2013年もあとわずか・・
昨年のように大きな出来事はなかったですが、足場をしっかり固めてじっくり未来を見据えることができた年だったかな、と思います。
書き殴りでありますが、恒例ですので今年を振り返る意味で「タニハタ10大ニュース」をまとめてみました。
(ニュースというより出来事ですね。)
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【1】「ザ・リッツ・カールトン京都」に組子製品を納入
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2014年2月7日オープン予定の京都のホテル「ザ・リッツ・カールトン京都」に組子製品を納入させていただきました。詳細はここで記載いたしませんが、かなりの枚数を納入させていただきました。
世界的なブランド「京都」「「ザ・リッツ・カールトン」に製品を設置することはどういうことなのか・・、古典文様のデザインや品質にいつも以上に気を使いながら、ほぼ半年がかりの大仕事になりましたが、当社にとっても忘れられない貴重な体験になりました。
オープン後はぜひ職人達でホテルに泊まりにいきたいと考えています。
(ちなみに今回のような枚数ではありませんでしたが数年前「ザ・リッツ・カールトン大阪」にも組子製品を納入させていただきました。 何度も・・感謝・感謝です。)
この他 スターバックスやアップル(アメリカ本社)のハワイ別荘など今年は外資系の会社に納入することが多かった年でもあります。「組子」という日本の小さな伝統を海外で活躍する会社に納入することは、当社としても本当にやりがいがあります。
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【2】神戸ギャラリー オープン
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関西の地(神戸)に組子ギャラリーを新規オープンしました。神戸駅前にあるHDC神戸(いろいろな建材メーカーが出展しているビル)内に出店。
神戸は東京(新宿)に次いで県外2店舗目のギャラリーです。
小さなスペースではありますが、今回の出展で関西方面のお客様にも気軽に組子製品をご覧いただけるようになりました。
忙しい時期のオープンだったのでかなり職人達に負担がかかりましたが、その甲斐あって、綺麗なギャラリーになったと自負しています。
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【3】台湾 研修
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台北にある「国立故宮博物院」や「龍山寺」、宮崎アニメで有名になった「九フン」など当社の仕事にも関連した伝統建築・施設を職人で見学してきました。
(2年前の韓国研修以来、極力海外に職人達を連れていくようにしています。普段、狭い空間にいるので・・)
富山県 観光課を通じて訪問の依頼をしてあったこともあり、普段見ることができない場所にも案内していただき台湾の貴重な工芸品を閲覧することができました。
台北・剥皮寮老街の歴史的な趣のある町並み、工芸は、「伝統を守ろう、そして次の世代につないでいこう」という人達の強い思いにより維持されており、街を歩いているとその熱い思いに触れることができました。(他国の伝統工芸に触れて普段、寡黙な職人達も目が輝いていました。)
どこの国も「伝統」を維持することは大変であり、その重要さを理解した人達の思い・行動がとても重要なことなんだなぁ・・と改めて感じた次第です。
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【4】異業種の工場見学から得たこと
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木工関係以外の(異業種の)工場をみると自分の工場の中の問題点があぶり出されてきます。
恥ずかしい気持ちになることも多いですが、その気持ちをバネにして、自分の工場、作業を少しでも良くしていくことが大切だとおもって工場見学を続けております。
今年は会社内にある問題点をすべて写真に撮り、ひとつひとつ皆で相談して改善しました。いつもの掃除以外に、全員でやる「集中全力大掃除」を毎朝10分続けました。
そしたら・・いろいろなことが変わり始めました。「問題」というのは、根底で繋がっているんだなぁと感じた次第です。ある意味、これが当社のTOPニュースかもしれません。
上写真はTSK株式会社様の工場です。
ものづくり、仕事だけではなく、感謝は人間生活すべての基本ということですね。
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【5】全国から多くの方が見学・体験にこられました。
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全国からいろいろな方が見学に来られました。一番印象的だったのは、海外のデザイナー(メキシコ人)が来社されたのですが、昨年出版した当社の書籍をアマゾンで購入されて、日本の伝統工芸・組子に興味を持ったのがきっかけで来社されたことでした。
その方は東京デザイナーズウィークで当社の組子を生かした椅子を出品されました。
写真に写っている4人はメキシコ人、韓国人、中国人、日本人・・と国籍、言葉は全員違うけれど、「組子」を通じて心は通じ合えたような気がします。縁が縁をよんでいろいろなことが変わり始める・・・縁の大切さをしみじみ感じました。
他 台湾のマスコミの方達も来社されました。最近感じることは、昔なら「え?そんなに遠くから・・」と恐縮するようなところから気楽な感じで来社される方が増えたということ。交通の便、旅行サービスもよくなり、日本、世界がどんどん狭くなっているのかも。。
1年後、北陸新幹線が開通すると・・・一体どうなるのでしょう?
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【6】自社サイト 楽天サイト 大リニューアル。 デザイン展入賞
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2月に自社サイトを、12月に楽天市場店をリニューアルしました。
よりわかいやすく、使いやすいホームページをコンセプトに改良しました。
その結果・・
第53回富山県デザイン展でデジタルコンテンツ部門賞(銀賞)を受賞。
制作に関わっていただいたアクセスネットさんに感謝です。
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【7】講演が続きました。
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今年も全国で講演させていただきました。
特に千葉県では2回、講演させていただきました。
1時間30分・・たくさんの人の前で話し続けるということは、口べたな私にとって大変な仕事でありますが、講演をすることでたくさんの方と知り合うことができます。
地方の小さな業界にいる私にとってこれはとても大切なことでもあるのです。
来年も少しずつではありますが、続けていきたいと思います。
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【8】富山商業高校 広報部取材協力
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7月のある日、「貴社のことを生徒達が取材したいと言っている。取材させてもらえないか?」と富山商業高校の先生から電話がありました。
話を聞くと、うちのことを題材にして秋の放送コンテストに参加したいとのこと。
もちろん快諾し、それから何度も工場にカメラやらマイクが入ってきました。
過去にいろいろなテレビ局が取材に来ましたが、こんなに賑やかで嬉しい取材は初めてかもしれません。
取材を通して、若い人達にメッセージを伝えたつもりですが、伝わったのかな?
京都のプロカメラマン 小畑章さん、スタジオフィットスタッフの方達にも協力していただき、生徒達のためにボランティアで動画撮影セミナーをやっていただきました。
そして・・
先日、完成したビデオCDが届きました。
すごいタイトルになっていました(笑) 本当に皆様ご苦労様でした。
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【9】COMPASS 連載終了
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中小企業のIT入門マガジンCOMPASSの連載が10月で終了しました。
まさか自分のような筆無精な人間が書籍で連載を受け持つなんて・・
(おまけに昨年は書籍出版という恐ろしくも素晴らしい経験をさせていただいて・・)
この連載を通じて、たくさんの方から励ましの言葉をいただきました。そして自分の会社のこと、仕事のことをじっくり深く考えるきっかけになりました。
関係者の皆様に心から感謝、感謝です。
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【10】最後に・・
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会社の創業者でもある母(前 取締役)が、7月31日になくなりました。
葬儀が終わってから2週間ほど全く何もやる気がおきませんでしたが、やっぱり自分は仕事人間だなぁ、と思います。仕事の中に身を置いていると萎えた体の中から少しずつ力が戻ってきました。
「時間」 は最大の癒し手である。ということばがありますが、しみじみとそう思います。。
どんなに暗い状況でも、明るく前を向いて生きていくことが人にとって大切なことなんだよ。
20年病気と闘い続けた母をみて、そう感じました。
親というのは空気のような存在だなぁ、としみじみ感じます。
子供に気付かれないように大きく包んでいるんだなぁ・・と。
母が手描きした がんばる絵を会社の壁に貼りました。
文字通り来年は頑張ります。
2013年 皆様 本当にありがとうございました。