タニハタブログ Blog

組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。

大阪出張の成果と発見

2024年2月20日、大阪へ出張に行ってまいりました。

最初に訪れたのは、ヒルトンの最上級ブランドとして知られるウォルドーフ・アストリア・ホテルズ&リゾーツの「ウォルドーフ・アストリア大阪」です。

ヒルトンホテルは、多様な宿泊者のニーズに応えるため、8つの異なるランクのホテルを提供されています。
今回、見学させていただいたウォルドーフ・アストリアは、そのヒルトングループの中でも最高級のラグジュアリーブランドとなり、日本に初開業
となります。

ウォルドーフ・アストリア大阪 組子細工

このラグジュアリーホテルの設計とデザインは、香港出身の建築家アンドレ・フー氏によるもの。
モダンなデザインと日本の伝統意匠が融合した素晴らしい装飾で、ホテル内を見学させていただき、多くの驚きがありました。
ホテルを訪れる全ての人々に深い印象を与えることと思います。
4月3日に開業予定です。

ちなみにこのホテルは、大阪駅近くで進行中の「うめきた地区開発グラングリーン大阪」の中心に位置しています。
JR大阪駅の北側にあるこの梅田地区(うめきた)は「都心に残された最後の一等地」、関西再生の切り札として産学官が総力を結集し20年以上の時間をかけて開発を進めているプロジェクトです。


4月から開業する大阪万博に合わせていろいろな施設がこの地区にオープンを予定しており、当社でも多くの組子を納入させていただきました。
春になったら改めて設置させていただいた組子を見に行きたいと思います。

うめきた地区開発グラングリーン大阪

うめきた公園では、320種類以上の植物が植えられ、それぞれにネームプレートが設置されています。
さらに、QRコードが付いており、気になる植物をその場で簡単に調べることができるので、コンクリートで殺風景になりがちな開発地域を自然を感じながら楽しく散策できる工夫が感じられました。

-----

午後は、大阪ショールームを訪れました。
現在、大阪ショールームの規模拡張と物販展開を計画中で、詳細が決まり次第、改めてブログ等でご案内いたします。

ショールームが入っているATCトレードセンターからは、2025年に開催予定の大阪万博会場を望むことができます。
窓から見える大屋根リングは、完成に向けて着々と準備が進んでおり、間近に迫るイベントへの期待感が高まりました。

タニハタ 組子大阪ショールーム 大阪万博

大阪ショールームから万博会場のある駅まで2駅ということもあり、少し足を延ばして先日完成した夢洲駅(ゆめしまえき)へ。

夢洲駅は改札の台数も豊富に設置されており、駅構内の通路幅も非常に広くスペース確保されていました。

大阪万博 夢洲駅



今回の大阪出張では、最新のホテルや万博会場などを見学し、何もなかった場所に、多くの人の情熱と技術の結晶によって形作られていく過程を肌で感じることができました。一つの建造物が完成するまでには、設計から施工、そして細部に至るまでのこだわりや職人の技が積み重なっており、そのスケールの大きさと重みを改めて実感した次第です。建築業界に携わる者として、自らの仕事の意義を再認識するとともに、これからもより一層努力していきたいと感じました。

先日、アメリカのニューヨーク・タイムズが「2025に行くべき52カ所」を発表し、日本からは当社の工場がある富山市(30位)と今回見学した大阪市(38位)が選ばれましたが、組子細工を通じて、世界中の人々に日本の素晴らしさを知っていただけるようにこれからも発信していきたいと思います。


西川

大阪万博 夢洲駅 組子ショールーム