タニハタブログ Blog

組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。

2018年度の代表的な組子施工写真をアップいたしました。

2018年度(2018年4月~2019年3月)は600件を超える受注件数がありました。
300ミリ角の小さな組子から3メートルを超える大判サイズの美術組子まで、
駅や空港、ホテルや住宅などいろいろな施設に組子を納入させていただきました。
その中でも時間をかけて打ち合わせさせていただいた施工現場のお写真をタニハタ
組子ギャラリーページにアップさせていただきました。ぜひ、一度ご覧ください。

1 NIPPON GALLERY TABIDO MARUNOUCHI 様(東京・丸の内)

2 備長 銀座三越店 様(東京・銀座)

3 プラセシオン瑞穂桜山 様(名古屋市)

4 三井ガーデンホテル金沢 様(金沢市)

5 ホテルオークラ福岡 様(福岡市)

6 京都御苑 中立売休憩所 様(京都市)

7 トレンドマイクロ 様(アメリカ・ダラス)

8 KUMIKO STORAGE CABINET(アメリカ・ニューヨーク)

9 個人邸 田村篤昌デザイン事務所様設計

10 個人邸 株式会社KEN一級建築士事務所様設計

11 個人邸 後藤史明様設計

※上記ギャラリーページにはアップできませんでしたが、昨年一番印象に残ったお仕事はとらや様(赤坂)になります。特注の組子間仕切りなどを納入させていただき、当社としても大変勉強になった現場でした。

昨年以上に2019年は大型物件の仕事が動き出しております。かなり忙しい日が続くと思いますが、気を抜かずに組子づくりに邁進してまいります。

光壁 壁面装飾 ホテル

2019年 タニハタ入社式

4月1日 新年度が始まりました。
今年は、高校生の新卒2名が入社、ということで朝8時30分より工場内で入社式を行いました。

2019年 タニハタ入社式 組子職人をめざして

この日、日本の元号が「令和」と決まり、新しい日本の方向性が見えました。
「令和」。この元号は、初めて日本の古典(万葉集)から選定された元号とのこと。
「日本」「伝統」「和」・・・日本の古いものづくりをする集団として気が引き締まる思いがします。
試行錯誤しながらではありますが、今期も職人達と共に挑戦していきたいと思います。


髙島工場長(前列左)を中心に、65才以上のベテラン職人もまだまだ現役で頑張っております。

小学生の組子製作体験

近所の子供達が組子製作体験にやってきました。
今回はタニハタの女子社員二名が、組子や木のことについてお話しさせていただきました。
組子の製作体験もいつもどおり行い、工場の中が賑やかな雰囲気に包まれました。
東京オリンピックも間近に迫り製作がかなり追われてきております。製作体験専属のスタッフもいないため、対応が難しくなってきておりますが、時間が許す限り続けていきたいとおもっております。
小学生 組子製作体験最近は、個人のお客様が突然工場に来社されることが増えましたが、見学は団体様(事前予約)のみに限らさせていただいております。

家庭画報 国際版に掲載いただきました。

日本の文化・工芸・アートを英文で紹介する、日本発の国際雑誌「家庭画報 国際版」。
家庭画報の英語版として生まれた本誌は、洗練された美しいビジュアルとレベルの高い英語が最大の持ち味。海外50か国以上で読まれている雑誌です。今回その本に「組子」特集が組まれ、タニハタの組子がオブジェのように掲載されています。

家庭画報 国際版にタニハタ組子掲載

組子を紹介する文章は無印良品で有名なグラフィックデザイナーの原研哉氏が書かれています。

組子以外にも他の工芸や文化が美しい写真とともに丁寧に紹介されており、本を読んで日本人としてとても誇らしい気持ちになりました。
このような素晴らしい本に掲載いただき本当に嬉しい限りです。 感謝です。

金屏風の代わりに組子衝立

昨年、目黒にある雅叙園ホテル様のスイートルームに納入させていただいた美術組子。
金屏風の代わりに組子衝立
歌手やタレント、俳優の方々が組子を背景にインタビューなどを受ける場面をテレビや雑誌などでみかけることが増えました。

現在、日本航空(JAL)国内線、国際線の機内で放映している「この!カブキモノ」という番組でも上記の組子を見ることができます。

ホテルの場合、昔ならば「金屏風」の前でインタビュー、が定番アングルだったのかもしれませんが、最近は組子をバックに使用されることが増えました
これからも組子のいろいろな使い方を提案していきたいと思います。

創立60周年を迎えました

弊社は平成31年2月をもちまして、創立60周年を迎えました。
経営が苦しい時期も長くございましたが、これを乗り越えられたのもひとえにお客様、お取引様のご愛顧の賜物と心より深謝申し上げます。

タニハタ 創業60周年

創業時の社名は「谷端組子店」。昭和34年に父・敏夫(故人 上写真)が創業いたしました。創業から60年、「組子細工」ひとすじでやってまいりました。

今回の60周年を機に、私自身気持ちを新たにし、次の70周年に向けて邁進いたす所存でございます。今後とも倍旧のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。

平成31年2月吉日

株式会社タニハタ
代表取締役 谷端 信夫

最高級 木曽ヒノキ(赤身) 組子用 入荷しました。

木曽ヒノキ(建具用 赤身材)入荷しました。
現地の業者の方に<タニハタ組子用>として特別に選別していただいた木曽ヒノキになります。
木目、色味、質感・・・どの視点でみても現在日本でご用意できる最高級クラスの木材になります。(もちろん価格の面でも。。)

最近は組子に使用できるような良い木材が少なくなってきており、良材を探すのは苦労しますがこういう材料が手に入ったときはやっぱり嬉しいですね。うちの職人達も自然にこの桧のまわりに集まります。
木曽ヒノキ 桧 国産木材 最高級
組子用の木材ではありませんが、2500年前の「神代杉」も入荷しました。秋田の鳥海山で産出したもので厚み120ミリもある神代杉は珍しいです。(サイズ:H2160ミリ×幅940ミリ×120)
神代杉特有の灰褐色の重厚な色味、大きな節、うねりのある木目・・・じっと見ているとまだ「日本」という国家が出来る前はどんな姿だったのだろう・・と想像してしまいますね。かなりの迫力です。

神代杉 タニハタ
夜、仕事をしていたら工場で飼っているネコ(名前:タオ)が入り口に座っていました。ロゴマークの横がお気に入りで最近よく座っています。木曽桧や神代杉の存在感に負けじと頑張っているようです(笑)

日仏友好160周年記念 「ジャポニズム2018」で組子を使用していただきました

2月5日から24日までフランスのパリ市とナント市で日本の伝統工芸に関する展示会が行われています。
そこの展示ブースにタニハタの組子欄間を使用していただきました。

イベント名:日仏友好160周年記念 ジャポニズム2018 公式企画
『「伝統と先端と」~日本の地方の底力~』

・日本の地方に根付いた伝統産業技術にスポットを当て、日本の地方が持つ知られざる魅力をフランス国内に発信するイベントです。タニハタの組子欄間(16種の組子文様)は、全国の伝統工芸品を展示する什器(展示パネル および天板)として使用いただきました。

(仏名:《Synergies entre tradition et modernité – l’artisanat local japonais à la pointe de l’innovation》)

期間:2019年2月5日(火)~2月24日(日)

(パリ会場)パリ日本文化会館(101 Bis Quai Branly, 75015 Paris)
(ナント会場) Cosmopolis (18 Rue Scribe, 44000 Nantes)

書籍「麻の葉模様」発刊されました

栃木県の那須町にある「大麻博物館」から書籍「麻の葉模様」が発刊されました。
タニハタのロゴマークにもなっています「麻の葉模様」は鎌倉時代の仏師、快慶の時代に誕生し、その後、江戸時代になり歌舞伎役者や葛飾北斎により普及したデザインと言われています。
(昨年末、大麻博物館館長に工場まで来ていただき、「麻の葉」に関する勉強会を開いていただきました。

書籍「麻の葉模様」発刊 タニハタ組子「麻の葉」も掲載麻の葉模様の歴史、文様の由来、デザインの使われ方など図解や写真、実例を挙げて詳しく書かれています。
発刊にあたりタニハタでも編集に協力させていただき、組子業界からみた「麻の葉」模様のことをお話しさせていただきました。

当社の他にも中川政七商店さん、松竹衣装さんなどそれぞれの業界のお立場で「麻の葉」模様のことをお話しされています。
日本の伝統デザインのことを知るうえでも貴重な資料だと思います。
興味のある方はぜひ一読されてはいかがでしょうか?

JALの機内誌「SKY WARD」に掲載いただきました

JALグループの国際線・国内線に搭載される機内誌「SKY WARD」にタニハタの組子を掲載いただきました。
JALの機内誌「SKY WARD」に組子欄間を掲載いただきました
・ホテルレストラン業界向けの業界誌 「HOTERES」にタニハタに組子を大きく取り上げていただきました。

どちらも11月に行ったホテル雅叙園東京様とのパリイベントの様子を取り上げていただきました。ありがとうございました。

香川県の小学校で組子の学習!?

高松にお住まいの網さんという職人の方からお便りをいただきました。
小学校の教員をされていたそうですが、3年ほど前に職人の世界に入られたとのこと。そのご縁で小学校にゲストティーチャーとして招かれ、組子細工について子供達と共に学習されているそうです。

今年度の6年生が作ったパンフレットにタニハタで製作した組子の写真などが含まれていたので掲載確認のお電話とFAXをいただきました。
画像を見ると立派な組子の紹介パンフレットになっており驚きました。
素晴らしい。

タニハタでも年に何回か小学生向けの組子ワークショップを行っていますが、中には「もっといろいろ教えてほしい」「もっと組子を製作してみたい」と言ってくる子供達も多く、気になっていました。私ももう少し落ち着いたら子供達に組子や木材やものづくりについていろいろ教えてあげたいなぁ・・と今回のお便りをいただいて思った次第です。

県外の小学生にも弊社のホームページが役立っていることを知り嬉しく思いました。
ご縁に感謝です。

建築誌「コンフォルト」で掲載いただきました

建築・インテリア誌「CONFORT コンフォルト」でタニハタを取り上げていただきました。全6ページの特集になっており、かなりのスペースを割いてタニハタの組子を掲載いただきました。

この本は、毎号特集テーマを設け住宅・商業施設・公共施設向けの内装材などの資料価値の高い写真や情報を掲載されている老舗の建築誌になります。
日本の生活がどんどん洋風になり、職人が減少していくとともに忘れさられていく日本の古い技術や意匠、言葉などにもこだわりを持って発信されている専門誌です。

ちなみに今回のタイトルは「和やかな普請」。

コンフォルト CONFORT 組子 タニハタ 特集

昨年亡くなった樹木希林さんがテレビで
「うちの家系は普請道楽(ふしんどうらく)なのよ。」という話しを聞いて、恥ずかしながら私も初めて「普請」という言葉を知りました。

家を建築したり修理したりすること、を意味する言葉でこの言葉が用いられるようになったのは室町時代から。

室町から江戸時代にかけて土木工事・武家屋敷の管理などにあたった「普請奉行」という役職も生じるようになった歴史のある言葉です。

「建築」よりも職人的でこだわりのある言葉ですね。

「和やかな普請」・・「空間」にそういう空気を作り出すことができる職人集団になりたい、とこの号を読んで思った次第です。

取り上げていただき心から感謝です。

三井ガーデンホテル金沢様に美術組子を設置させていただきました。

今週末、金沢にオープンする「三井ガーデンホテル金沢」様のフロントロビーに大判寸法の美術組子を納入させていただきました。
新しいものと古いものが調和した「北陸の華やかで繊細な伝統文化」をイメージして組子製作させていただきました。

三井ガーデンホテル金沢 オーダーメイド組子設置写真

三井ガーデンホテル金沢 組子拡大空からみた金沢の街がデザインのべースになっています。

三井ガーデンホテル金沢 組子設置かなり大きなサイズですが、分割製作して現場にて組み合わせ設置しています。

江戸時代から芸術、文化を大切に育んできた北陸ならではの美意識や趣きをお客様に感じてもらえたら嬉しいです。


三井ガーデンホテル金沢 組子欄間 壁面装飾三井ガーデンホテル金沢 組子細工

宿泊に関するお問い合わせ
■三井ガーデンホテル金沢 様
石川県金沢市上堤町1-22 076-263-5531
https://www.gardenhotels.co.jp/kanazawa/

■設計・施工
株式会社 竹中工務店様

■内装施工
株式会社 J.フロント建装様

謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。

平素はご愛顧を賜わり、厚く御礼申し上げます。
今年も製品の品質、サービスの向上に職人一同努めて参ります。
旧年に引き続き、本年もご支援、お引立てを賜りますようお願い申し上げます。
皆様のご健康とご多幸をお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。

2019年1月1日 元旦

株式会社 タニハタ
代表取締役社長 谷端 信夫

当社は1月4日(金)から通常営業となります。

異業種の方達の工場見学が続きました。

ここ一週間ほど異業種の方の工場見学が続きました。

●12月7日 富山市内で観光のお仕事をされている方達(宿泊業や鉄道、通訳、旅行代理店、観光ガイドの方など)総勢38名が来社されました。

富山で有名な観光名所(立山アルペンルートや宇奈月トロッコ電車、合掌造りなど)は富山駅から遠く、富山駅周辺で見るとうちのような伝統的なものづくり工場も観光ポイントになるようです。(工場は富山駅から自動車で10分ほど)
異業種の方の組子工場見学が続きました。 当社は特に専任のガイドスタッフがいる訳ではありません。
普段業務を担当している社員が工場内をご案内しますので、時間の都合上、10名以上の団体に限定して予約をお受けしております
個人の方のご予約、見学はお受けしておりませんのでご注意ください。

約1時間30分のうち30分は組子に関する説明、30分は組子製作体験、
最後の30分は工場見学になります。

●12月11日 岐阜県関市から早川工業株式会社様 来社されました。

早川工業様は、岐阜県で家電等金属部品製造、プレス金型製造など金属関係の製造をされている会社様で女性スタッフの方と共に見学されました。(知人の紹介になります。)

木製品と金属製品という違いはありますが、ものづくりにかける情熱は同じで二時間ほど情報交換をさせていただきました。感謝です。


●12月12日 大麻博物館のスタッフが来社されました。


「大麻」というと「物騒な・・・」と当惑される方も多いと思います。しかし大麻という植物は、一万年以上前から日本人の生活に密着した「農作物」でした。

麻の繊維は、衣服に使用され、縄・釣糸・漁網などに使用されていました。

また、種は食料になり、茎は建材に使用され、葉や根は薬用に。主要な作物であった名残は、「麻」と名がつく多くの地名や人名にも残されています。(地名としては麻布が有名ですね。)

麻はすくすくと成長が早いということから、縁起のよい植物としても扱われ、神道の世界ではその繊維を「清めの道具」として用い、伊勢神宮のお札は今でも「神宮大麻」と呼ばれています。
なぜタニハタが「大麻」のことを・・・と思われるかもしれませんが、タニハタのロゴに使用されている「麻の葉」マーク(商標登録済)に関する正しい知識を社員にもしっかり身につけてもらおうと大麻博物館の方をお招きして勉強会を行った次第です。
ネット上には「大麻」に関する多くの情報が溢れていますが、正しい知識を持った方にお話しを伺うことが一番近道でもありますので。
予想以上に職人達から多くの質問がでてきたので、定期的にこういう勉強会をやっていこうと思いました。ひとつひとつ正しい伝統を社員全員で身につけていくことが重要だと思っております。

弊社のお客様が、アメリカの建築賞を受賞されました。

弊社のお客様<田村篤昌デザイン事務所様>が、アメリカの建築賞「The Architecture Master Prize(2018年度建築マスター賞)」を受賞されました。

Architecture MasterPrize(旧名:アメリカ建築賞)は権威ある建築賞の一つであり、現在活躍する世界の建築やデザイン界で活躍するプロフェッショナルに、新たな基準を提示することを目的としています。

受賞作品は、2018年4月に竣工した和歌山市の「リノベーション住宅:桜熙居(Oukikyo)」。建築部門:修復/リノベーション および インテリア:住宅の2部門で受賞されました。

「The Architecture Master Prize(2018年度建築マスター賞)」を受賞日本人が継承してきた「情緒」や「風情」などを感じることができる趣のある住宅で、このように美しくリノベーションされた住宅が、世界的な賞を受賞されたことに同じ日本人としてとても誇らしく感じました。受賞を心からお祝い申し上げます。

※この作品にはタニハタの「麻の葉組子」が一部使用されています。

田村篤昌デザイン事務所様
http://www.atsumasatamura.jp/2018/04/26/oukikyo/

photo:Sohei Terui様

「IKIGAI(生き甲斐)」にみる職人のあり方について

日本は少子高齢化が進んでおり、人口もこれからどんどん減少していくと言われていますが、それに伴い、労働力人口も減少していることが社会問題になってきています。2060年には労働力人口がピーク時(1995年)の約半分(4418万人)になると言われています。

働く人がいなくなったら、誰がこの日本という国を支えていくのか・・・ということですね。

政府も「働き方改革」を行い、労働人口を増やし日本の活力を取り戻そうといろいろ手を打っていますが、うちのような伝統的モノづくりでも、<職人の数=生産数>という部分があり、労働力をあげるためにいろいろなことを社内で行っています。

その中でも高齢のベテラン社員に戦力になってもらう、ということがひとつ挙げられます。

職人の働き方改革普通の会社ならば65才は退職する年齢になりますが、タニハタでは65才以上の職人が4人います。(最高齢は74才)
その中でも高島工場長は、現在71才。未だに正社員として働いてもらっており、残業がある日も若い職人と共に元気に働いています。

タニハタの場合、本人のやる気があれば、いつまでも正社員、という形をとっています。体力的に厳しい、ということならばある時間だけ出社するパート方式です。

毎年本人と(体力、気力もみて)お互い相談しながら・・になりますが、昔の高齢者のイメージと違い、職場で生き生きと働く現在のベテラン職人は本当に頼もしく、うちにとって重要な戦力でもあります。そんなタニハタの職人の実情を富山テレビさんと北陸中日新聞さんで取り上げていただきました。本人のやる気があれば、70才、80才まで雇用延長・・というのは必然なのかもしれませんね。

話しは変わりますが、海外では「IKIGAI(生き甲斐)」という言葉が流行っているようです。
海外では何冊も「IKIGAI(生き甲斐)」というタイトルの本が出ているようです。
海外のメディアでも「もしかすると私たちの人生をより良くするのは、日本発のikigaiという概念かもしれない」とのことで特集も組まれているようです。

ちなみに英語圏では「生きがい」を直訳できる言葉は存在しないようですが、<人生の意味を追求すること>だと解釈されているようです。

生きがいを見出すためのヒントとして、下記の4つを意識すると良いとのことです。

1 LOVE (大好きな事)

2 GREAT AT(得意な事)

3 PAID FOR(稼げること)

4 NEED(世界が必要としている事)

うちのベテラン職人達が(多分、無意識にうちに)この4つの中に身を置いていると感じました。

職人という職種を選ぶと1と2の要素はある程度、得ることはできますが、3と4は、環境も大切かな? でもそれを呼び込むのも自分なのか・・
「IKIGAI」・・深い言葉です。

パリ ルイ・ヴィトンの工房を見学

雅叙園様のイベント翌日、パリにあるルイ・ヴィトンの工房に行ってきました。

朝9時から見学を御願いしていたのですが、暖炉の部屋に入るとコーヒーとクロワッサンがでてきて、少し肩の力が抜けました
「せっかくのルイ・ヴィトンだから時間を無駄にせず、いろいろ見てたくさん質問したい!」と力んでいた日本人らしい私(!?)にとって、このあたりの間合いはさすがフランス人と感じました。 せせこましい自分を反省。。

暖炉の火がゆっくり揺れるのを見ながら大きく深呼吸。

1900年に作られたアールヌーボーの部屋、ステンドグラスをじっくり見学。ソファに座り、ルイ・ヴィトンのモノづくりの姿勢や歴史などをいろいろ聞くことができました。
15年ほど前、日本の家紋をヒントにしてルイ・ヴィトンモノグラムが作られたと聞いたときに、「和」製品に絶望していた私はこの話しにとても励まされました。ここに来ることをひとつの目標に職人達と頑張ってきました。今回それが実現して、そのお礼に特別仕様の組子を直接手渡すことができました。 感無量です。

今回、計画を立てていただいたルイ・ヴィトンの社員クリストフさんと記念撮影。

このあと、鞄を製作している工房の中をまわりましたが、さすがに写真NGでした。

ちなみにルイ・ヴィトンというと革の鞄をイメージしますが、写真をみてもわかるように、旅行トランクのような鞄は木箱に革を貼り付ける・・という作り方で、ほぼ木製品も作っているんです。工房の一階は、タニハタにあるような木工機械が並んでおり、金槌でトントンとモノづくりしている職人達にも会ってきました。
とても勉強になりました。

最後に鞄ギャラリ-を見学
ルイ・ヴィトンのサンドバッグ・・・だれが使うのだろう?

ルイ・ヴィトンのスケートボード。

一世を風靡した歴代の鞄も並んでいました。
陰翳礼賛・・組子の世界にも通じます。

Louis Vuitton はトランク職人であったルイ・ヴィトン氏が創業。
1859年、最初のアトリエが置かれたのがここのギャラリーの名前にもなっているAsnières-sur-Seineです。
最後に小さなハチミツをもらいました。瓶の上に小さくルイ・ヴィトンのロゴが入っていますが、この蜂蜜はこの工房で採れたものだそうです。「昨年はあまり採れなかったのですが、今年は40キロくらいハチミツが採れたんですよ」と嬉しそうにローランスさんが話してくれました。さらりと環境問題のことに取り組んでいる姿勢も素晴らしい。
案内していただいたローランスさんと記念撮影。後ろに見える建物が鞄の工房です。


ものづくりしているところとは思えない美しい工房をみて、たくさんの気付きも持って帰ることができました。

皆様に感謝です。

ホテル雅叙園東京様のパリ イベントに参加させていただきました。

ホテル雅叙園東京様のパリでのイベント「A MUSEUM HOTEL of JAPAN BEAUTY」に参加させていただきました。

場所はフランスのパリ7区にある人気のギャラリー「Secret Gallery」。

昨年から何度か雅叙園様に組子を納入させていただいたご縁でタニハタにお声が掛かり、ストラスブールの組子展示会から3日後、ということもあって今回参加をお受けした次第です。

イベントでは、フランスのメディアや著名人、政府関係者、インフルエンサーが招かれ、ホテル雅叙園東京の世界を再現した空間で、統括料理長 加藤允人様による和食パフォーマンスをはじめ、タニハタ組子の技術デモンストレーション、そしてホテル雅叙園東京が舞台となったショートムービーの上映などが披露されました。

目黒 ホテル雅叙園東京様のパリでのイベントこのイベントは11月15日の1日だけになります。朝10時にギャラリーに着くとフランスの職人達がすでに設営を始めていました。

目黒にあるホテル雅叙園東京の世界を再現した空間の中、統括料理長も準備を開始。
バックに設置されたうちの組子衝立も光の演出のおかげでゴージャスに仕上がっています。

午後になり、我々も準備万端整いました。開場待ちの様子。
午後19時 開場。 招待客が少しずつ入場されてきました。


写真右端 ホテル雅叙園東京  代表取締役社長 本中野 真様 ご縁に感謝です。


夜8時会場は満員になりました。

フランスの名女優イザベル・アジャーニさんやファッションデザイナーの高田賢三氏、フランス大使の木寺昌人氏など各業界の有名著名人など数多く参加されました。ワイン片手に組子を製作していただきました。

夜10時 閉場。
かなり盛況な感じで終了することができました。
雅叙園関係者の皆様に本当に感謝です。

ストラスブール紀行

ストラスブールの展示会が終わり、次の展示会場所のパリに移動するまでの空き時間を利用してストラスブール市内観光をしました。ストラスブールは、かつてフランスとドイツが領有権を争ったアルザス地方の中心都市でもあり、両方の国の要素を持った都市でもあります。

 


ノートルダム大聖堂はストラスブール観光の目玉。この地方で採れる赤砂岩を使用し、1015年から1439年の時間をかけて作られた高さ142mの建物は、ヨーロッパのゴシック建築の代表格です。先月、ストラスブール市長からノートルダム大聖堂のお土産をいただいたのでぜひ行ってみたい場所でもありました。

高さんが風邪でホテルで休んでいるので、元気になることを祈念してキャンドルを購入して灯をともしました。荘厳な雰囲気の中、二人で十字架に向かってお祈り。
このあと翌日には高さん見事復活。 御利益があったのでしょうか(笑)

市内を流れる運河。アルザス地方はドイツやスイスの国境近くということもあり、街並みはパリとは違い、美しい木組みの造りになっています。


ストラスブール歴史博物館にきました。この地域は、軍事上の防衛都市として築かれたということもあり、戦いの歴史でもあるんですね。すごい武器がたくさん並んでいました。

第二次大戦中、この地域はドイツの占領下だったようです。

市内はライトレールが走り、ここだけ見ると富山市と同じ風景です。

観光も終わり、フランスの新幹線<TGV>に乗ってストラスブールからパリへ。 もともとフランスは農業大国。 牧歌的な風景が美しい。。
と言いながらも約二時間 眠りっぱなし。。 このあとどうなるのでしょうか。

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