タニハタブログ Blog

組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。

台湾から組子体験

台湾からプレス、旅行代理店の方達が組子製作体験に来られました。
ワイワイとした和やかな雰囲気で、私も心地よい楽しい時間を過ごすことができました。
言葉はあまり通じませんが、ものづくりすると「心」が通じるのはなぜでしょう。

見学者の方に完成した組子展示品をいきなり見ていただくと通常は「ふ~ん すごいね。」という反応なのですが、自分達で製作体験後に展示品をみていただくと「すごい!」「びっくり!」「Amazing!」いろいろな言葉(ビックリマーク付き)が飛び出します。

「ものづくり」「組子」「日本の技」・・
口頭や文章でその素晴らしさを伝えようとしても、なかなか伝わらずにもどかしく思うことが多いのですが、製作した方の笑顔をみていると、やはり自ら素材に触れ「体験」していただくことが一番近道かな?と思う次第です。

微力ではありますが、少しずつ続けていきたいとおもっております。
製作体験について

富山県建築士会で講演させていただきました。

公益社団法人 富山県建築士会で講演をさせていただきました。
テーマ  「日本のものづくり これからの時代を生き抜く職人の心と伝統工芸」。
富山・石川・福井県の建築士や建材業者などの若手建築団体向けの講演でした。

ITを活用して住宅づくりや集客される方も多く、ものづくり、ITのことも織り交ぜてお話しさせていただきました。

講演後の懇親会でも若いメンバーの方達と情報交換させていただき私自身も熱いエネルギーをフル充填した次第です。
富山の建築業界は安泰ですちゃ(^^)

アップル本社の別荘に麻の葉組子

アメリカ・アップル本社の別荘(ハワイ  – Apple Villa )に昨年、組子製品(麻の葉)を納入させていただきました。その設置写真が届きました。
リビングに入るドアの横に飾りとして使用されています。
全部で8枚納入させていただきましたので、他の部屋も 同じような感じだと思います。

アップル別荘に麻の葉文様の組子納入

今回は、iMac、MacBook、iPod、iPhoneなどのデザイナーとして有名なJonathan PaulIve氏からの要望で納入させていただきました。
(麻の葉文様が好きでご自分のiPhoneの待ち受け画面にも使用されているそうです。)

打ち合わせがいろいろ大変でしたが、世界を席巻するデザインメーカーに、日本の伝統を伝えることができたことは職人冥利に尽きます。
小さな職人集団ではありますが、心意気だけは負けないようにこれからも頑張っていきたいと思います。

若い感性でものづくりの可能性を広げる

富山大学芸術文化学部の先生、生徒さんが工場見学に来られました。
1時間ほど対応させていただきました。モノヅクリに燃えている若いエネルギーに触れると私も若返ります。
来年の2月に卒業制作作品を発表・展示されるとのこと。。
若い感性、デザインで日本のものづくりの可能性をどんどん広げてもらいたいです。

ちなみに当社は仕事柄、大学生からの問い合わせが多い会社で、卒論のテーマに「組子」や「伝統」「ものづくり」のことを聞かれることが多々あります。
会社として情報を開示できないこともありますが、極力メール返答させていただいております。
ただし、昼間の仕事中に電話をいただくと、ビミョ~な返答になりますので、メールなら助かります。
tanihata@tanihata.co.jp

来月は海外からのお客様が続きます。
バタバタした日が続きそうです。

モノに「命」を感じる日本人

当社では繊細な木工技術・組子でモノづくりをしています。0.数ミリで勝負している世界ですのでいつも気が抜けません。(素材である木そのものも 0.数ミリ大きく伸縮しますので。)

若い職人達に「自分の作っているモノに魂をいれろーっ!」といつも声をかけますが、なかなかその考えを染みこませるには時間がかかるなぁ・・とおもったりもします。

昨日、テレビを見ていましたら海外の方が日本に来たとき「擬人化した標識やイラストが珍しいから」といって写真を撮って帰ることがある・・ということを放送していました。

私達は当たり前にモノが笑ったり泣いたりしているイラストを見ていますが、海外では珍しいそうです。

その理由として、日本人には自然の中に存在する全てのものには神様 魂が宿っている、という独特の考えがあり(八百万やおろずの神)、その考えが、日本人の中に染みこんでいるということです。

(山やお日様、大地や海に手を合わせたり、トイレにも神様がいるという考え方・・この世界に存在するすべてのものに魂が宿っているということ。)

そんな考えが日本人に染みこんでいますので、モノが人のように笑ったり泣いたりしたイラストをみても違和感を感じないのだそうです。

根源的な・・
自分たちでも意識していないレベルで、モノに命・魂を感じる民族性。

うちの若い職人たちに対しても、染みこんでいるものが目覚めるその日まで・・慌てずに待ちたいと思います。

タニハタの組子 NHKの放送予定

5月1日(木)、NHKの報道番組でタニハタのことが放映されます。

番組名 :ニュース富山人 午後6:10~7:00
「とやまものづくり紀行 第一回~組子細工」

リッツカールトンホテル(京都)に設置した組子欄間の様子やこれからのものづくりについてなど放映される予定です。

富山にお住まいの方はぜひご覧ください。

組子製品 マスコミ各社に取り上げていただきました

ここ数週間の間にいろいろなメディアから取材をうけ、当社の製品などを取り上げていただきました。

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● 3月10日 北日本新聞 文化面 「時代のエッジ」コーナーで2年前に発刊した書籍のこととリッツカールトン京都に組子製品を納入したことを取り上げていただきました。

●3月17日 チューリップテレビ放送 NEWS6 <富山企業の産業観光の取り組み>特集で 当社の組子製作体験、工場見学の取り組みを取り上げていただきました。

● 3月25日 北日本新聞社発行 住宅誌「すみたく本」 タニハタの組子製品の特集を組んでいただきました。

●4月1日 公益財団法人 東京連合防火協会 発行「防災」で当社の「圧縮オガクズ」 のことを取り上げていただきました。(少し変わり種ですね。)

木彫刻作家「四家井 弘行氏」の工房を訪問させていただきました

彫刻欄間を作る木彫刻作家「四家井 弘行氏」のところへ1年ぶりに訪問させていただきました。
四家井氏は1933年生まれ、日展入選15回、現代の名工や黄綬褒章も受章され日本の木工作家として最高峰を極めた御仁です。

人が幸せになるものづくり

幼い頃に両親を亡くし、両親の借金を背負い、学校を卒業するまでに借家を5回も転々とされ、16才で井波彫刻の道に入られた苦労人であるにもかかわらず、どんな方にも朗らかな笑顔で人と接する姿を拝見すると、こんな風に自分も歳をとりたいなぁといつも思います。

まさに「裸一貫」で人生を切り開いてきた人生の達人。

作品に共通して私が感じるのは「朗らかで、ふくよかで、見ている方に幸せを感じさせる作風」です。

伝統のものづくりは、製作する人の人柄や人生観がストレートに出てくるものだなぁとしみじみ思います。

彫刻欄間以外にも、重さ1トンもある大きな仏像や天神様、小さなねずみの置物までいろいろなものを彫られますが、「仁王像」のような厳しい形相にもどこか人間味のある親しみのある感じに仕上がっています。

また、写真の「五匹鯉」もふくよかな鯉が、躍動感にあふれて彫られており「黄金よ、こい!」とばかりに描かれています。
(ちなみに五匹鯉は、神代杉に彩色と彫刻を施し、立体的に仕上がっています。「隆起彫」の技法を使っています。)

日本には「縁起」という言葉がありますが、先生はいつも縁起が良い作品を目指されているとのこと。

作品を使用する方が少しでも笑顔に、幸せになるように・・
その家族に少しでも良いことがあるように・・・。
その方が健康で過ごされるように・・。

そういう願い、魂を入れた作品づくり。

タニハタの組子づくりもそこを目指したいです。

ホテル「ザ・リッツ・カールトン京都」組子設置写真が届きました

先月京都にオープンしたホテル「ザ・リッツ・カールトン京都」組子設置写真が届きました。
かなり高度な技法を使用した組子ばかり(全80枚)納入させていただきました。

「ザ・リッツ・カールトン」はホテル宿泊客満足度ランキングで毎年一位を続けており、世界中のホテルが目標としているホテルでもあります。

当社としても、今までに経験したことがない質、枚数でかなり気の張った現場になりました。

京都に行かれることがありましたらぜひご覧いただければと思います。

●ザ・リッツ・カールトン京都 WEB SITE
https://www.ritzcarlton-kyoto.jp/

●空間デザイン:DESIGN STUDIO SPIN INC.様

ホテル「ザ・リッツ・カールトン京都」組子設置写真

「ザ・リッツ・カールトン京都」ロビー組子設置写真

「ザ・リッツ・カールトン京都」カウンター 組子設置写真

その他の写真を見る

日本の伝統工芸「組子」の可能性を広げる取り組み

愛知県より大手自動車メーカー・デザイン部の方々が工場見学に来られました。
普段、この会社様とは取引がある訳でもなく、畑違いの業種ではありますが、デザインやものづくりに関する貴重な情報交換をさせていただきました。

私自身も本当に勉強になりました。
やっぱり異業種の方とのお話しは大切だなぁ・・と感じた次第です。

「組子技術」は箱物や立体物が苦手で、うちの会社は「二次元のものづくりをしている」とずっと思いこんでいましたが、この会社の方々から「組子は2.5次元だよね。」という言葉をいただき目から鱗が落ちました。

未来の組子製品のイメージが浮かびました。

貴重なご意見、本当にありがとうございました。

ワークショップ 組子製作体験 タニハタ工場見学
※後日、コメントもメールやお手紙でいただきました。

「伝統工芸を守りつつ現代的なアレンジにも積極的に取り組まれている事を
直接伺い、また制作現場を見学させて頂く事で大変刺激になりました。」

「組子についてはじめてきちんと知ることができ、とても勉強になりました。
また組子を実際に自分で作るミニワークショップ素晴らしいですね。
あのワークショップがあるおかげで、工場見学が2倍も3倍も分かりやすくなると思いました。
本当にありがとうございました。」

「谷端さんの組子に対する真摯な思い、取り組みは大変興味深く勉強になりました。
素晴らしい作品とそれを生み出す工房を実際にご紹介いただき、とても充実した時間となりました。」

こういうコメントをいただくと本当に嬉しいです。

これからも体験会や工場見学を続けていきたいと思います。

富山産業ガイド(英文版)が届きました

海外からの視察や観光客の受入に対して受け入れ可能な富山県企業や工場を紹介する冊子「the Manufacturing Pride of Toyama」が完成し届きました。富山県が発行している本で、県内の(見学可能な)企業が掲載されています。

海外向けの冊子ですのですべて英文でタニハタのことが紹介されています。

来年は北陸新幹線の開業も控えており、東京方面からの団体見学者もかなり増えると思います。

少しずつ今から受け入れの体制を整えていきたいとおもっております。
富山産業ガイドブックが届きました。タニハタ

イギリス・チェルシー・ハーバーに日本の伝統工芸「組子」を展示しています

イギリス テムズ河に面した「チェルシー・ハーバー」と呼ばれるエリアの入り口には、インテリア関連メーカーのショールームが入っているビル「チェルシー・ハーバー・デザイン・センター」があります。

インテリア業界のショールームビルとしては世界的に有名なビルです。

そこのショールームの中にタニハタの「組子」がサンプル展示されています。少しずつですが問い合わせや販売実績も出てきております。日本の伝統工芸の関心も高まっているようです。

イギリス・チェルシー・ハーバーに日本の伝統工芸「組子」を展示イギリス・チェルシー・ハーバー タニハタ「組子」を展示 Chelsea Harbour Design Centre

Centre Dome 1F
David Seyfried Showroom

長野県からの工場視察

いよいよあと1年で北陸新幹線開業です。
北陸新幹線というと「石川」「富山」が話題に上がりますが、長野の方にとってもチャンスのようで長野県 から「産業観光視察」という名目で企業、自治体の方が工場見学に来られました。

(その取材ということでテレビ局の方も来られました。)

「ものづくり」という立場で観光客を受け入れることで何が変わるのか・・・
すでに新幹線が開業している長野の方からいろいろ意見交換させていただいて大変参考になりました。

ちなみにタニハタの工場見学(団体の場合)は下記の流れになります。

1 会社説明 歴史
2 素材説明(木の良さ、種類、暖かさ 違いなど)
3 組子体験
4 技術や製品、機械、道具をみてもらう(古いもの 古い机 機械 書籍)
5 工場内職人実演
6 ミニ組子小売り販売

全体で約1時間30分ほどになります。
詳細・・・タニハタの工場見学について

台湾の雑誌にタニハタの組子製品が掲載されました。

昨年夏に台湾のマスコミ関係者の方々が多数来社されましたが、その時の様子が台湾の雑誌「Japan Walker」に掲載されました。

「職人の世界に触れる」というページで組子体験の様子が紹介されています。

「Japan Walker」は10年以上台湾のトレンドを発信してきた台北No.1の生活情報誌で発行部数は10万部。

これからも日本の組子をPRしていきます。

組子職人 ものづくり タニハタ

TV番組「こころ百景」でタニハタの組子職人が放送されます。

富山の風景・名所を紹介したテレビ番組でタニハタのことが放送されます。

番組名「こころ百景 富山の組子細工」(ケーブルテレビ富山)

15分の番組で毎日3回、2月1日から28日まで、なんと90回近く放映されます。
今回は当社の最高齢職人 林邦明(72才)を中心に番組が流れていきます。

普段は富山の名所を紹介している番組ですので、じっくり作り込んだ美しい雰囲気の映像になっています。

私もしみじみな気持ちで番組を拝見しました。

富山の方はぜひ一度ご覧ください。

組子製作のための作業台が完成しました。

組子を製作するための作業台が届きました。
ホテルロビーや空港ラウンジなど大空間での使用が多くなった組子製品ですが、大判サイズになるにしたがい、作業する職人達の腰や腕に負担がかかるようになっていました。
(製品の中心部分に手が届かない状況になっていまして。。)

職人達の体の負担を無くすために、大判サイズ用作業台を特注製作。製品サイズに合わせて作業台の角度や高さ調整が簡単にできます。また、製作のスピードアップにも繋がります。作業改善は、小さなことの積み重ねですね。

設計から完成まで半年もかかりましたが、予想以上に良い感じに仕上がりました。

同じ作業が何日も続くことがある組子仕事。
少しでも職人の体の負担がなくなるように工夫していきたいです。

組子欄間・格子戸に関するタニハタの10大ニュース

2013年もあとわずか・・

昨年のように大きな出来事はなかったですが、足場をしっかり固めてじっくり未来を見据えることができた年だったかな、と思います。

書き殴りでありますが、恒例ですので今年を振り返る意味で「タニハタ10大ニュース」をまとめてみました。
(ニュースというより出来事ですね。)

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【1】「ザ・リッツ・カールトン京都」に組子製品を納入 
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2014年2月7日オープン予定の京都のホテル「ザ・リッツ・カールトン京都」に組子製品を納入させていただきました。詳細はここで記載いたしませんが、かなりの枚数を納入させていただきました。
世界的なブランド「京都」「「ザ・リッツ・カールトン」に製品を設置することはどういうことなのか・・、古典文様のデザインや品質にいつも以上に気を使いながら、ほぼ半年がかりの大仕事になりましたが、当社にとっても忘れられない貴重な体験になりました。
オープン後はぜひ職人達でホテルに泊まりにいきたいと考えています。

(ちなみに今回のような枚数ではありませんでしたが数年前「ザ・リッツ・カールトン大阪」にも組子製品を納入させていただきました。 何度も・・感謝・感謝です。)

この他 スターバックスやアップル(アメリカ本社)のハワイ別荘など今年は外資系の会社に納入することが多かった年でもあります。「組子」という日本の小さな伝統を海外で活躍する会社に納入することは、当社としても本当にやりがいがあります。

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【2】神戸ギャラリー オープン
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関西の地(神戸)に組子ギャラリーを新規オープンしました。神戸駅前にあるHDC神戸(いろいろな建材メーカーが出展しているビル)内に出店。
神戸は東京(新宿)に次いで県外2店舗目のギャラリーです。
小さなスペースではありますが、今回の出展で関西方面のお客様にも気軽に組子製品をご覧いただけるようになりました。
忙しい時期のオープンだったのでかなり職人達に負担がかかりましたが、その甲斐あって、綺麗なギャラリーになったと自負しています。

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【3】台湾 研修    
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台北にある「国立故宮博物院」や「龍山寺」、宮崎アニメで有名になった「九フン」など当社の仕事にも関連した伝統建築・施設を職人で見学してきました。


(2年前の韓国研修以来、極力海外に職人達を連れていくようにしています。普段、狭い空間にいるので・・)

富山県 観光課を通じて訪問の依頼をしてあったこともあり、普段見ることができない場所にも案内していただき台湾の貴重な工芸品を閲覧することができました。
台北・剥皮寮老街の歴史的な趣のある町並み、工芸は、「伝統を守ろう、そして次の世代につないでいこう」という人達の強い思いにより維持されており、街を歩いているとその熱い思いに触れることができました。(他国の伝統工芸に触れて普段、寡黙な職人達も目が輝いていました。)

どこの国も「伝統」を維持することは大変であり、その重要さを理解した人達の思い・行動がとても重要なことなんだなぁ・・と改めて感じた次第です。

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【4】異業種の工場見学から得たこと
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木工関係以外の(異業種の)工場をみると自分の工場の中の問題点があぶり出されてきます。
恥ずかしい気持ちになることも多いですが、その気持ちをバネにして、自分の工場、作業を少しでも良くしていくことが大切だとおもって工場見学を続けております。

今年は会社内にある問題点をすべて写真に撮り、ひとつひとつ皆で相談して改善しました。いつもの掃除以外に、全員でやる「集中全力大掃除」を毎朝10分続けました。

そしたら・・いろいろなことが変わり始めました。「問題」というのは、根底で繋がっているんだなぁと感じた次第です。ある意味、これが当社のTOPニュースかもしれません。
上写真はTSK株式会社様の工場です。
ものづくり、仕事だけではなく、感謝は人間生活すべての基本ということですね。

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【5】全国から多くの方が見学・体験にこられました。
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全国からいろいろな方が見学に来られました。一番印象的だったのは、海外のデザイナー(メキシコ人)が来社されたのですが、昨年出版した当社の書籍をアマゾンで購入されて、日本の伝統工芸・組子に興味を持ったのがきっかけで来社されたことでした。
その方は東京デザイナーズウィークで当社の組子を生かした椅子を出品されました。

写真に写っている4人はメキシコ人、韓国人、中国人、日本人・・と国籍、言葉は全員違うけれど、「組子」を通じて心は通じ合えたような気がします。縁が縁をよんでいろいろなことが変わり始める・・・縁の大切さをしみじみ感じました。

他 台湾のマスコミの方達も来社されました。最近感じることは、昔なら「え?そんなに遠くから・・」と恐縮するようなところから気楽な感じで来社される方が増えたということ。交通の便、旅行サービスもよくなり、日本、世界がどんどん狭くなっているのかも。。
1年後、北陸新幹線が開通すると・・・一体どうなるのでしょう?

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【6】自社サイト 楽天サイト 大リニューアル。 デザイン展入賞
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2月に自社サイトを、12月に楽天市場店をリニューアルしました。
よりわかいやすく、使いやすいホームページをコンセプトに改良しました。

その結果・・
第53回富山県デザイン展でデジタルコンテンツ部門賞(銀賞)を受賞。
制作に関わっていただいたアクセスネットさんに感謝です。

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【7】講演が続きました。
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今年も全国で講演させていただきました。
特に千葉県では2回、講演させていただきました。
1時間30分・・たくさんの人の前で話し続けるということは、口べたな私にとって大変な仕事でありますが、講演をすることでたくさんの方と知り合うことができます。
地方の小さな業界にいる私にとってこれはとても大切なことでもあるのです。
来年も少しずつではありますが、続けていきたいと思います。

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【8】富山商業高校 広報部取材協力
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7月のある日、「貴社のことを生徒達が取材したいと言っている。取材させてもらえないか?」と富山商業高校の先生から電話がありました。
話を聞くと、うちのことを題材にして秋の放送コンテストに参加したいとのこと。
もちろん快諾し、それから何度も工場にカメラやらマイクが入ってきました。
過去にいろいろなテレビ局が取材に来ましたが、こんなに賑やかで嬉しい取材は初めてかもしれません。
取材を通して、若い人達にメッセージを伝えたつもりですが、伝わったのかな?

京都のプロカメラマン 小畑章さん、スタジオフィットスタッフの方達にも協力していただき、生徒達のためにボランティアで動画撮影セミナーをやっていただきました。

そして・・
先日、完成したビデオCDが届きました。
すごいタイトルになっていました(笑)    本当に皆様ご苦労様でした。

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【9】COMPASS 連載終了
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中小企業のIT入門マガジンCOMPASSの連載が10月で終了しました。
まさか自分のような筆無精な人間が書籍で連載を受け持つなんて・・
(おまけに昨年は書籍出版という恐ろしくも素晴らしい経験をさせていただいて・・)

この連載を通じて、たくさんの方から励ましの言葉をいただきました。そして自分の会社のこと、仕事のことをじっくり深く考えるきっかけになりました。
関係者の皆様に心から感謝、感謝です。

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【10】最後に・・
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会社の創業者でもある母(前 取締役)が、7月31日になくなりました。
葬儀が終わってから2週間ほど全く何もやる気がおきませんでしたが、やっぱり自分は仕事人間だなぁ、と思います。仕事の中に身を置いていると萎えた体の中から少しずつ力が戻ってきました。
「時間」 は最大の癒し手である。ということばがありますが、しみじみとそう思います。。


どんなに暗い状況でも、明るく前を向いて生きていくことが人にとって大切なことなんだよ。

20年病気と闘い続けた母をみて、そう感じました。

親というのは空気のような存在だなぁ、としみじみ感じます。
子供に気付かれないように大きく包んでいるんだなぁ・・と。

母が手描きした がんばる絵を会社の壁に貼りました。
文字通り来年は頑張ります。


2013年 皆様 本当にありがとうございました。

MINI KUMIKO(ミニ組子)を掲載していただきました。

富山の女性向け月刊誌「TAKT」に MINI KUMIKOを掲載していただきました。

過去、いろいろな書籍に組子製品を掲載していただきましたが、MINI KUMIKOは今回初めてになります。

最近は、小さな組子をクラフトやインテリアの一部として使用していただくことが増えましたが、
当社としても生活の身近なところに組子を気軽に楽しんでいただくことは、本当に嬉しいことでもあります。

2014年は、もっと積極的に販売していきたいと思います。

特注格子、施工写真が届きました

特注格子の施工写真が届きました。

大阪・なんばパークスにあります「やさい家 めい」という野菜料理店です。
(12月18日にオープンしたばかりです。)

全国各地の契約農家さんから毎日届く野菜を食材に使用しているこだわり料理店です。
「野菜にこだわっているお店」 ということで写真のように<たけのこ、大根、ブロッコリーの手彫り彫刻>を格子にはめ込んで製作しました。

格子の表面にただ貼り付け、しているのではなく、手彫り彫刻の裏に溝を突いて格子にハメ込んでいる、というところがミソです。

また格式高くなりがちな「格子+彫刻」の組み合わせをカジュアルなデザインで製作しているところもいままでにない部分だと思います。
この方法で製作することで野菜彫刻の代わりに「ネコ」や「イヌ」などの動物から「花」や「洋風文様」までいろいろな具象的な彫刻格子を製作することが可能です。

お近くにお住まいの方はぜひお店で食事をしてください。

やさい家 めい なんばパークス店
〒556-0011 大阪府大阪市浪速区難波中2-10-70

設計/株式会社リックデザイン様

組子研修旅行 台湾の古い建築物を見てきました。

今年の夏に台湾の方達がタニハタの工場見学に来られたのをきっかけに、今度は当社の職人達全員で台北・剥皮寮老街に行ってきました。

歴史的な趣のある剥皮寮の町並みは、清朝時代の伝統的な店屋を初め、日本統治時代の建物、また台湾光復後に一新された新しい建築物が折り混ざって建っており、この街一帯には、台湾の歴史的軌跡が数多く刻まれていました。
それらは「この建築物を守ろう、そして次の世代につないでいこう」という人達の思いにより維持されています。

事前に富山県を通じて訪問の話しをしてあったこともあり、普段見ることができない場所も案内していただき、貴重な品々を閲覧することができました。
(今までみたことがない格子もたくさん見ることができました。)
台北・剥皮寮老街は龍山寺の近くにあります。

この町並みを補修した台湾・慶霖營造有限公司の職人の人達とも木組みや作業道具に関する生のお話しをすることができ、有意義な時間を過ごすことができました。
(台湾は親日の人が多いと聞いていましたが、本当にいろいろ親身になって教えてくださいました。)

建築物以外にも地場の錫、竹、彫刻などの現代工芸作品も閲覧することができ、本当に時間がどれだけあっても足りないくらいでした。

鑿や玄翁などの道具も展示してありました。

故宮博物院、中正記念堂、龍山寺、九份などの有名観光名所も素晴らしかったですが、剥皮寮老街で現在の台湾工芸、職人の方達の様子を垣間見ることできとても刺激を受けた四日間でした。新しい組子デザインや技術のヒントがどんどん湧き上がってきました。
台湾の皆様に感謝です。

「千と千尋の神隠し」 で有名になった九フンの建物も見てきました。

 中正紀念堂の天井格子に圧倒されました。
写真からその大きさはイメージしにくいですが、その規模は世界有数の木組格子だと思います。

最後に当社の職人と台湾の方達と記念撮影。

真的很感謝大家。

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