タニハタブログ Blog

組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。

弊社のお客様が、アメリカの建築賞を受賞されました。

弊社のお客様<田村篤昌デザイン事務所様>が、アメリカの建築賞「The Architecture Master Prize(2018年度建築マスター賞)」を受賞されました。

Architecture MasterPrize(旧名:アメリカ建築賞)は権威ある建築賞の一つであり、現在活躍する世界の建築やデザイン界で活躍するプロフェッショナルに、新たな基準を提示することを目的としています。

受賞作品は、2018年4月に竣工した和歌山市の「リノベーション住宅:桜熙居(Oukikyo)」。建築部門:修復/リノベーション および インテリア:住宅の2部門で受賞されました。

「The Architecture Master Prize(2018年度建築マスター賞)」を受賞日本人が継承してきた「情緒」や「風情」などを感じることができる趣のある住宅で、このように美しくリノベーションされた住宅が、世界的な賞を受賞されたことに同じ日本人としてとても誇らしく感じました。受賞を心からお祝い申し上げます。

※この作品にはタニハタの「麻の葉組子」が一部使用されています。

田村篤昌デザイン事務所様
http://www.atsumasatamura.jp/2018/04/26/oukikyo/

photo:Sohei Terui様

「IKIGAI(生き甲斐)」にみる職人のあり方について

日本は少子高齢化が進んでおり、人口もこれからどんどん減少していくと言われていますが、それに伴い、労働力人口も減少していることが社会問題になってきています。2060年には労働力人口がピーク時(1995年)の約半分(4418万人)になると言われています。

働く人がいなくなったら、誰がこの日本という国を支えていくのか・・・ということですね。

政府も「働き方改革」を行い、労働人口を増やし日本の活力を取り戻そうといろいろ手を打っていますが、うちのような伝統的モノづくりでも、<職人の数=生産数>という部分があり、労働力をあげるためにいろいろなことを社内で行っています。

その中でも高齢のベテラン社員に戦力になってもらう、ということがひとつ挙げられます。

職人の働き方改革普通の会社ならば65才は退職する年齢になりますが、タニハタでは65才以上の職人が4人います。(最高齢は74才)
その中でも高島工場長は、現在71才。未だに正社員として働いてもらっており、残業がある日も若い職人と共に元気に働いています。

タニハタの場合、本人のやる気があれば、いつまでも正社員、という形をとっています。体力的に厳しい、ということならばある時間だけ出社するパート方式です。

毎年本人と(体力、気力もみて)お互い相談しながら・・になりますが、昔の高齢者のイメージと違い、職場で生き生きと働く現在のベテラン職人は本当に頼もしく、うちにとって重要な戦力でもあります。そんなタニハタの職人の実情を富山テレビさんと北陸中日新聞さんで取り上げていただきました。本人のやる気があれば、70才、80才まで雇用延長・・というのは必然なのかもしれませんね。

話しは変わりますが、海外では「IKIGAI(生き甲斐)」という言葉が流行っているようです。
海外では何冊も「IKIGAI(生き甲斐)」というタイトルの本が出ているようです。
海外のメディアでも「もしかすると私たちの人生をより良くするのは、日本発のikigaiという概念かもしれない」とのことで特集も組まれているようです。

ちなみに英語圏では「生きがい」を直訳できる言葉は存在しないようですが、<人生の意味を追求すること>だと解釈されているようです。

生きがいを見出すためのヒントとして、下記の4つを意識すると良いとのことです。

1 LOVE (大好きな事)

2 GREAT AT(得意な事)

3 PAID FOR(稼げること)

4 NEED(世界が必要としている事)

うちのベテラン職人達が(多分、無意識にうちに)この4つの中に身を置いていると感じました。

職人という職種を選ぶと1と2の要素はある程度、得ることはできますが、3と4は、環境も大切かな? でもそれを呼び込むのも自分なのか・・
「IKIGAI」・・深い言葉です。

パリ ルイ・ヴィトンの工房を見学

雅叙園様のイベント翌日、パリにあるルイ・ヴィトンの工房に行ってきました。

朝9時から見学を御願いしていたのですが、暖炉の部屋に入るとコーヒーとクロワッサンがでてきて、少し肩の力が抜けました
「せっかくのルイ・ヴィトンだから時間を無駄にせず、いろいろ見てたくさん質問したい!」と力んでいた日本人らしい私(!?)にとって、このあたりの間合いはさすがフランス人と感じました。 せせこましい自分を反省。。

暖炉の火がゆっくり揺れるのを見ながら大きく深呼吸。

1900年に作られたアールヌーボーの部屋、ステンドグラスをじっくり見学。ソファに座り、ルイ・ヴィトンのモノづくりの姿勢や歴史などをいろいろ聞くことができました。
15年ほど前、日本の家紋をヒントにしてルイ・ヴィトンモノグラムが作られたと聞いたときに、「和」製品に絶望していた私はこの話しにとても励まされました。ここに来ることをひとつの目標に職人達と頑張ってきました。今回それが実現して、そのお礼に特別仕様の組子を直接手渡すことができました。 感無量です。

今回、計画を立てていただいたルイ・ヴィトンの社員クリストフさんと記念撮影。

このあと、鞄を製作している工房の中をまわりましたが、さすがに写真NGでした。

ちなみにルイ・ヴィトンというと革の鞄をイメージしますが、写真をみてもわかるように、旅行トランクのような鞄は木箱に革を貼り付ける・・という作り方で、ほぼ木製品も作っているんです。工房の一階は、タニハタにあるような木工機械が並んでおり、金槌でトントンとモノづくりしている職人達にも会ってきました。
とても勉強になりました。

最後に鞄ギャラリ-を見学
ルイ・ヴィトンのサンドバッグ・・・だれが使うのだろう?

ルイ・ヴィトンのスケートボード。

一世を風靡した歴代の鞄も並んでいました。
陰翳礼賛・・組子の世界にも通じます。

Louis Vuitton はトランク職人であったルイ・ヴィトン氏が創業。
1859年、最初のアトリエが置かれたのがここのギャラリーの名前にもなっているAsnières-sur-Seineです。
最後に小さなハチミツをもらいました。瓶の上に小さくルイ・ヴィトンのロゴが入っていますが、この蜂蜜はこの工房で採れたものだそうです。「昨年はあまり採れなかったのですが、今年は40キロくらいハチミツが採れたんですよ」と嬉しそうにローランスさんが話してくれました。さらりと環境問題のことに取り組んでいる姿勢も素晴らしい。
案内していただいたローランスさんと記念撮影。後ろに見える建物が鞄の工房です。


ものづくりしているところとは思えない美しい工房をみて、たくさんの気付きも持って帰ることができました。

皆様に感謝です。

ホテル雅叙園東京様のパリ イベントに参加させていただきました。

ホテル雅叙園東京様のパリでのイベント「A MUSEUM HOTEL of JAPAN BEAUTY」に参加させていただきました。

場所はフランスのパリ7区にある人気のギャラリー「Secret Gallery」。

昨年から何度か雅叙園様に組子を納入させていただいたご縁でタニハタにお声が掛かり、ストラスブールの組子展示会から3日後、ということもあって今回参加をお受けした次第です。

イベントでは、フランスのメディアや著名人、政府関係者、インフルエンサーが招かれ、ホテル雅叙園東京の世界を再現した空間で、統括料理長 加藤允人様による和食パフォーマンスをはじめ、タニハタ組子の技術デモンストレーション、そしてホテル雅叙園東京が舞台となったショートムービーの上映などが披露されました。

目黒 ホテル雅叙園東京様のパリでのイベントこのイベントは11月15日の1日だけになります。朝10時にギャラリーに着くとフランスの職人達がすでに設営を始めていました。

目黒にあるホテル雅叙園東京の世界を再現した空間の中、統括料理長も準備を開始。
バックに設置されたうちの組子衝立も光の演出のおかげでゴージャスに仕上がっています。

午後になり、我々も準備万端整いました。開場待ちの様子。
午後19時 開場。 招待客が少しずつ入場されてきました。


写真右端 ホテル雅叙園東京  代表取締役社長 本中野 真様 ご縁に感謝です。


夜8時会場は満員になりました。

フランスの名女優イザベル・アジャーニさんやファッションデザイナーの高田賢三氏、フランス大使の木寺昌人氏など各業界の有名著名人など数多く参加されました。ワイン片手に組子を製作していただきました。

夜10時 閉場。
かなり盛況な感じで終了することができました。
雅叙園関係者の皆様に本当に感謝です。

ストラスブール紀行

ストラスブールの展示会が終わり、次の展示会場所のパリに移動するまでの空き時間を利用してストラスブール市内観光をしました。ストラスブールは、かつてフランスとドイツが領有権を争ったアルザス地方の中心都市でもあり、両方の国の要素を持った都市でもあります。

 


ノートルダム大聖堂はストラスブール観光の目玉。この地方で採れる赤砂岩を使用し、1015年から1439年の時間をかけて作られた高さ142mの建物は、ヨーロッパのゴシック建築の代表格です。先月、ストラスブール市長からノートルダム大聖堂のお土産をいただいたのでぜひ行ってみたい場所でもありました。

高さんが風邪でホテルで休んでいるので、元気になることを祈念してキャンドルを購入して灯をともしました。荘厳な雰囲気の中、二人で十字架に向かってお祈り。
このあと翌日には高さん見事復活。 御利益があったのでしょうか(笑)

市内を流れる運河。アルザス地方はドイツやスイスの国境近くということもあり、街並みはパリとは違い、美しい木組みの造りになっています。


ストラスブール歴史博物館にきました。この地域は、軍事上の防衛都市として築かれたということもあり、戦いの歴史でもあるんですね。すごい武器がたくさん並んでいました。

第二次大戦中、この地域はドイツの占領下だったようです。

市内はライトレールが走り、ここだけ見ると富山市と同じ風景です。

観光も終わり、フランスの新幹線<TGV>に乗ってストラスブールからパリへ。 もともとフランスは農業大国。 牧歌的な風景が美しい。。
と言いながらも約二時間 眠りっぱなし。。 このあとどうなるのでしょうか。

フランス・ストラスブールの展示会に出展しました。

11月9日から12日までフランス・ストラスブールの展示会に出展いたしました。

今回の展示会は「サロン・レゾナンス」という一般消費者向けの展示会で、出展する業者はアルザス地方だけでなくフランス全土で活動する作家、職人になります。

テレビ・新聞等でも報道されていますが、現在フランスでは「ジャポニスム2018」という日本とフランスの政府同士が共催する一大イベントが行われており、その主催者から日本の木材関連の作家・職人を招待したい、というオファーがあったことがきっかけで参加させていただきました。

今回は、職人の城、谷端、デザイナーの高氏と3人で参加いたしました。

タニハタ フランス・ストラスブールの展示会に出展サロン・レゾナンスは4日間で約2万人が集まる展示会です。
フランス ストラスブール 組子細工展示
組子の微細な技術、繊細な意匠はフランスの人達にも評判がよく、たくさんの方から問い合わせをいただきました。

期間中、タニハタ組子の製作体験も行いました。アルザスの方達のモノづくりの関心は高く、昼間の混雑する時間帯は、人、人、人で身動きがとれない状態に・・・ありがたいことです。
言葉は通じなくても、何か心が通じます。フランスの作家からお土産をいただきました。

朝、開場する前。 城と記念撮影


刃物の状態を確認します。

他のブースをみると・・・針金を使ったアート作品。私が今回一番気に入ったブースでした。フランスの作家らしい作品ですね。

私は城よりも少し遅れて現地に入りましたが 、先に行っていたうちの職人の城が初日、地元新聞やテレビに取り上げられ、「握手してほしい」「一緒に写真を撮ってほしい」とフランス人から声をかけられていました。覚えたてのフランス語を話し、ジャニーズのように有名人になった職人をみて私の方が戸惑ってしまいました(笑)

総じて、かなり手応えのあった展示会になりました。
関係者の皆様に感謝です。

タニハタの組子の材料 国産材「杉」と「ヒノキ」について

今年の9月以降、タニハタでは外国産木材(ベイヒバ、スプルス)での製作は行っておりません。(見積もり済みの案件は除きます)

タニハタの組子 国産材「杉」「ヒノキ」について国産木材は、杉(上写真)とヒノキ(手前写真)の2種類(針葉樹)のみになります。

外国産木材を取りやめて2ヶ月経過しますが、受注内容の割合は、ヒノキ(約7割)、杉(約3割)になっています。

タニハタでは、「組子用」の厳選された木材を使用します。
目の素直さ、詰まり具合、色味の良いものを産地まで出向いて直接購入しております。
材料を加工しながら「選別」は行いますので、最終的に製品に使用される部分は、魚でいう大トロのような部分になります。

曲がった木材を選ぶのは簡単ですが、製品になってからも曲がりそうな木材を選び出すのは大変なことで、ここをしっかりしないと製品になってからも問題が起きてしまいます。そういう意味では、組子の木取り加工はとても重要で、タニハタでは70才以上の熟練の職人が主に担当します。

左から木曽ヒノキ、ヒノキ、杉、吉野杉(赤身)、神代杉になります。
木目の詰まった素直な木材を選びます。

最近、材料についての問い合わせが多いので参考にしていただけばと思います。

講演のお知らせ

来週、10月16日(火)富山市にあるTOYAMAキラリにて講演を行います。(富山青年会議所様主催)
一時は消えそうになった伝統工芸がどのようにして息を吹き返したのか・・・
組子職人たちの具体的な取り組みや思いなども交えてお話しさせていただきます。

(ものづくり、職人、海外展開、これからの零細企業経営に興味のある方向けの講演内容になっています。)


フランス ストラスブール市長へのPR

11月中旬、フランス国内でタニハタ組子の展示会を行います。
ストラスブールで展示会を行った3日後、パリ市内にて行います。

現在、その準備を進めていますが、その展示会を行う予定のストラスブール市長(ローランリース氏)一行が来日。目黒にある雅叙園ホテルさんから「懇談会があるので参加されないか?」と連絡をいただき、ホテルに行って「組子」のことや日本のものづくり、展示会の詳細を説明させていただきました。

ちなみにストラスブール市は次世代型路面電車「LRT」の先進国で、私が住む富山市もストラスブールを参考にして日本で初めてLRTを導入しました。このLRTを中心にして富山市は街作りが行われており、市内の雰囲気もパッと明るくなりました。

ストラスブールは、富山から約一万キロ離れている市ではありますが、「自動車に頼りすぎないエコな街づくり」という理念で繋がっていることに不思議な縁を感じた次第です。
フランス ストラスブール市長 組子PR「組子」のことにも大変関心をもっていただき、いろいろな質問を受けました。

「ストラスブールは美しい街ですので、いろいろな場所を見学して楽しんで行ってください」とお言葉をいただき、記念にストラスブールにある「ノートルダム大聖堂」のペーパーウェイトをいただきました。(タニハタ側から吉祥文様 「麻の葉」組子を全員に差し上げました。道中のご無事をお祈りして。)

ストラスブール市長から直接お土産をいただきました。地元の赤砂岩でできた文鎮です。ノートルダム大聖堂のマークが入っています。ストラスブールに行ったときに見てきたいです。

●フランス ストラスブールでの展示会について

11月7日より、フランス全土で活動する手工業者、職人、作家たちの展示会「サロン・レゾナンス」という展示会に出展いたします。(場所 ストラスブール)

タニハタの組子職人によるデモンストレーションの披露も行う予定です。

展示会の様子などはブログでお知らせさせていただきます。

ムスリムのための<祈祷室>に組子を納入させていただきました。

関西学院大学・西宮上ヶ原キャンパスにムスリム(イスラム教徒)のための祈祷室が設置されました。
その祈祷室内に組子引き戸を納入させていただきました。(上部に角麻が入っている引き戸になります。)
ムスリムといいますと、「イスラム文様」ですが、「和」の文様の祈祷室でも問題ないようです。

組子欄間が設置された「和」の雰囲気の中で祈りを捧げてもらえるのは日本人として嬉しくも感じます。
ムスリムの学生・研究員は年々増加しているようで、当社の組子も今回2度目の納入になります。

ちなみに世界の宗教人口は・・・

1 キリスト教 22億5400万人 33.4%

2 イスラム教 15億0000万人 22.2%

3 ヒンズー教 9億1360万人 13.5%

4 仏 教 3億8400万人 5.7%

だそうです。 日本人は仏教が多いですが、世界的にみるとイスラム教よりも少ないということです。
タニハタでは、日本の神社仏閣に組子を納入したケースは多いですが、他の祈祷室に組子を納入するケースが多くなるのも必然かもしれませんね。

角麻 組子細工祈祷室製作 設置: 株式会社丹青社様

秋です。タニハタの工場前も色づいてきました。

今年の春、タニハタの工場・事務所前に花壇やオリーブの木を設置して半年が経過しました。
夏が暑かったので葉っぱが枯れ気味になり、朝と夕方、懸命に水をやりましたが、何とか色づいてきました。

タニハタ 組子 オフィス       オリーブの実がなってきました。


オリーブの葉は、形が一定に整っていて美しいですね。
古代オリンピック(古代ギリシア)で健闘したものに贈られる「葉冠」はオリーブの木の枝から作られたそうです。

オリーブの原産地はギリシアですが、紀元前700年頃までは古代ギリシアにしかこの木は無かったそうです。その後イタリア半島に移植されて、現在イタリアがオリーブの主要生産地になりました。

ちなみにオリーブの小枝は、「富」を運んでくるものとして、家の入り口に飾られていたとのこと。
うちの工場にもたくさんの「富」を運んでほしい(笑)

工場前のアプローチのレンガはイタリアから取り寄せして敷き詰めました。

オリーブの木で作った花器です。オリーブの木材はあまり木材市場には出回っておらず材料としては珍しいです。 天板はウォールナットの1枚板です。

タニハタは「和」の製品を作っている会社ですが、「洋」の風合いもデザインに取り入れていきたいと思っています。
さじ加減は難しいですが。

うちの工場ネコ(楽太郎)も、花が気になるのか・・・事務所前でウロウロしています(笑)

東京新宿・組子ギャラリー リニューアル完了しました。

約一ヶ月ほど展示品がない状態になっていました新宿御苑前にある<タニハタ組子ギャラリー>ですが、やっとリニューアル完了いたしました。

新仕様の組子や材料の確認をこのギャラリーでしていただくことができます。
(新カタログは来週から順次発送してまいります。)

日曜日と祝日は休業ですが、平日は9時から18時まで営業しております。
お気軽にお立ち寄りくださいませ。

組子タニハタショールーム 新宿御苑

組子タニハタギャラリー2

新商品「麻の葉ちらし 全六種」を発売します。

和文様の定番である「麻の葉」を幻想的な風景の中に散らし、華やかで透明感のある組子に仕立てあげたタニハタの新商品「麻の葉ちらし」シリーズを発売します。

(9月13日より受注開始となります)

組子 新商品「麻の葉ちらし 全六種」

●従来の組子製品との違い
・吉祥文様「麻の葉」をパネル全面に埋め込んだ「麻の葉ベタ入り」のタイプよりも華やかで装飾的なデザインになります。
国産のヒノキをベースに、杉の赤身部分で柄の色づけを施しています。(無塗装)
均一で無機質になりがちな現代空間のアクセントとしてご使用いただけます。

・設置空間に合わせて100%オリジナルで製作する「美術組子」は、デザインの打ち合わせに数ヶ月かかる場合もあり、またコストも「麻の葉ベタ」と比較し2~3倍以上に
なることがあります。今回発売する「麻の葉ちらしシリーズ」は、規格のデザインを六種類に絞り込み打ち合わせ時間、コストを短縮することをめざしました。

納入時間やコストが限られた商業施設におすすめの組子欄間になります。


麻の葉マークはタニハタの登録商標です

ヒノキの産地に組子用木材の買い付けに行ってきました。

9月から組子の主材料を国外産から国内産木材に切り替えるために、在庫を増やす必要がでてきました。
木曽近くにある木材業者にヒノキ材の買い付けに行ってきました。

ヒノキ産地 木材の買い付け質の良いヒノキと杉が、山ほど積まれていますが、<組子用>の良材はさほど多くはありません。。
ヒノキを5山購入しました。

「競り」で購入するシステムですので、人気の木材にはたくさんの人が連なります。

タニハタでは使用しませんが、建築用の大きなケヤキやヒノキ材も並びます。

紫の木材「パープルハート」も1枚だけ購入しました。美術組子の色付けに使用します。
タニハタ組子のメイン材料は、国内産木材に切り替えしますが、組子の色付けには国外産木材も少しだけ使用します。
さすがに日本にはこういう木材は自生しないので。。

総じて、ヒノキの産地だけあってかなり質の良い材料を仕入れることができました。
良い木材が工場に入ると、嬉しい気分になります。本能ですね。

テキサスのTrend Micro 社に組子欄間を納入させていただきました

昨年9月、アメリカ・テキサスのTrend Micro 社に組子欄間を納入させていただきました。その設置写真が届きました。
(写真は少しわかりにくいですが、窓際に麻の葉欄間37枚が設置されています)

テキサスのTrend Micro 社に組子欄間を納入

トレンドマイクロ社はコンピュータ等のセキュリティ関連製品の開発・販売を行っている会社です。(ウィルスバスターというセキュリティソフトが有名ですね。)

過去タニハタでは、アップル社やツイッター社にも組子欄間を納入させていただきましたが、IT関連の会社と組子欄間・・・なぜか相性が良いようです。

海外にも通じる和モダンな幾何学模様・・という感じです。

このご縁で重役の方からも組子引き戸をご注文をいただき、カリフォルニアに先月お送りさせていただきました。

感謝です。

タニハタは組子製品の主材料を国産木材に切り替えます 

タニハタでは、これまで主材料として使用してきた外国産木材(ベイヒバ材)の取扱いを2018年8月いっぱいまでとし、9月生産分より、国産木材(ヒノキと杉)のみを主材料として使用いたします

なぜ今、国産木材なのか?

2017年度、タニハタ組子の海外への販売比率は20%近くに達しました。組子という「日本の伝統技術」が海外でも受け入れられるということは大変嬉しいことです。一方、そのmade in Japanの製品に海外の木材を使用することに少しずつ違和感を感じるようになってきました。

戦後植林した杉やヒノキは樹齢60〜70年、今まさに木材としての旬を迎え、組子材料に適した良材が手に入るようになってきました。価格もずいぶんとこなれ、お客様への負担も少なくなってきたことも、今回の材料国産化に踏み切った理由のひとつです。

また、近年深刻な問題となっている「地球温暖化」や「花粉症」の問題を解決するには、木材を育てる産地としっかり繋がり そこから国産木材を購入することが、未来につながる重要なことと考えています。

タニハタでは、国産材を1本でも多く使用して、国内の木材業界活性化の一助となるよう努力してまいります。
日本の国土における森林率は実に7割。 「木の国日本」の材料を積極的に使用し、海外のお客様にも胸を張って、「100% made in Japan」と言える製品をつくっていきたいのです。

組子を本当の意味で「世界に誇る日本の木工技術」とするため、何卒ご理解いただけますようお願いいたします。

尚、すでにベイヒバ材でお見積もり済みのお客様におきましては、特にご希望のない限りベイヒバ材で製作させていただきます。(2018年12月まで)

※アート組子の色付用葉っぱのごく一部には、外国産木材を引き続き使用します。

環境と共に歩むものづくりについて

魚津のパワースポット魚津市 洞杉(杉の巨木群)

小学生の組子製作体験

近くの小学生が、組子製作体験にやってきました。

「どの木が一番値段の高い木ですか?」
「社長は何歳から仕事をしていますか?」
「仕事は楽しいですか?」など、ちょっとドキッ!とする質問もあり、2年生の子供達にどう伝えようか・・・アタフタしました。。

組子細工製作


暑い中、頭から汗を流しながら組子を製作する姿・・・癒やされます。

「ねこ脱走防止とびら」 タニハタでの生産を終了いたします。

タニハタオリジナル格子戸「ねこ脱走防止とびら」、6月30日の受注をもってタニハタでの生産を終了することとなりました。

今から8年前、「部屋から猫が脱走しないための仕切り・安全な天然木とびら」として当社で生産してまいりました「ねこ脱走防止とびら」。
先日、製作担当していた職人が74歳になり退社いたしました。

その後、なかなか代わりの職人の手が空かず(ホテルなどの商業施設向け組子がかなり忙しい状況が続いており)いろいろ検討した結果、「ねこ脱走防止とびら」の製作を断念することにいたしました。

タニハタでの生産は終了いたしますが、8月からの製作は大阪の建具職人に依頼いたしました。販売窓口も従来どおり変更はございませんので「ねこ脱走防止とびら」は、そのまま販売を続けていきます。

猫の平和はこれからも守られますので愛猫家の皆様ご安心ください。

猫が「家」や「部屋」から脱走して悲しい思いをした飼い主様のために開発したこの製品ですが、設置されたお客様からのコメントも多く、お客様と共にこの製品を作り上げてきた製品ということもあり、当社としても大変思い入れのある商品でもありました。

私自身も猫を6匹飼っており、ネコ界のことを思うと完全撤退していいものか大変迷いましたが、引き続き製作していただける職人さんが見つかり安心した次第です。
(この扉の製作、販売権はすべて移譲いたしました。技術指導、打ち合わせも終わっており品質に変わりありません。)

引き続き、この製品をご愛顧いただきますよう心よりお願い申し上げます。

谷端信夫

この製品に関するお問い合わせ・ご注文先は下記会社となります。

株式会社403  (外部リンク)
http://nekotobira.order403.jp

ニューヨーク国際現代家具見本市(ICFF)が始まりました。

アメリカ・ニューヨークで国際現代家具見本市(ICFF)が始まりました。
今年も当社の組子が展示されています。

(当社では組子部分のみの製作になります。家具本体は別の業者さんが製作されています。)

組子 家具部材 面材

ICFFは毎年5月にニューヨークで開かれる北米最大規模の現代家具見本市。
世界中のインテリアデザイナーや建築家、小売業者などが家具やマテリアル、照明、雑貨などを出店しており、500以上のブースが立ち並ぶ大きな展示会です。

当社でも7年前に出展いたしましたが、この展示会を機に海外への組子販売が徐々に増えてきました。

今年も新しいインテリア製品が数多く並んでいるようです。NYにお住まいの方はぜひお立ち寄りください。

Boothナンバー #2186

会期:5月21〜24日
会場:ニューヨーク、ジェイコブ・K・ジャビッツ・コンベンション・センター

Jacob K. Javits Convention Center (11th Avenue at 38th Street) New York City
655 West 34th Street New York, NY 10001

CRAFITS Inc.
225 W 36th Street. Suite 603
New York, NY 10018

銀座の三越 7階 にて組子を展示しております。

銀座の三越 7階 において「富山のチカラ ~夏の暮らしのおすそ分け~」が開催 されています。
(5月29日まで)

富山の食や工芸作家の方々の作品(夏仕様)が販売されています。当社の組子も展示させていただきました。東京にお住まいの方はぜひお立ち寄りください。

組子細工 展示 三越 銀座

組子細工 
展示会概要
(1)展示会名
富山のチカラ ~夏の暮らしのおすそ分け~

(2)日 時
2018 年 5 月 14 日(月) ~ 5 月 29 日(火)
10:30~20:00

(3)会 場
三越銀座店
〒104-8212 東京都中央区銀座 4-6-16
7 階 リビングフロア

私もいったついでに薄青色の花型茶器セットを購入させていただきました。
(南砺市の前川さとさん作)

涼しげな器でとても気に入っています。

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