組子細工は、飛鳥時代から続いている伝統木工技術です。
伝統技術ではありますが、最近は手業が半分、機械加工が半分といったところになってきました。
木材の「切削加工」は、主に機械を使いますが、機械に頼りすぎた反動で、組子職人として大切な部分が失われていると感じることが多くなり、若い職人達から「もっと道具での切削加工を行いたい」と話しがでることが多くなりました。
そんな理由から今年5月に木工作家の小松研治先生に工場まで来ていただき鉋の講習会を開きましたが、職人達に好評だったことから二回目の研修会を先生の工房で行いました。
刃の研ぎ方、道具の扱い方、安全への配慮、治具や型などの作り方、木材の見方、木工職人としての在り方など・・朝9時から夜遅くまで、たくさんのことを教えていただきました。小松先生は、富山大学 芸術文化学部で名誉教授をされていた御仁で、本当にわかりやすく、職人達のいろいろな質問にも丁寧に答えていただきました。
槍鉋も使用させていただきした。 皆、本当に楽しそう。
西岡常一さんの言葉で「道具に恥じない仕事しなさい」とありますが、若い職人達が胸を張って仕事ができるよう当社でも少しずつ「工芸化」に環境を整えていきたいと思います。
谷端