どの学校の学生さんも集中力が高く、熱心に取り組んでおられ、大変嬉しく思います。

今回は地元富山の学生さん方にお越しいただき、富山から全国へ組子を発信しているタニハタについて、組子について、環境問題の取り組みについてより知っていただけたかと思います。
実際に星槎国際高等学校富山学習センター 様の卒業生が現在タニハタの職人として働いておりまして、先生方と楽しそうにお話しされておりました。
今後も地元富山の学生さんだけでなく、全国各地の学生様に組子の技術や、文様に込められた願い、和の大切さ、そして環境に負荷をかけないものづくりの重要性が少しでも伝わればいいなと思っております。

志賀

-----------------------