ここ数年、地球温暖化による様々な問題、自然現象が発生しています。
氷河の融解や海面水位の変化、山火事や洪水、干ばつ、陸上や海の生態系への影響、それらによる食料生産や健康など人間への影響など・・・
先日、日本経済新聞で「地球温暖化」「気候変動」の言葉が記事の中にどれくらい出現するのか調べてみたところ
2014年1月1日~12月31日 「地球温暖化」 271件 「気候変動」 279件
2024年1月1日~12月31日 「地球温暖化」 1761件 「気候変動」 1447件
10年で約5~6倍の出現数になっています。
経済界はエネルギーや素材を「化石燃料」に頼ることが多く、温暖化や気候変動に対して懐疑的な見方をする傾向にありましたが、実際にはリスクとして認識し対策をしっかりする企業が増えてきていると感じています。
地球地球温暖化は、科学的なコンセンサスとしては、人間の生活、経済活動などから発生するCO2などの温室効果ガスが原因とされています。
当社でも2011年の震災以来、エネルギー問題に取り組んでおり、2021年にはSBT認定を取得しました。
2020年より会社の事業活動から発生するCO2排出量も測定しています。
SBTの目標でもある、Scope1,Scope2(自社からのCO2計算直接排出)に関しては大きくCO2排出量を削減し、すでに目標を達成しています。
(CO2排出はほぼゼロになっています。)
しかし、Scope3(サプライチェーン排出量)では、逆に増加しています。(自分で排出量を計算しているといろいろなことが見えてきます。)
原因としては、ここ数年大きく組子の生産数が伸びており、材料や加工設備などを購入していることが大きな要因になっています。
自社内でCO2排出を減少させても、生産量が大きくなると、自社以外でCO2が大きく発生してしまいます。
Scope3の削減は自社の努力だけで削減することは難しく、取引先を含めて対策することが必要になってきます。
経営者としては、社員達の生活を向上させるために、数字を伸ばすことを目標に掲げる必要がありますが、それをすることによりCO2の排出は上がる傾向になります。この相矛盾する目標を達成するためにタニハタではどういうモノづくりを行っていくべきか・・・しっかりと方向性を定め、環境に負荷をかけないモノづくり、地球温暖化対策を職人や取引先と共に行っていきたいと思います。