9月10日
大阪府の内装材料協同組合に加入されている業者様11名にお越しいただきました。
この組合様は大阪・近畿・愛知県一円の“ふすま”“壁紙”などのインテリア部材の製造・販売を業とする企業によって構成された団体で、昭和38年に創立された歴史ある組織です。
同じ日本の伝統技術に携わる立場として、「今後、この伝統や技術をどのように守り継いでいくべきか」という視点で意見交換をさせていただきました。
創業からの弊社の歩みや現在の取り組みについてお話させていただいたあと、組子の製作体験や工場見学も行っていただきました。
住宅着工数の減少、若い世代の和室離れ、住宅価格の下落など住宅業界をめぐる環境は大きく変化しています。
当社では「売り先」「売り方」「作り方」を模索し、工夫を重ねて環境に合わせて職人達と変化してきました。
今回、同じ志を持つ方々とその点について長時間にわたり情報交換させていただきました。
今後も、いただいたご縁を大切にし、互いに切磋琢磨しながらより日本の和室文化を守っていきたいと思います。
杉本
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9月27日
「富山の工業を勉強する」というテーマで近くの小学5年生 50名の生徒さんが来社されました。
当社では1度に工場見学で対応できる人数が30名ほどになりますので、2回に分けてワークショップ・工場見学会を行いました。
今回は竜胆(りんどう)のミニ組子を製作体験していただきました。
最初はヒントなしでスタートすると皆さんよく考えながら熱心にして組んでおられました。
先に完成した生徒はまわりのお友達に教えながら、お互い協力して製作に励んでいる姿が今回とても印象的でした。
組子が照明に照らされて床に映る「影」に感嘆の声をあげていました。
鉋けずりの体験はとても人気です。
時間の関係上、体験できる人数には限りがありますが、削り出たかんなくずの薄さや、鉋をかけた木材の表面の触り心地を皆さんに感じていただきたいです。
今回工場見学で学んだことを10月の学習発表会で発表されるとのこと。どのような内容で発表してくださっているか是非聞いてみたいです。
最後の質問コーナーでは「中学卒業したらこの会社で働きたい」「職人になるにはどうすればいいですか?」「給料はいくらもらえますか?」と言ってくれる生徒さんがいてタジタジになりました。。
でも10年後が楽しみです。
これからも「国産木材や組子のこと」「日本の職人のモノづくり」「環境を意識したモノづくり」など若い人達に発信していきたいと思います。
西川
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