タニハタブログ Blog

組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。

日本一美しい工場

有機味噌で有名な福井の「マルカワみそ」さんが、工場を新築されたというので行ってきました。
約400坪ほどの土地に建つ日本的な大きな瓦屋根の工場・・・それは私が今まで見たあらゆる工場の中で一番美しく立派な工場でした。心から感動しました。

日本でも味噌汁を飲む人は年々減っているようですが、そういう環境にも負けずに常に新しい味噌の世界に挑戦しつづける河崎紘一郎さんを見ていると日本の食文化もまだまだ大丈夫・・・という気持ちにさせられます。本当に素晴らしい!

業界は違いますが、陰ながら応援しております。

味噌にヴィバルディを聞かせると美味しい味噌ができるそうです。
帰りに一つこの味噌を買いました。

テレビ番組「こころ百景」再放送

今年の2月に放送されたテレビ番組「こころ百景 富山の組子細工」(ケーブルテレビ富山)が11月に再放送されます。

前回放送された分に新規で撮り直しされた分が加わり、再編集版として放送されるそうです。
本日、テレビ局の方が撮影に来られました。

タニハタ 組子職人のものづくり

前回同様、90回放映されます。
当社の最高齢職人 林邦明(73才)を中心に番組が流れていきます。
(林の評判が良かったようです 。 ^^)

富山の方はぜひ一度ご覧ください。

組分柄(くみわけがら)の組子障子戸について

お客様からいただく最近の見積もり傾向として、ひとつのパネルの中にいくつかの組子柄を入れ込む「組みわけ柄」の引き合いが増えています。

ひとつの柄だけをベタに入れるよりも華やかな雰囲気に仕上がり、空間を華やかな雰囲気で彩ることができます。
もちろん、手間・コストもかかりますので、住宅の中すべてをこの引き戸にすることは現実的ではありませんが、リビング入り口や和室の引き戸などお客様をもてなすお部屋前に設置されるだけでも家全体の印象も大きく変わるので、当社としてもおすすめしております。

12月完成予定の新組子カタログには、この引き戸もタニハタの規格商品として追加する予定です。 ご期待ください。

三種組分柄の組子障子 木製建具 障子戸

ものづくりの楽しさ、日本伝統の美しさ、国産材の素晴らしさを伝えること。

今日、朝から富山市の小学生達が組子製作体験にやってきました。

その中の五年生の子が
「僕、小学二年生の時にここに来て格子を作ったんだよ。
その時の組子が僕の家にまだある。今日楽しみにしてきたんだよ。」とにっこり話してくれて猛烈に嬉しくなりました。

こういう活動はすぐには結果・答えがでないことではありますが、長い時間をかけて続けていくべきことのひとつだなぁ・・と思いました。

ものづくりの楽しさ、伝統意匠の美しさ、日本の木材の素晴らしさを伝えること。
時間をかけてあわてずにじっくりやっていきたいと思います。

小学生の組子体験 タニハタ

建築における格子<grid tower>の魅力

金沢駅構内のお店に当社の組子が使用されたというお話しを聞いて久しぶりに金沢駅に行ってきました。(富山駅から特急で約40分ほどです。)

金沢駅前 建築における格子 grid tower
JR駅前は石川県の「伝統」をイメージしたと言われる木製の格子「鼓門」があり、その威風堂々とした門構えに長い時間をかけて作られた伝統の重さ、この町の自信や威厳を感じました。

米の旅行雑誌で、「世界で最も美しい駅」の1つに選ばれているとのことで伝統と現代建築が溶け込んだ素晴らしい駅だと改めて感じた次第です。

来年3月に開業する北陸新幹線で石川、富山が脚光をあびていますが、北陸全体で考えるとやはり金沢の集客力に期待したいところです。(富山が通過点にならないように頑張らねば!)

ちなみにこの金沢駅はじめ東京スカイツリー、東京タワー、エッフェル塔など世界の有名な建築物は「格子の塔~grid tower」になっていますが、建築の強度を出すという用途以外で考えてもこの「格子」文様というものが、人を魅了する不思議な力があると感じております。

(中国の紫禁城・大和殿や台湾の中正紀念堂をみたときも痛感しました。)
格子製作をする会社として、また世界中の格子建築物をブログで紹介していきたいと思います。
写真  板尾甘露堂様 麻の葉欄間

千本格子の組子でギターアンプ

お客様から「組子でギターアンプ作りました。」とお写真が届きました。(福岡O.T様)
とても可愛い感じのアンプで私も写真を拝見して嬉しくなりました。
スピーカーの前面に七宝組子を入れたい、というお話しはたまにいただきますが、ギターアンプは今回初めて。
多分、かなり苦労されたと思いますが、これもまた伝統工芸の新しい方向性ですね。
お客様からいろいろな使い方を教えていただいております(^^)

千本格子の組子でギターアンプ製作 七宝柄

ものづくりにおける「音」の大切さ

富山のラジオ番組「でるラジ」(KNB)に生放送で取り上げていただきました。
組子は意匠・デザイン製品なので「音」のみで聞いている人にその良さが伝わるのかな?と思いましたが、放送を聞いた方から「現場の荒々しい音も聞こえて、生のものづくりの雰囲気が出ていて良かったよ!」という感想をいただきました。

モノヅクリは「音」が重要で、職人という字は「耳」「音」「人」と書きます。
昔の職人は「先輩の仕事をする音を聞いて作り方を覚えろ!」と言われて技術を習得しました。

「ガンガン」「トントン」「ギコギコギコ・・」

五感を研ぎ澄まして仕事すること・・・大切ですね。

富山県で最も有名なアナウンサーの一人 鍋田恭子さんと最後に記念撮影。
取り上げていただきありがとうございました。
富山のラジオ番組「でるラジ」(KNB)記念撮影 谷端

西城秀樹さんのリフォーム番組

BS放送に「ヒデキの感激!NEXTハウス」というリフォーム番組があります。
西城秀樹さんが MCで、いろいろなリフォームの仕方を紹介していく番組です。
その番組で当社のミニ組子が取り上げられます。

番組予告によりますと 造形デザイナーの方が京町屋風の空間に仕事部屋を改良されるそうで、そこに当社のミニ組子を使用とのこと。

(当社の組子を見て 「ヒデキ、感激~!」と言っていただけると嬉しいです!?)

和風のリフォームに興味のある方はぜひ放送をご覧ください。

9月13日 土曜日PM18時

北欧スウェーデンから組子工場見学

スウェーデンから女性建築家の方が来社されました。
キャビネットの扉部分に組子を使用したいとのこと。
いろいろな組子を見ながら、打ち合わせさせていただきました。

今から京都に行くそうです。
すごいパワフルで圧倒されました。。

スウェーデン、北欧の企業というと「H&M」や「イケア」が日本では有名ですが、インテリアの観点で見ても木材の素材の生かす製品が多いので、日本人と好みが似ているのかもしれません。

今回来られたお客様の反応を見ても、そんな感じがしました。

地球の裏側の北欧から、わざわざ富山まで商談に来ていただいて心より感謝・感謝です。
北欧スウェーデンから組子工場見学。女性の建築士が来社

中国・北京で組子のルーツを探る

中国・北京に行ってきました。
当社が生業としている「組子」技術は飛鳥時代に仏教(寺院建築)の伝来と共にそのベースとなる木工技術も共に入ってきたと考えらえています。
しかし、現在残っている数々の組子文様は、どこからどこまでがその影響を受けているのか・・書物の中からしかよくわからない・・というのが本当のところでした。

昨年、台湾の国立故宮博物院で数々の宝物の文様をみたときに、この宝物が実際に使用されていた建築部分(歴代の皇帝が住んでいた紫禁城)も自分の目で見てこなければ・・と痛感。あれから10ヶ月経過してやっと実現しました。

そういう訳で、紫禁城、明の十三陵など世界遺産の数々(古い文様やデザイン、格子の数々)を見てきました。

中国・北京で組子のルーツを探る 谷端信夫

有名な天安門広場は、紫禁城の正門です。
先日、テロ事件があったせいなのか、かなりの警戒態勢です。
(私の左肩にもその文字が・・)

ここに向かう地下鉄や入り口など、何度もセキュリティチェックがありました。
(表情が険しい・・)

最初に・・中国一の木造建築、「大和殿」。
重要な政治的な儀式はここで行われました。
映画「ラストエンペラー」でも印象的にこの場所が使われていましたね。

ちなみに中国で縁起の良い色はというと・・・
「黄」天子を象徴する色
「緑」は中国国家の色で、元気、健康
「赤」は慶事の色
上記になり、王族が住むここの建築物にもこの色が主に使用されています。

中国の古い建物(宮殿や寺院)の屋根には上のような「走獣」という魔除けの飾りがついています。
動物の数は建物の格式が高くなるほど増えていきます。
中国で一番数が多いのは太和殿の10匹だそうです。

排水溝です。口から水が出ます。現代の味気ない雨といよりはよほど洒落ています。

いろいろな場所で動物の飾りをみることができますが、「魔除け」という意味が大きいとのこと。
(うっかり見逃しそうな・・人間くさい・・作り手の思いがこもっている隅々のこだわりに私はとても惹かれます。)

故宮は何度も大火災に見舞われているので、あっちこっちに大きな水瓶がありました。

日時計。
昔は皇帝だけが全国標準時間を決めることができたそうです。皇帝の正当性のシンボルでもあります。

いろいろな格子を見ることができました。
縁起の良い亀の甲羅(亀甲)模様。

 天井格子  建物全体の強度を保つ機能もありましたが、権威の象徴でもありました。

子をあやす雄の獅子。微笑ましいですね。
獅子は皇帝の尊厳や権威を表すそうです。
親子獅子をみて、うちで飼っているネコ達を思い出しました。
(うちの猫に権威は全く感じられませんが。。)

「龍」は皇帝を意味します。
 瓦のひとつひとつに龍も文様が。。
皇帝がかぶる冠にも龍の細工が。

天井にも大きな龍。。

古来の中国では、「民(一般人)」はこの龍の模様を使用することが許されませんでした。
(使用すると死罪でした。)

昨年、台湾の国立故宮博物院で聞いたのですが、皇帝が使用する龍の爪の数は「5本」。しかし3本なら民間人にも許されたそうです。

3本爪の龍は、「龍」と見られなかったようでして。
ちなみに日本の龍は「3本爪」です。。。(韓国は4本)

「項羽と劉邦」がテレビドラマで放映されていますが、漢(2200年前)の初代皇帝「劉邦」は龍の生まれ変わりと言われました。この劉邦の頃から皇帝=龍を意味するようになったとのことです。

この頃にできた龍のデザインは、現在使用されている龍とほぼ同じ。
角は鹿、耳は牛、目はウサギ、頭はラクダ、胴は蛇、ウロコは鯉、足は虎、爪は鷹・・
これが龍の本仕様(!?)だそうです。

玉座や王冠、衣服・・皇帝の身につけるもの、使用するものすべてに「龍」が施されていました。

「龍」が皇帝を表すなら皇后は「鳳凰(鶴に似た架空の鳥)」。皇后が使用する場所や道具には「鳳凰」の柄が使用されました。

紫禁城の中で皇帝、皇后、側室など皇族が私的生活をする場所を「内廷」と言います。
ここに来るまでは木々などがほとんどなく、少し殺伐した感じだったのですが、
「内廷」に入ると木が豊富に植えられており、一息つきました。

(やっぱり木は人間にとってなくてはならないものですね。)

皇帝が使用する道具はおかかえの職人が製作したのですが、いい加減なものを作ると簡単に
死罪になったそうです。
命がけのモノヅクリ。。

緊張感のある素晴らしい作品が残っている本当の理由かもしれません。

ちなみに中国雑伎団のショーも夜に見ました。
人間業と思えないような、ショーの数々に本当に感動しました。

帰りに中国のガイドさんから
「こういうショーをやらせたら今、世界一なのは中国ではありませんよ。
北朝鮮です。向こうは命がけですから。。」
という言葉を聞きました。

「命がけ」の技術習得・・。
日本のモノづくりはどうだろうか?
帰りの飛行機でいろいろ考えながら帰ってきました。

新潟・三条市の「中小企業大学校」でものづくりの講演

新潟・三条市に「中小企業大学校」(独立行政法人 中小企業基盤整備機構:国が全額出資)中小企業向けのセミナー施設があります。
そこで 講演させていただきました。

セミナーに参加されているほとんどの方(経営者、IT管理者等)が、この施設に泊まりがけで研修にきている方ばかりで、話しをする側もいつも以上に熱が入った感じになりました。

20年以上経過している施設とは思えないほど、素晴らしい研修施設でいつか私も研修を受ける側としてまた参加したいとおもった次第です。

関係者の皆様、いろいろお世話になりました。
感謝。

テレビ番組「モノヅクリ その先へ」

富山のモノヅクリに関わる会社を毎月紹介しているテレビ番組「モノヅクリのその先へ」(北日本放送さん)に取り上げていただきました。

約10分ほどの時間でしたが、納入させていただいた日本料理店の内装や2015年発売予定の新製品のことなど製造工程以外のこともいろいろ取り上げていただきました。

日曜日のお昼の番組ということもあり、放送後「テレビ観たよ~」という電話やメールをたくさんいただきました。またテレビを観た他のマスコミ関係の方から取材の申し込みをいただきました。
北日本放送さん ありがとうございました。

テレビ番組「モノヅクリ その先へ」 タニハタ

組子欄間「三種組分柄」中東レストランに納入しました。

当社の欄間デザインの種類の中に「三種組分柄:さんしゅくみわけがら」というものがあります。
桜・胡麻・麻の葉の三種類デザインをパネル全面に散りばめて組み分ける仕様で、空間に華やかな印象を与えることができます。

最近は、この三種組分柄の引き合いが多く、いろいろな場所に使用されています。下記の写真は、中東のレストランで使用される欄間です。

組子欄間「三種組分柄」 店舗装飾、壁面装飾下記は、中国地方のリゾートホテルで使用される組子欄間です。


細かな納まり、繊細さが売りの組子技術ですが、組子の入れ方を工夫することでダイナミックに表現することが可能です。

赤沢自然休養林で木曽ヒノキをみてきました。

若手職人達と長野県へ研修に行ってきました。

長野市で全国建具展示会があるということで、職人達と行ってきました。
たくさんの建具展示品が並んでおり、技術的にも高度なものが多く、うちの職人達も
目を輝かせて作品を見てまわりました。
やはりこういう研修は、定期的に続けていく必要があるなぁ・・と職人達をみて感じた次第です。

全国建具展示会 長野

午後からは、国産木材の最高峰「木曽檜」の森 赤沢自然休養林にいってきました。

表面が鱗のようにポロポロ剥がれているのが、檜の特徴だそうです。

ちなみに森に入る前は、蒸し蒸しして不快指数がかなり高かったのですが、森を散歩し始めると・・・スッ~~と心と体が洗われていく不思議な感じ。。

富山県に住んでいるので、「森」に入るのは珍しくはないのですが、この森は特別にイオンが多いのかもしれません。

(この森では森林セラピーということもやっているそうです。)

映画「火天の城」では職人の西田敏行が、織田信長に命じられて安土城築城に使う太い檜を探しにこの森に入りますが、当時は黙って木を切ると死罪になることから、「檜一本、首一つ」と言われたそうです。
死にものぐるいで木曽檜の良材を探している姿が印象的でした。

武士も職人も命がけだった時代ですね。。

(なぜか血がたぎります。。)

途中、ベンチに座ろうと輪切りにした木材の年輪をみてびっくり!
とても細かい木目。
(写真ではわかりにくいですが。。)

良い木材に囲まれると、不思議と笑顔が出てくる普段寡黙な職人達。

素晴らしい研修旅行でした。

金沢から組子体験

金沢で室内装飾関連のお仕事をされている会社の方々(17名)が、組子製作体験に来られました。2年前に金沢市で講演させていただいた際に、聴講されていた方が私の話しの内容を覚えておられて、そのご縁で来社された次第です。
(ご縁に感謝 感謝です。)

工場の工程がかなり詰まってきましたが、時間の都合がつく限り組子製作体験は続けていきたいと思います。

ものづくり 富山 工場見学

台湾から組子体験

台湾からプレス、旅行代理店の方達が組子製作体験に来られました。
ワイワイとした和やかな雰囲気で、私も心地よい楽しい時間を過ごすことができました。
言葉はあまり通じませんが、ものづくりすると「心」が通じるのはなぜでしょう。

見学者の方に完成した組子展示品をいきなり見ていただくと通常は「ふ~ん すごいね。」という反応なのですが、自分達で製作体験後に展示品をみていただくと「すごい!」「びっくり!」「Amazing!」いろいろな言葉(ビックリマーク付き)が飛び出します。

「ものづくり」「組子」「日本の技」・・
口頭や文章でその素晴らしさを伝えようとしても、なかなか伝わらずにもどかしく思うことが多いのですが、製作した方の笑顔をみていると、やはり自ら素材に触れ「体験」していただくことが一番近道かな?と思う次第です。

微力ではありますが、少しずつ続けていきたいとおもっております。
製作体験について

富山県建築士会で講演させていただきました。

公益社団法人 富山県建築士会で講演をさせていただきました。
テーマ  「日本のものづくり これからの時代を生き抜く職人の心と伝統工芸」。
富山・石川・福井県の建築士や建材業者などの若手建築団体向けの講演でした。

ITを活用して住宅づくりや集客される方も多く、ものづくり、ITのことも織り交ぜてお話しさせていただきました。

講演後の懇親会でも若いメンバーの方達と情報交換させていただき私自身も熱いエネルギーをフル充填した次第です。
富山の建築業界は安泰ですちゃ(^^)

アップル本社の別荘に麻の葉組子

アメリカ・アップル本社の別荘(ハワイ  – Apple Villa )に昨年、組子製品(麻の葉)を納入させていただきました。その設置写真が届きました。
リビングに入るドアの横に飾りとして使用されています。
全部で8枚納入させていただきましたので、他の部屋も 同じような感じだと思います。

アップル別荘に麻の葉文様の組子納入

今回は、iMac、MacBook、iPod、iPhoneなどのデザイナーとして有名なJonathan PaulIve氏からの要望で納入させていただきました。
(麻の葉文様が好きでご自分のiPhoneの待ち受け画面にも使用されているそうです。)

打ち合わせがいろいろ大変でしたが、世界を席巻するデザインメーカーに、日本の伝統を伝えることができたことは職人冥利に尽きます。
小さな職人集団ではありますが、心意気だけは負けないようにこれからも頑張っていきたいと思います。

若い感性でものづくりの可能性を広げる

富山大学芸術文化学部の先生、生徒さんが工場見学に来られました。
1時間ほど対応させていただきました。モノヅクリに燃えている若いエネルギーに触れると私も若返ります。
来年の2月に卒業制作作品を発表・展示されるとのこと。。
若い感性、デザインで日本のものづくりの可能性をどんどん広げてもらいたいです。

ちなみに当社は仕事柄、大学生からの問い合わせが多い会社で、卒論のテーマに「組子」や「伝統」「ものづくり」のことを聞かれることが多々あります。
会社として情報を開示できないこともありますが、極力メール返答させていただいております。
ただし、昼間の仕事中に電話をいただくと、ビミョ~な返答になりますので、メールなら助かります。
tanihata@tanihata.co.jp

来月は海外からのお客様が続きます。
バタバタした日が続きそうです。

モノに「命」を感じる日本人

当社では繊細な木工技術・組子でモノづくりをしています。0.数ミリで勝負している世界ですのでいつも気が抜けません。(素材である木そのものも 0.数ミリ大きく伸縮しますので。)

若い職人達に「自分の作っているモノに魂をいれろーっ!」といつも声をかけますが、なかなかその考えを染みこませるには時間がかかるなぁ・・とおもったりもします。

昨日、テレビを見ていましたら海外の方が日本に来たとき「擬人化した標識やイラストが珍しいから」といって写真を撮って帰ることがある・・ということを放送していました。

私達は当たり前にモノが笑ったり泣いたりしているイラストを見ていますが、海外では珍しいそうです。

その理由として、日本人には自然の中に存在する全てのものには神様 魂が宿っている、という独特の考えがあり(八百万やおろずの神)、その考えが、日本人の中に染みこんでいるということです。

(山やお日様、大地や海に手を合わせたり、トイレにも神様がいるという考え方・・この世界に存在するすべてのものに魂が宿っているということ。)

そんな考えが日本人に染みこんでいますので、モノが人のように笑ったり泣いたりしたイラストをみても違和感を感じないのだそうです。

根源的な・・
自分たちでも意識していないレベルで、モノに命・魂を感じる民族性。

うちの若い職人たちに対しても、染みこんでいるものが目覚めるその日まで・・慌てずに待ちたいと思います。

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