お客様から組子の設置写真をいただきました。
組子のセンター部分にライトが当てられて、帝つなぎの美しさが際立っています。
最近は、 お客様が「光」のあて方をいろいろ工夫されるので、写真をいただいたこちらとしても勉強になることが多いです。
お近くにお住まいの方はぜひ一度お店に足をお運びください。
組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。
桧(ひのき)は日本人が古くから使用してきた木材で「日本人の文化を担ってきた木」とも言えます。日本最古の木造建築「法隆寺」にも使用され、その耐久性の素晴らしさはもちろん、木目の美しさ、香り、薄紅の色は日本人が好む要素を兼ね備えた木と言えます。
タニハタでは、桧の中でも最高級の「木曽産桧の赤身」だけを扱ってきましたが、さすがにその材料で組子製品にするとかなり高価な金額になり、「大判サイズの多い商業施設用欄間としては高価すぎて使用できない。もう少し手頃な金額にならないか?」という声が多かったのが実情でした。
タニハタではその声にお応えするために「地ひのき・源平材」の取り扱いを開始いたしました。
当社が扱う地桧は伊勢神宮の外宮の用材として使用され、全国の神社仏閣に使用されている実績のある木材でもあります。(木曽桧よりも目が粗くはありますが、性も良い材料です。)
当社で製品にする場合、赤身(約7割)と白太(約3割)が混ざった状態で仕上げます。(白・赤=源平材)
金額は杉材と同じになる予定です。 見積もりの際は「桧・源平」とご指定くだされば結構です。
環境問題の観点からも国産木材の使用比率が高まるようにしていきたいと思います。
富山市内の小学校から、子供達が組子製作にやってきました。
組子製作体験は8年くらい前から続けていますが、子供達の生き生きした表情をみると毎回新鮮な気持ちになります。
今日で二回目、という子供達もいて、「楽しみにしてきた~」という言葉を聞くと本当に嬉しくなります。
今回は昨年リッツカールトン様に納入させていただいた組子(親子菱)を皆で製作いたしました。
日本でモノづくりを続けることは大変な時代になりました。
特に組子の仕事は机の上でやる仕事よりも体力的にもきつく、習得するまで時間がかかり、本当に大変な部分も多いですが、その分やり甲斐は大きいとおもっております。一人でも多くの子供達にものづくりの素晴らしさを知っていただきたいとおもっております。
仕事の合間に続けていることですので、時間のやりくりは大変ではありますが、「子供達の組子製作体験」・・これからも少しずつ続けていきたいとおもっております。 →組子製作体験について
富山駅前「CiC」ビルの1階に富山の食・観光・文化のアンテナショップ「ととやま」がオープンしました。
そのお店にタニハタの「絵語り組子」を4枚、亀甲組子4枚を設置させていただきました。
「黒部峡谷(春)」 「富山の魚(夏)」 「おわら風の盆(秋)」 「五箇山合掌造り(冬)」。
若い職人達が新しい技法や文様を開発し、それらを駆使して富山の名所、名産を表現いたしました。
また、組子のみならず、富山のガラス工芸や和紙なども使い、県外の方にも富山の工芸の素晴らしさを知っていただけるような作品をめざして製作いたしました。
若い職人達が製作を担当しただけあって重厚にならず、楽しい作品になったと思います。
「風の盆」を組子細工で表現しました。
地元のテレビ局にも取り上げていただきました。
神代杉で製作した五箇山の組子をお客様に説明する職人・城
亀甲タイプの組子もインパクトありです。
「組子」でできることは限られていますが、我々なりに富山を盛り上げていきたいと思います。
東京に来たついでに紀尾井町で開催されている『旅するルイ・ヴィトン』展に行ってきました。
「ルイ・ヴィトン」と「組子」にどんな関係が?と思われるかもしれませんが、創業者のルイ・ヴィトン(1821年8月4日 – 1892年2月28日)は創業の頃、上写真のようなトランク(芯材に木材を使用)を製作していました。
(維新の志士、あの板垣退助も利用したそうです。木材を使用していたので頑丈ではありますが、かなり重かったでしょうね。)
展示会にも古い大工道具がたくさん並んでおり、木材に関わる記載もありました。
大工道具を駆使して、木材を見極め、職人が心をこめて製作する。。。
「鞄」と「欄間」の違いはありますが、 「どうやったら良い木製品ができるのか」
その思いは、時間を超えて私に語りかけてきます。
昔の工房の写真、職人達が描いた図面、和室の中の鞄・・・なぜか見ていて懐かしさとともに「うん、うん、そうだよなぁ」と頷きながら見ている自分に気がつきました。
ブランドの展示会にしては珍しく「写真撮影OK」というのも好感が持てました。
手描きのスケッチ。今ならばCADソフトで図を制作だと思いますが、これはこれで味わいがあります。
ルイ・ヴィトンの鞄に使用されているモノグラム・ラインは、日本の「家紋」に影響を受けているそうですが、「七宝柄」が印刷されたブックカバーをみて、改めて日本の伝統文様とも繋がりが深いなぁと感じました。組子欄間に可能性を見いだした思いがしました。
富山県の魅力を首都圏に発信する新たな拠点、富山アンテナショップ「日本橋とやま館」が完成しました。
(富山県から招待状をいただいたので行ってきました。)
完成記念会には、富山県知事はじめ国会議員の方や富山県商工会の方など県内重鎮の方々が参列されていました。
ショップの内装にはタニハタの組子格子をはじめ、タテヤマスギやナラの県産材フローリング、カウンターなどが豊富に使われ、富山の伝統や自然などを体感することができます。
タニハタが製作した作品「立山連峰の大型組子」は『新湊はま作』さんで見ることができます。
正式なオープンは6月4日(土)になります。
首都圏にお住まいの方はぜひ一度足をお運びください。
タニハタでは、未だに鉋(かんな)で木を削ることが多く、かなりの量の「鉋くず」が作業中に発生します。
「くず」という名称がついていますが、天然木に変わりなく、良い香りがプ~ンとします。
そういう天然木の鉋くずも「貴重な天然資源」、という思いから何か有効利用できないか、と過去いろいろなことをやってみたのですが、(ディプレイ業者に販売したり、梱包材の緩衝材に使ったり・・)なかなか長続きせず最終的には、外部の処理業者に委託して処分しています。。。
5月14日、富山でアースデイ(地球の日)が開催されたのですが、その鉋くずが「鉋くずプール」として使用されました。
「プール」といえば「水」ですが、それを「木くず」を使って子供達に触れてもらう。
ヒバや桧、杉などが持つ天然木の香り、質感、色・・・子供達の五感を刺激するようでとても評判が良かったようです。
「木」や「環境」「ごみ」について考えることにも繋がりますね。
書院障子や欄間、吉原襖など<和室の中の小さな製品の意匠>に使用されていた組子技術も、最近は空港や駅、ホテルなどの大型商業施設に使用されるようになりました。
(どんどん製品も大型化し華やかな意匠になってきています。)
先月納入した上記の特別意匠組子も、寸法:幅5000ミリ×高さ1200ミリの大型パネルになりました。これくらい大きくなるといろいろ注意しなくてはならないことがでてきます。
1 納入場所が、高層階になると(エレベータに入らないために)運べないという問題がでてきます。(事前に納入可能かどうか調べていただく必要があります。)
2 このサイズを1枚で製作するよりも、3~4枚に分割して製作納入した方が全体の金額としては安くなります。今回のパネルも縦ラインの組子部分で分割し、現場に納入後1枚ものに組み上げる、という流れでした。
※タニハタでは現場にて組み付け作業、設置は基本行いませんので、施工会社様で行っていただく必要があります。その手間賃をみていただく必要があります。
3 1枚もので納入の場合、トラックチャーター便で送る必要がありますので、運賃・梱包金額も割高になります。(分割の場合は運送会社の路線便ですので割安です。)
大判パネルは反りの危険も発生しますので、熟練した職人が材料の見極めを行う必要があります。
タニハタは、大きな空間でも組子欄間が使用できるように改良を重ねて工夫しながら製品づくりを行っておりますが、大きくなるほど予想外の問題も発生することがあり、打ち合わせの際は、細心の注意が必要です。
いろいろ考えると分割した方が良い面が多いようですが、やはり仕上がり感は1枚ものの方が良い感じに仕上がります。
1枚もの、分割仕上がり・・納入される現場のご予算に合わせてお選びいただければと思います。
東京五輪・パラリンピック大会の公式エンブレムが決定いたしました。
「藍色の市松模様」は賛否両論あるようですが、個人的には、日本の伝統とモダンなデザインが組み合わされた良いデザインだと思います。
「市松模様」は、古墳時代の埴輪や正倉院の染織品にも使用されている古い文様で、江戸時代より前に存在していたものは「石畳文様」と呼ばれています。
江戸時代の歌舞伎役者、初代「佐野川市松」が好んでこの模様の入った着物などを着ていたことから、この模様のことを「市松模様」と呼ぶようになりました。
「市松柄」は主に着物の柄として有名ですが、表具や畳などのインテリアにも数多く使用されています。
タニハタ組子で市松模様を表現する場合、色味の違う木を互い違いに組んで製作していきます。
以前、タニハタでは組子製作の際に発生する「おがくず」を圧縮して販売しておりました。
(この圧縮おがくずは、災害時の非常用トイレに役立つとして朝日新聞さんにも取り上げられました。芳香剤、臭い消し、汚物処理代わりになります。)
当社の手間の問題で廃番となりましたが、熊本の被災地でご希望の方がいらっしゃいましたらこの圧縮おがくずを無償でお送りさせていただきます。
1個1個梱包するのは時間がかかりますので、できましたら、下記写真のような大きな袋をまとめてお送りさせていただければ助かります。
(必ず先に場所を確保ください。 邪魔な荷物になることだけは避けたいです。)
電話 0120-41-2872(フリーダイアル) 谷端まで
※圧縮おがくずは非売品です。購入することはできませんのでご注意ください。
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■ 安否確認に関する情報
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・NTT 災害用伝言ダイヤル
局番なし「171」
・NTT 災害用伝言版「web171」
http://k.d.combzmail.jp/t/bd77/f0oixns0jqn4sa3sc8353
・NTTdocomo 災害時の安否確認と備え
http://k.d.combzmail.jp/t/bd77/f0oiyns0jqn4sa3sc8Dim
・au 災害時・緊急時対策
http://k.d.combzmail.jp/t/bd77/f0oizns0jqn4sa3sc8kIG
・SoftBank 災害用伝言板/災害用音声お届けサービス
http://k.d.combzmail.jp/t/bd77/f0oi0ns0jqn4sa3sd8CBd
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■ Twitter 政府応援情報
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・熊本地震被災者の皆さまへ 政府応援情報
http://k.d.combzmail.jp/t/bd77/f0oi1ns0jqn4sa3sd8b4z
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■ 義援金、募金に関する情報
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・熊本県 年熊本地震義援金の募集について
http://k.d.combzmail.jp/t/bd77/f0oi2ns0jqn4sa3sd8GM7
・大分市 熊本・大分地震災害義援金にご協力ください
http://k.d.combzmail.jp/t/bd77/f0oi3ns0jqn4sa3sd8Xst
・日本赤十字社 平成28年熊本地震災害義援金
http://k.d.combzmail.jp/t/bd77/f0oi4ns0jqn4sa3sd8Dqk
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他
下記の会社(ダンボールワンさん)から募金箱を無償でいただきました。
(富山のボランティア団体にお渡ししました。)
ありがとうございます! ダンボールワンさん!
https://www.notosiki.co.jp/notice/24
募金箱が必要な方は上記にご相談ください。
IT関連のお仕事をされている方達15人が、組子製作体験に来社。
(親子菱や胡麻柄を組んでいただきました)
いつも通り、タニハタのこと、木のこと、ものづくりのこと、組子のこと・・・
製作を交えながらいろいろお話しさせていただきました。
参加された方達も朗らかな雰囲気で私も楽しく参加させていただきました。
楽しい時間をありがとうございました。
新宿御苑にありますタニハタの組子ギャラリーをリニューアルいたしました。
2008年にオープンした組子ギャラリーですが、最近は「組子の大きな現物を見てから注文したい」というお客様も増えました。
また、「美術組子の雰囲気を体験してみたい」というお客様のご要望にお応えして美術組子を一セット設置いたしました。
一部、まだ不備なところもありますが、3月にかけて少しずつ作り直していきます。
組子製品に興味のある方、和風インテリアが好きな方はぜひ一度お立ち寄りください。
タニハタ 新宿組子ギャラリー
〒160-0022
東京都新宿区新宿1-2-1
新宿御苑前マンション1F
※赤いレンガのマンション1F
定休日:日曜 祝日
(丸の内線 新宿御苑駅 徒歩2分)