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富山工場の玄関アプローチにオリーブの木を植えてから、もうすぐ7年が経とうとしています。
会社の環境を少しでも緑豊かにしたいという思いがあり、オリーブの木を植えました。
夏の暑い時期も、皆で毎日水やりを続け、今年は1本の木に20個以上のりっぱなオリーブの実がなりました。
あまりにも立派なオリーブの実だったので軽い気持ちで「玄関のオリーブをみんなで食べてみましょう」と社長に提案したところ、快くOKをいただきました。
しかし、オリーブの渋抜きがあんなに大変だとは知らず、食い意地を張ったことを後で後悔することに。。
オリーブの収穫時期は用途によって異なります。塩漬けやオイル漬けにする場合は完熟前の11~12月頃、
完熟させる場合は1~2月頃が適しています。ただ、完熟すると鳥に食べられてしまうと聞き、完熟前の少し紫に色づいた11月に収穫を行いました。
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オリーブにはポリフェノールが多く含まれており、完熟前のオリーブは渋みが強く、そのままでは食べられません。
渋抜きの方法を調べたところ、市販のオリーブの多くは苛性ソーダを使って処理されており、
この方法が最も早く渋を抜くことができるとのことでした。しかし、苛性ソーダは劇薬で入手困難のため断念。
他の方法を調べると、塩水漬けでは1年、水のみでは毎日水を替えて7か月かかると知り、
最終的に「2週間は重曹水を入れ替え、その後は毎日水と塩を使い、塩分濃度を徐々に上げていく方法」を採用しました。
収穫から約2か月、毎日水を替えながら待ち続け、ようやくタニハタ産のオリーブの浅漬けが完成しました。
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クラッカーにチーズを乗せ、その上にオリーブの輪切りを添えたカナッペをのせて社員全員でいただきました。
結果は好評で、毎日渋抜きを頑張った甲斐があったと感じています。
渋が強くて食べれなかったオリーブも根気良く手塩にかけて育てれば、美味しくなる。
組子づくりにも通じるところだと思いました。
なにより会社で実ったオリーブを社員全員で美味しくいただけたことを嬉しく思います。
西川
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