島根県の高校入試で、伝統木工技術「組子」を題材にした問題が出題されました。
その問題にはタニハタの「麻の葉組子」の写真も使用されています。
「組子」とは、木材を組み合わせて美しい模様を作り出す日本の伝統木工技術。
数学的な美しさと精密さが求められます。
組子に関する問題を解くには、組子のパターン・構造を理解していることが必要となります。
試験会場で頭を抱える生徒たち・・・一見すると、彼らはただ数学の問題を解いているようですが、実は組子職人のように精密な計算を行い、「組子」の文様を心の中で組み立てているのです。
数学が苦手な生徒も、「組子」の美しさに惹かれて問題を解こうとするかもしれません。
そしてこの問題を解くことが、単なる数学テストの点数を取るためではなく、日本の伝統文化を学び、創造性を育む機会になります。
もしかしたら、これがきっかけで、新たな組子職人が誕生するかもしれません。
このような問題が出題されたことは、私達伝統工芸を生業とするものにとって本当に嬉しく、ありがたい出来事でもあります。
島根県の教育委員会の皆様に感謝です。
検査問題