タニハタブログ Blog

組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。

東京ギャラリー リニューアルしました。

東京・新宿御苑前にある組子ギャラリーをリニューアルしました。
最近人気の七宝柄や青海波、<ネコ脱走防止とびら>も新しく設置しました。
また、小さなミニ組子サンプルも ご確認いただけます。
日曜日以外は、 お店は開いておりますのでお気軽にお立ちよりください。
カタログご希望の方は、お店のスタッフに申し付けください。

住所
東京都新宿区新宿1-2-1-1F TEL:03-3358-8843
営業時間AM9時~PM6時
https://www.tanihata.co.jp/company/tokyo/index.htm

タニハタの組子は富山市の特産品です

タニハタの組子製品は富山市の特産品となっております。

そのお陰でJR富山駅や富山空港ロビーなど<富山の玄関口>で当社の製品を展示させていただいております。
たまに「空港(駅)で組子をみたけど、購入できるの?」というお問い合わせも入ります。

もうすぐ北陸新幹線も開通ということで、富山駅構内にある物産展示品の入れ替えを行いました。
ガラスケースで密閉された空間なのになぜかホコリがすごかったですが、綺麗に掃除して気持ちすっきり。

小さなPRではありますが、ひとりでも多くの方に組子の良さを知っていただきたいとおもっております。
富山駅や富山空港を利用される方はぜひご覧ください。
組子の展示品

富山県デザイン展でWEBサイトが入賞しました。

第53回富山県デザイン展でタニハタのホームページがデジタルコンテンツ部門賞を受賞しました。

この上の賞は富山県知事賞ですので「銀賞」というカタチになるようです。
(ホームページは今年の2月大幅リニューアルしました。)

当社は「デザイン」に力を入れている会社ですので、こういう歴史あるデザイン展で入賞すると本当に嬉しいです。

支援していただいた全ての制作会社に感謝です。

海外のデザイナーが来社されました

海外のデザイナーが富山・タニハタの工場に来社されました。
特注組子の注文をいただきました。
(10月末に行われる東京デザイナーズウィークに出品されるようです。)


昨年発売した書籍「世界に響け 職人の心意気」をアマゾンで購入されて、日本の伝統工芸・組子に興味を持たれたとのこと。
(日本語だけど本を読めたのかな?)

わざわざ富山の工場まで来ていただき、本当に嬉しい限りです。

写真に写っている4人はメキシコ人、韓国人、中国人、日本人・・と国籍、言葉は違うけれど、「組子」を通じて心は通じ合えたような気がします。

「縁」て大切だなぁ・・とつくづく感じます。

ザ・リッツ・カールトン大阪の組子設置写真が届きました

大阪にあるホテル「ザ・リッツ・カールトン大阪」5階・花筐(はながたみ)には当社の組子欄間が設置してあります。今回、初めて職人達とお邪魔して店内の写真を撮らせていただきました。

数時間の滞在でしたが、「おもてなし」とは何か・・製造業の当社でさえもいろいろ勉強するところが多く、世界で一流を極めるホテルのサービス・食事・内装に感銘を受けました。

撮影にご協力いただきましたスタッフの皆様、本当にありがとうございました。
(写真は当社のフォトギャラリーにアップする予定です。)

ニューヨークから組子欄間の設置写真が届きました。

昨年末、麻の葉組子をお買い上げいただいたニューヨークのお客様から組子欄間の設置写真が届きました。

————-以下 お便りです。

その節は発注の仕方を始め、様々な質問へのご丁寧なご対応、そして万全を期した輸送など、細部に渡り大変お世話になりました。友人のデザイナーもその品質の高さや、デザインの独創性などに非常に感動しております。

デザイナーも、家主も大変気に入っているそうで、貴社の技術に感動しているようです。私も写真を見ましたが、西洋のデザイン家具と共に非常に優雅な雰囲気をだしており、素晴らしい作品だと思いました。デザイナーの彼いわく、是非もう一度組子製品を使用したいということでしたので、その際はまたよろしくお願い致します。


ニューヨークで展示会をしてから組子欄間のお問い合わせが増えております。
言葉の壁もありますが、何とかクリアして世界中の方に日本の伝統文化の素晴らしさを知っていただきたいとおもっています。
また写真が届きましたら紹介させていただきます。

古い文様から次の世代の文様へ

会社の書庫にある昭和20年~30年代の頃に出版された古い組子本、建具本の中から、次の世代に残すべき組子デザインを50種類をピックアップして、年初から1個1個サンプルを製作しています。
今日まで32点揃いました。

来年まであと18点。
普段製作している定番デザインも含めて全部出そろった段階で、門外不出のマニュアル本にする予定です。

最近は和食店、レストラン以外にもホテルや美術館などで作品として展示したい、というお話しも増えてきています。
お客様のいろいろな要望のお応えできるように技術力、デザイン力、提案力の向上を目指しています。

大変な部分も多いですが、あせらず、慌てず・・一歩一歩こなしていきたいとおもっています。

台湾から組子見学

台湾からマスコミ関係の方(五社・7名)と富山市内の高校生広報部13名が見学に来られました。
台湾の方達は富山の観光地取材のために来県、
高校生の方達は、当社をコンテストの題材として取り上げたい、と取材に来られました。
どちらも当社としては珍しいお客様です。

マスコミ&放送部&職人ということで、撮影したり、撮影されたり・・ カオス状態に(笑)

接点がないグループですので、最初はぎこちない雰囲気でしたが、組子体験をしていただいてから、和気あいあいの雰囲気になりました。

 

ニコニコと嬉しそうな姿をみて、私も嬉しくなりました。

国、年代、職種を超えた組子体験でしたが、日本の伝統文化が少しは伝わったかな?

皆さんとてもパワフルで・・・ 私・・元気をもらった!と言いたいところなのですが、元気を吸い取られました。 (^_^;)
組子体験見学会・・これからも、続けていきたいと思います!

 

木村秋則氏の講演に行ってきました。

今、公開中の映画「奇跡のリンゴ」のモデル、木村秋則氏の講演を聞きに福井県まで行ってきました。


当社は食品・農業関係の仕事ではありませんが、難しいとされるリンゴの無農薬栽培に成功されたこの方のことは、テレビや書籍で拝見して存じ上げておりました。

13時30分から17時まで・・途中休憩をはさみながら、「ローマ法王に米を食べさせた男」の高野 誠鮮氏とのディスカッションなども含めて、あっという間の三時間半。

「無農薬」ということが大きく取り上げられていますが、私自身感じたのは、この方のテーマは「愛」なんです。

少し宗教的な感じがしたのも、無農薬とか安全とか有機農業とか、そういう次元ではなく
愛情をもって、自分のもっているすべての力を使って 人を育てよう・・ ものをつくろう・・作物を育てよう・・

数字、損得のために、(効率よく作物を作るために)、大切なものを犠牲にするのはやめよう。そう言っておられるのです。

神様の一歩手前みたいな位置におられる方だ・・と感じました。

木村さんが、リンゴやリンゴの木に話しかけるシーンが映画で何度もあります。

「自分の子供が寒いといったらどうしますか? 親だったら暖かい服を着せてあげるでしょ。

大きな機械、重機でリンゴ畑を走ったら、リンゴの木は足を踏まれて痛がるでしょ。

りんごや野菜が自分の子供だったら・・
そう 自分の子供とおもって育ててるだけなんだよ~。だから話しかけるんだぁ。」

笑いながら私達に話しかける木村さん。

凄い人間力。。

今、話題のTPPについても
「賛成でも 反対の立場でもないんだよ。
世界に誇れる安全な無農薬野菜を作ればいいだけ。そしてそれを世界に売り込むんだぁ~(笑)」

その笑顔につられて会場中の皆が、笑顔になります。

「未来へつなぐ」

という言葉が講演中に何度も出てきますが、私達は、長い長い人類の歴史の中のほんの一瞬、参加しているだけの存在。。。

昔の人達が大切に育ててきたもの、つないできたものを、磨き上げ、次の世代に伝えていく義務が私達にはあります。(私も歳のせいかそんなことばかり考えます。)

私達の生きる理屈で「負の遺産」を次の世代に残さないこと。

木村さんはじめ、この無農薬野菜に挑戦される方達は、その役割を意識して、七転八倒されながらもしっかり前を向いて行動しておられます。

久しぶりに、魂をゆさぶられる講演を聴きました。

映画、本を観ていない方はぜひ、ご覧ください。

モノづくりの原点

糸魚川・長者ケ原考古館に行ってきました。

5000年前の火焔型土器。文字どおり「炎」をイメージした器で、これが5000年前に製作されたことに驚きを覚えます。
本当なら弥生土器のように装飾の少ないシンプルなものが使いやすく、機能的なはず。

多分、現代のセンスでみると弥生式の方が美しく、売れ筋製品となるのでしょう。
でも、これをデザインせずにいられなかった、古代の職人の情熱を思うと私はこの火焔土に親しみを感じます。

縄・文・時代。 土器になぜ縄目の文様をつけるのか?
なぜ、私達はモノにデザインを施すのか?

「私達、日本人の心の奥には燃えたぎるダイナミックなエネルギーがふつふつ流れているんだよ。」
熱いものづくりです。

上記は弥生式土器。
———-

まいぶんKAN  TEL 0765-83-0118
富山県下新川郡朝日町不動堂214

長者ケ原考古館 TEL 0255-53-1900
新潟県糸魚川市一の宮1383

組子施工写真が届きました。

お客様から施工写真(3物件分)をいただきました。
1点は、花山建設様 個人邸

 引き戸 組子菱

1点は、先日オープンしました東京駅横の商業施設「KITTE くし路様」分

組子引き戸 格子戸波形1組子引き戸 格子戸波形2
そしてもう1点はさち福やさんのお写真となります。(リックデザイン様設計)

(写真お送りいただきありがとうございました。改めて後日当社の組子フォトギャラリーにアップする予定です。)

 

新和風のモダンデザインではありますが、 新しい組子デザインとしてこれから製作が多くなると感じています。

秋にかけて大型物件や海外の仕事が入ってくる予定です。
また写真が届きましたらブログやフェイスブック等でご紹介していきたいと思います。

セキュリティ装置UTMを導入しました

先日、富山県警によるサイバー犯罪に関する講演を聞きにいってきました。

一般のパソコンにもかなり不正アクセスが増えており、業者の方は特にセキュリティの注意が必要・・
従来のウィルスソフト、ファイアウォールだけでは外部からのすべての攻撃を防止することは不可能である、ということを聞き、早速、事務所内にUTM<FortiGate>というセキュリティ装置を導入しました。

これ1台で複数のセキュリティ機能を搭載しており、従来のファイアウォール機能に加え、IDP(侵入検知防御)、ウイルス対策、スパイウエア対策、P2P対策、メッセンジャー対策・・外部からのいろいろな脅威に対抗できるという頼もしい装置です。(FortiGateは世界一のシェアを占めているセキュリティ装置です。)
もちろん今まで通り、各パソコンにもウィルスソフトはインストールしてあります。

予想以上に高価な装置でしたが、これ1台で当社の全パソコンを守ってくれるのなら安い!

タニハタもほぼ100%インターネットを通じてのビジネスになり、こういう装置を常に意識しないとビジネスができない状況になってきましたが、お客様に少しでも安心してもらえるよう、これからも対策を施していきたいと思います。

京都の茶筒屋さん 開化堂さんを訪問

京都の茶筒屋さん 開化堂さんを訪問いたしました。京都の茶筒屋 開化堂さんを訪問

茶筒は現代では木製、竹製、紙製などいろいろな素材が製造され市販されていますが、このお店は金属製の茶筒としては日本で一番古い歴史をもつ茶筒の老舗です。(明治八年創業)
銅、ブリキ、真鍮・・お店には綺麗な茶筒がたくさん並んでいました。
イギリスから輸入されたブリキを使って缶を作ったのが始まりとのことです。開化堂5代目の八木聖二さんが茶筒を製作している様子を写真に撮らせていただきました。

じつはこの茶筒を見たのはこの京都が初めてではなく、ニューヨークが最初の出会いでした。

2012年、5月にICFF(ニューヨーク国際現代家具展)において私の会社のブースの隣で、茶筒を展示されていたのが開化堂の6代目、八木隆裕氏でした。
当社も初めて「組子細工の海外展示会」ということで、他の店に構う余裕すらなく、挨拶もそこそこに段取りしていましたが、その展示会の初日、このお店がクラフトマンシップ(職人技)賞を受賞されたのです。

たった一人で単身NYに乗り込んで、「茶筒」という日本ではすでに忘れ去れようとしている商品(失礼ながら)で堂々と海外で立ち向かっている姿に私は深い感銘と衝撃を受けました。
なぜこの茶筒が、賞をとったのか・・私の感想をこの場で述べるのは差し控えますが、大きい、小さいではなく、その製品のもっている核の部分をさらけ出し、堂々とアピールすることは今の中小企業にとってとても大切なこと・・とつくづく感じた次第です。

その時のお礼を5代目の八木聖二さんのお話して、茶筒を購入して帰りました。
その茶筒に触れるごとに、身が引き締まる思いがします。

富山県城端町の菓子蔵処 田村萬盛堂さんにお邪魔しました。

落雁(らくがん)を古くから製造されている富山県城端町の菓子蔵処 田村萬盛堂さんにお邪魔しました。
こちらでは千数百点におよぶ菓子木型を常設展示されています。(2012年 素晴らしい展示場を作られました。)

木型職人と菓子職人の技と歴史を見ることができます。
大きなスペースではありませんが、展示してある美しい木型とその数に圧倒されました。日本の職人の心意気を感じさせるその雰囲気に酔いしれました。
(こういう場にいるだけで不思議と幸せな気分になります。)

堅木 ひとつひとつに花鳥風月、家紋などが丁寧に彫られています。日本の古典文様の歴史を学ぶにも良い場所なのかもしれません。

お菓子ですから、見た目はほとほどに、味にこだわる・・という考え方もあったと思いますが、あえて木型を作り、新しいデザインに挑戦しつづけるこだわり。展示してある木型からにじみ出る仕事へ挑戦の姿勢。
長い時間をかけて数千個の様々な木型を使って菓子を作りつづけてきた職人の熱い心意気が伝わってきます。

これを管理し守り続けるにも大変だと思いますが、あえて展示場を作り、それを展示する店主の心もまたすごい。

そう思っていたら最後に店主にお会いすることができました。

で、記念撮影。パチリ。

素晴らしい空間を見せていただき、ありがとうございました。


梱包材の強度試験について

タニハタの組子製品は1本1本の桟を編み上げるようにして製作します。(繊細な木工技術です。)
文様のデザインによっては、製品配送中の転倒で破損することが、過去に何度かありました。

製品を段ボールで普通にくるんで出荷するだけでは問題が発生することがあり、梱包材の選定や梱包方法について、継続的にテスト、検討しております。

現在の梱包材について

現在使用している段ボール材梱包だけでは、配送条件が悪い場合、製品に傷がつくことが判明。(配送条件:製品の重さ、大きさ、角当て枚数、転倒した位置に鋭利なものがあった場合)

そこで角あての種類を<ダンボール、気泡入り緩衝材、エアマット 他> 各厚さや堅さを変えて何度もテストを行いました。


エコ社会の現在、製品をたくさんの資材でくるんで出荷すれば良い、というものでもありませんので、梱包資材をあまり使用せず、簡略に、製品を確実にガードする梱包・・社員達で考えました。

6月から新しい梱包方法で出荷となります。

※ちなみに下記は今日出荷する香港向けの荷物です。
海外発送の場合、木箱を当社で製作して製品を入れ、まわりに衝撃緩衝材を詰めて出荷となります。

組子の放射線量検査を行いました

一ヶ月前、お客様から「タニハタでは組子製品の放射線量検査をしていないのですか?」と問い合わせがありました。

さすがに「うちは食品製造ではないので・・・」と言いかけましたが、すぐに思い直し、放射線検査の予約をしました。
その後、当社の主力材料である<杉材><ヒバ材>製品二点、およびおがくずを公的検査機関に持ち込んで計測してもらいました。

結果は・・問題なし。(当然と言えば当然なのですが。。。)

写真は、検査に入る前の検査場前での事前検査です。

場合によっては、検査する方々も被爆する危険がある、ということで事前検査を行うようです。

過去、組子製品の耐久性試験、強度試験やホルムアルデヒトの科学物質試験などいろいろな検査をしましたが、さすがにこの検査だけは悶々とした思いになりました。。

日本人として胸を張ってモノづくりしていきたいと強く思った次第です。

(試験成績通知書)

 

以下は海外主要国・地域の日本製品輸出入等関連措置をとっている国々です。
日本製品は放射線があるから危険・・と輸入制限している国々がこんなにあります。

平成 25 年 4 月 23 日  外務省経済局より

「中国」
・輸入禁止(福島,栃木,群馬,茨城,千葉,宮城,新潟,長野,埼玉,東京
の全ての食品・農産品・飼料)
・上記 10 都県以外の全ての食品・農産品・飼料については,1原産地証明書 の添付が必要。更に,中国政府が指定する一部産品(乳製品,果実,野菜, 葉物,薬用植物産品等)については,上記1に加え,2放射性物質検査証明 書の添付が必要。
※水産品については,平成 23 年 5 月 27 日に原産地証明書及び放射性物質検 査証明書の様式に合意し,輸入再開。また,放射性物質検査証明書を必要と しない産品(穀物,加工品,飲料,アルコール,糖類,砂糖菓子等)につい ては,平成 23 年 11 月 24 日に原産地証明書の様式に合意し,輸入再開。

「香港」
・輸入禁止(福島,栃木,群馬,茨城,千葉の果実,野菜,乳製品,粉ミルク) ・放射性物質検査証明書の添付が必要(上記5県の肉・家禽卵,水産物等)
※水産物については平成 23 年 11 月 11 日に,肉・家禽卵については平成 24
年 3 月 26 日に放射性物質検査証明書の様式が合意され,輸入再開。 ・上記5県以外の食品・農産品及び上記 5 県の加工食品については,香港政府 による放射能サンプル検査実施(1加工食品,2航空貨物のコンテナ等への表面検査,3海上貨物のサンプル表面検査)。

「台湾」
・輸入停止(福島,栃木,群馬,茨城,千葉の全ての食品) ・放射能検査(1上記以外の生鮮・冷蔵・冷凍の野菜・果物・水産物,乳製品,
ベビーフード,ミネラルウォーターなどの飲料水,海草類の全ロット検査。 2上記以外の加工食品のサンプル検査。3酒類については福島,宮城,茨城, 青森,秋田,岩手,山形,群馬,埼玉,東京,神奈川,千葉,栃木,新潟, 山梨が検査対象。4日本からの輸入貨物のサンプル検査。5被災地周辺 13 カ所の港から輸入される海上コンテナの全量検査。66国際空港(成田,羽 田,関西,中部,花巻,仙台)から到着した空港貨物用コンテナ等の全量検 査。7自動車(完成品)及びその部品の全量検査。

「韓国」
・暫定輸入中断措置(群馬,栃木,茨城のほうれん草,かきな,茶等,福島の
葉菜類,水産物,果実,米,キノコ類等,宮城のキノコ類等,神奈川の茶,
千葉の葉菜類,キノコ類,茶等,岩手のキノコ類等、長野のキノコ類、埼玉
のキノコ類,青森のキノコ類等,山梨のキノコ類)

「タイ」
・放射性物質検査証明書の提出要求(上記規制品目以外の、116 都道県(北海 道,青森,岩手,宮城,福島,茨城,栃木,群馬,千葉,東京,神奈川,愛 知、三重,愛媛,熊本、鹿児島)産の全ての水産品,213 都県(福島,群馬, 栃木,茨城,千葉,宮城,山形,新潟,長野,埼玉,神奈川,静岡,東京) 産の全ての食品)
・産地証明書の提出要求(水産品については上記 16 都道県産以外の、食品に ついては上記 13 都県産以外の全てのもの)

「シンガポール」
・放射性物質検査証明書の添付要求
(福島,群馬,茨城,栃木,宮城,千葉,神奈川及び静岡にて生産された全て
の食品(食品添加物等を除く)(平成 24 年 4 月 3 日付官報により発効。)) ・産地証明書の添付要求(上記 8 県以外で生産された食品)
(※産地証明書の代替書類として,1日本政府機関,2日本政府機関から認
可を受けた他の機関,3日本政府機関の分析機関,4日本政府機関から委任
若しくは認証された分析機関,又は,5国際規格に基づいた分析能力の認証
を受けた分析機関により発行された食品の分類,種類及び放射性物質の量を
明記した証明書でも可。)

「インドネシア」
・輸入停止(福島の果実,野菜,牛乳,乳製品,水産物,食肉)※平成 25 年 4 月 8 日付で東京,千葉,埼玉,神奈川,茨城,群馬,栃木は解除。
・放射性物質検査証明書の添付要求(東京,神奈川,千葉,埼玉の野菜,果実。 茨城,栃木,群馬の食肉,牛乳,乳製品,野菜,果実,水産物。茨城の卵。 静岡の茶及び茶製品)
・産地証明書の添付要求(8 都県(福島,茨城,栃木,群馬,埼玉,千葉,東 京,神奈川)以外の果実及び野菜,牛乳,乳製品,水産物,食肉。福島,茨 城以外の卵。福島,茨城以外の緑茶。千葉,埼玉,東京,神奈川の牛乳,乳製品,水産物,食肉)
※産地証明書については,商工会議所発行の産地証明書の使用で可。 ・放射性物質検査証明書の添付要求(生鮮品,水産品,加工食品,医薬品等) ※証明書の添付がない場合,インドネシア政府による全ロット検査を求めることもできる。
・インドでのサンプル検査

「米国」
・輸入停止(福島,茨城,栃木,群馬,千葉,神奈川,宮城,岩手の日本が出
荷制限を行っている品目)
・放射性物質検査証明書の添付要求(福島,茨城,栃木の牛乳及び乳製品,果
物及びその加工品,野菜及びその加工品) ・サンプル検査の強化(福島,茨城,栃木の上記以外の食品・飼料及び 3 県以外の食品・飼料)

「ロシア」
・輸入停止(千葉,宮城,青森,岩手,茨城,新潟,福島,山形に所在する日
本水産加工会社 242 施設の魚,魚製品及び水産製品)
・放射能検査証明書の添付要求(福島,栃木,群馬,茨城,千葉,東京の全ての食品)。 ・監視強化(宮城,山形,埼玉,新潟の農産物及び動物性製品) ・放射線検査(船舶・航空機及び輸送手段によりロシアに輸入される貨物)

「EU」
・放射性物質検査証明書の添付要求
(福島,群馬,茨城,栃木,宮城,山梨,埼玉,東京,千葉,神奈川,静岡, 岩手で産出される食品・飼料のうち、 19都県(群馬,茨城,栃木,宮城,埼玉,東京,岩手,千葉,神奈川)に ついては,キノコ類,茶,山菜類,一部の野菜,一部の果樹,海藻類を除く 水産物、コメ及び大豆並びにこれらの加工品のみ放射性物質検査証明書の添 付が要求される。 2静岡については,茶,キノコ類,山梨については,キノコ類についてのみ, 福島については,引き続き,酒類を除き全食品・飼料について放射性物質検 査証明書の添付が要求される。)
・産地証明書の添付要求(上記放射性物質検査証明書添付が要求されるもの以
外の食品・飼料)
・サンプル検査の実施(サンプル検査率は全ての食品・飼料について一律5%。) ※輸入規制措置の対象から,福島県産を含む,全ての酒類を除外。

「ブラジル」
・放射性物質検査証明書(ポルトガル語の翻訳付)の添付要求(福島の全ての
食品)

「エジプト」
・放射性物質検査証明書の添付要求(福島,群馬,茨城,栃木,宮城,山梨,
埼玉,東京,千葉,神奈川,静岡で産出される全ての食品・飼料)
・産地証明書の添付要求(上記 11 都県以外で産出される全ての食品)

 

細工かまぼこの河内屋さん 工場見学

富山県・魚津市にある老舗のカマボコメーカー「河内屋」さんに行ってきました。

富山県人なら誰でも見たことがある巨大な鯛の細工かまぼこ。
富山の結婚式でよく配られる引出物のひとつですが、富山県以外の方がこの蒲鉾を見ると皆、目を丸くして驚かれます。

22年前、自分の結婚式の時も「蒲鉾はいつも食べているものだから、引き出物にいれなくてもいいんじゃないかな~?」と父親に軽口を叩いたら、「富山県人なら蒲鉾は引出物に付けるもんじゃーっ!ダラメーっ!」と父に鬼のように怒られました。。

それくらい富山県人はハレの日の食べ物として、結婚式や正月はもちろん、普段の食卓でも蒲鉾料理をよく食べる風習があります。

富山にとってなじみ深い食品ながら、それを作るところは見たことがなく今回知人の紹介により実現しました。

食品工場なので最初に手などを殺菌、服も白い作業服に着替え、慣れない服に戸惑いながらいそいそと工場に入ると、カマボコを作る大きな機械が目に入ってきました。(普段は写真撮影禁止です。)
見所は、例の「鯛かまぼこ」製作工程。
あざやかな蒲鉾職人さんの手さばきの元に、どんどん鯛蒲鉾にしていく様子はまさに神業です。この作業はやはり人の手により行われます。

日本人の嗜好の変化からかまぼこの消費量は減っているそうですが、この河内屋さんでは、いろいろな蒲鉾に挑戦されています。

可愛い花柄や動物柄のカマボコ。
蟹やあわび、穴子などの食材を利用した鮨カマボコ。
気軽に食べられるようにスティック状にしたチーズカマボコなどなど。

珍しい、ユニークだけではなく、どれも本当に美味かったです。(^^)

ウエブサイトではいろいろな蒲鉾が販売されており、見ているだけでも楽しくなります。昨年は日本オンラインショッピング大賞で『最優秀サイト賞』(小規模部門)に選ばれたそうです。

河内屋様

ところで・・・
この蒲鉾という食品は平安時代から食べられている歴史の古い日本の伝統食です。平安時代(1115年)の書物にかまぼこのことが記載されていることから業界では11月15日を「かまぼこの日」と定めているそうです。

今ではスーパーに行けば気軽に食べられるこの食品も、昔はハレの日のご馳走として扱われていました。日本のお正月に食べるおせち料理にかまぼこが必ず入っているのもそのなごりで、富山県では、結婚式に大きな鯛のかまぼこを引出物に入れる風習が残っています。地方により(料理法により)その呼び方はさまざまで、笹かまぼこ、巻かまぼこ、細工蒲鉾やちくわや薩摩揚げなどの練り製品も蒲鉾のひとつと考えられています。日本の周囲は、海に囲まれており、このように保存のきくいろいろなカマボコができたのも必然だったのかもしれません。

金仏壇を製造している大越仏壇さんに行ってきました。

金仏壇を製造している高岡市の大越仏壇さんに行ってきました。

この施設では、体験料500円を払うと金箔貼り体験(豪華な箸作り)をさせてもらえます。
初めての金箔貼り・・。
ピンセットで金箔を持ってみると・・・あまりの薄さに、自分の呼吸している息で、金箔がふわ~とめくれ上がりました。

とにかく一万分の数ミリという極限まで薄くした「金箔」を貼り付けること
数10分・・・なんとか箸を完成させることができました。

その後、仏壇を製造している工場内を見学させてもらいました。
さすがに毎日、新品の仏壇を量産しているわけではなく仏壇の<修理>が主なお仕事だそうです。

古くなった仏壇は、塗装や金箔もくすんで、扉部分も、傷んだりしています。
それらを修理する作業になります。
補修、完成した仏壇を見せていただきましたが、新品同様です。
古いものが持つ味わい深さも加わり、新品とはまた違った良さ、素晴らしさを感じました。

当社もモノづくりしているのでわかりますが、木製品加工は新品を作るより、補修する方が難しい部分があります。
こういう補修技術も大切だと思うとともに、何世代にも渡って、ひとつのモノを補修しながら使い続ける伝統もまた大切にしていかなければ・・と思った次第です。

その後、大型仏壇を展示している棟に移動、9.8mの阿弥陀如来様の御軸にまず圧倒。。。
漆器“輪島塗”の塗り・蒔絵を施した仏壇業界最高クラスのお仏壇。

すごいです。。。言葉が出ません。
おそるおそる値段を聞きました。
新築の家が一軒建つ金額です。

でも魂になっても永遠にこの煌びやかな住空間に住めるんだったら、安いもの(なのかな?)
とにかくすごい仏壇の数、荘厳な雰囲気に、ただただ手を合わせるだけでした。

仏像好きな若い女性を「仏像ガール」と最近呼ぶそうですが、この建物を出た私はいつのまにか「仏壇オヤジ」になっていました。

とにかく圧倒されます。
そして、仏壇が欲しくなります。

私の祖父はお寺の住職をしていたのですが、もしかしたら先祖の血が騒いだのかもしれません。

富山県高岡市
株式会社大越仏壇様

仏教は約2500年前にインドのガンジス川中流で、釈迦が提唱し発生しましたが日本への仏教の伝来は538年だと言われています。
この時の仏教伝来が日本の文化に与えた影響は計り知れないものがありました。
当社の組子をはじめ、多くの日本の伝統工芸、文化はこの「仏教伝来」を発生の起点にしたものが多いと思います。

538年以降、神道を信仰してきた日本の中で、仏教はいろいろな政治勢力に利用されながらも、多くの権力者に保護されて全国に広まりました。
日本の仏教には数多くの宗派ができましたが、私が住む富山県は「浄土真宗」が一番大きい宗派と言われています。今回訪問させていただいた大越仏壇さんはそんな北陸の土壌で創業された会社様です。

印章を製作する工房 福井にある小林大伸堂さんを訪ねました。

印章を製作する工房を訪ねました。
福井にある小林大伸堂さんです。

小林大伸堂さんは北陸ネットショップグランプリを受賞した業界でも有名な歴史あるハンコ屋さんです。(本店創業120年)
彫刻士である四代目の小林照明氏と奥様、その息子さんが中心となって、お店を運営されています。

使用する人の名前の画数、生年月日を元に縁起の良い印章に仕上げるのが特徴です。
もちろん一個一個、小林さんが手彫りで製作します。
写真で見てわかるように本当に細かい仕事です。
当社も細工仕事をしているのでわかりますが、根気のいる大変な仕事だと感じます。

目を酷使する仕事ですので、高齢な方よりは若い人がいいのかもしれませんが、「技術の熟練度」という意味ではやはり小林さんくらいの年齢が一番油が乗り切った頃ということにこの業界ではなるのでしょう。
(実はタニハタの組子の仕事もそんな感じです。)

さて、印鑑の素材というと「木」「象牙」を思い浮かべますが、最近はチタンなどの金属や石の素材も主流になってきているようです。
小林大伸堂さんでもいろいろな「宝石」を素材にして印鑑を作っています。

ルビー 水晶 翡翠 サファイア・・展示場には煌びやかな印章が並んでいます。

「美しい印章」・・・伝統にとらわれず、今までにないキーワードで新しい需要を開拓する意気込みが素晴らしい。

私は娘(18才)の進学祝いにローズクォーツハイクオリティ(紅水晶)を購入しました。印鑑は生涯使用するものです。人生の節目節目に娘が、この印鑑をみて私のことを思い出してくれるのでしょうか。。
そう思うと、ハンコは大切な人に贈る、気持ちのこもった「贈答用の品」のひとつなのかもしれませんね。購入される方の顔を思い浮かべながら、モノづくりに励むことを当社でも続けたいです。
福井県鯖江市
株式会社小林大伸堂様
http://www.kaiunya.jp/

ちなみに・・
印章(はんこ)の歴史は古く、、紀元前5000年頃に古代メソポタミアですでに使用されていたようですが、日本では、大化の改新以降、印章が使用されるようになりました。

権力を象徴する「しるし」として、また、約束(契約)の証(あかし)として
印章は使用されてきました。

印鑑と印章は混同されることが多いようですが、厳密に言うと、あらかじめ官庁、公署、取引先などに届けておく印影を「印鑑」と呼びます。

印鑑証明制度を採用している国は、なんと日本だけだそうです。(韓国は2014年印鑑証明制度が廃止。電子認証や署名(サイン)で本人確認を行う方式に変更されたそうです。)

ということは・・・
先進国では、日本だけの制度になるわけですね。
昔からハンコを頻繁に使用しているものとして、ちょっと不思議な感じがします。

「通販生活」の秋冬号が発売されました。

IT経営マガジン「COMPASS」秋号と「通販生活」の秋冬号が会社に届きました。

COMPASSではITに関する連載記事(第5回目)を私が書いております。

<会社経営の核となるもの>をテーマに書いております。

一方、通販生活(カタログハウスさん)ではタニハタの書籍「世界に響け 職人の心意気」の書評が載っています。(235ページ)。

筋の通った批評、記事で有名なカタログハウスさんで書籍を取り上げていただき、ありがたいやら恐縮するやら・・・

感謝の気持ちでいっぱいです。

書店では11月中旬に並ぶ予定だそうですのでぜひ、お買い求めくさださいませ。

(もちろん定期購読もおすすめです。)

通販生活秋冬号に掲載されました

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