タニハタブログ Blog

組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。

東京・両国国技館 大相撲の贈呈品にタニハタの組子製品が使用されました。

東京・両国国技館 千秋楽に行ってきました。
うちで作った組子の行灯が、秋場所の優勝力士「日馬富士」に贈呈されたのです。
国技館の正面にタニハタの組子製品が飾られているのを見たときはとても感激しました。
タニハタの組子行灯

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この白鵬との世紀の一番は大変盛り上がりましたので、テレビやニュースで見た方も多いのではないでしょうか?
事前に知り合いに連絡していたので、取り組み中「NHKのテレビに組子行灯が映ったぞーっ!」という電話やメールもたくさん入りました。

PM5時には野田総理大臣も観戦に参加し、最後の取り組みは最高潮に盛り上がりました。
日馬富士の優勝が決まり、たくさんの座布団が飛び交うなか、贈呈される組子行灯をみて心から感動しました。

※組子行灯は贈呈者である<東京都家具工業組合様>からの依頼で今回製作協力させていただきました。
ありがとうございました。

組子行灯 組子照明 贈呈品

能登ワインの工場を見学してきました。

能登ワインの工場とぶどう畑を見学してきました。
石川県能登半島、穴水町という場所に広大な葡萄畑(ワイン専用葡萄品種)があります。能登ワインさんの葡萄畑です。
2006年に本格醸造を始めた「能登ワイン」さんですが、「ワイン造りは農業である」をモットーとされているように自社園産の葡萄にこだわり、栽培・収穫・醸造されています。

ここのこだわりとして・・

・自社園のブドウだけを用いて、単一品種のワインを作る(葡萄のブレンドはしない)
・加熱殺菌をしない(しっかり熟成させる)
・使用する葡萄はすべて手作業(ハサミ)で収穫。
人の目と手でしっかりと素材を選り分けます。
(ちなみに海外では効率化のために機械で収穫するところが多いとのこと。)
・畑地も穴水湾の牡蠣の殻を利用し土壌改良を施し、海のミネラルを含んだ土で葡萄を育てておられます。
・コルクは天然もの(人工コルクもあるんですね。)

醸造開始からまだ7年くらいと比較的新しい工場でありながら、国産ワインコンクールで5年連続入賞されていますが、こういうところからもそのこだわりのすごさがわかりますね。

日本の商売のことわざに「利は元にあり」という言葉がありますが、まさにここでは、畑地→葡萄の木→葡萄の実→ワイン→お客様と働く人の笑顔そして最後に「会社の利益」。
「会社が存続するためには、その元である大地から大切にする」を実践されています。自然相手でもありますので、いろいろ大変なご苦労もあると思いますが、しっかりと地に足がついた経営をされているなぁ、と心から感心した次第です。

タニハタも組子欄間の素材である「杉」を苗木から育ててみようか・・・
成木になるまで80年か・・

私 生きてない.. (^_^;)

村山社長と西田酒店の西田さんの説明を聞きながら葡萄を試食したり、ワインを試飲したり、ワインについていろいろ知ることができた一日でした。

石川県穴水町
能登ワイン
http://www.notowine.com/

ちなみに・・
フランス人の年間ワイン消費量は、成人1人当たり57リットル。
日本人は約2.6リットル。
本場と比較するとまだまだ消費量は少ないようです。

福井県越前市の味噌屋さん「マルカワみそ」様 工場見学

江戸時代創業の歴史ある福井県越前市の味噌屋さん「マルカワみそ」様に行ってきました。ここは無添加・無農薬の有機大豆・麹・塩にこだわる味噌屋さんとして全国に知られている会社です。自分達で作るだけではなく、味噌作りを一般家庭に普及させるために日本全国で味噌教室まで開いています。
(すごいなぁ。)
写真の河崎さんは9代目。
とても気さくな兄さんで工場内を一緒にまわり説明してくださいました。

味噌は大豆を主原料に
・麹(こうじ)
・塩
・地下水
から作られます。(案外、とてもシンプル!)
ここの作り方は天然醸造(てんねんじょうぞう)という製法にこだわり、
加温しないでお味噌を一年かけて熟成させます。
(この方法でないと美味しい風味がでないそうです。
大手メーカーなどは強制的に発酵させて3ヶ月くらいで作るそうです。)
天然醸造は千何百年以上もはるか昔からずっと守られている製法とのこと。

また、ここは味噌を熟成させる「杉樽」にもこだわり、
130年前の杉樽を未だに使用しています。
(杉材で欄間を製作している当社としてはこちらの桶にも興味津々。)

最近は、この杉樽を製作する職人も減ってきており、こういった道具、材料にこだわり昔ながらの製造法をかたくなに守り続ける、河崎さんの心意気に感激しました。
道具や材料にこだわるつづける組子の仕事にも通じるものがあります。

最近は海外にも販売を拡販しており、伝統を守るだけではなく積極的に攻める姿勢も素晴らしいと思います。

蔵見学の帰りに味噌を買って、家で味噌汁を作りました。
家族には知らせずに食べさせたところ・・・
普段、あまり味噌汁を食べない肉食系の末っ子が一番、反応を示しました。

「おっ!? 味噌変えた? 美味い! 」

伝統の力は偉大ですね。

福井県越前市
マルカワみそ株式会社

ニューヨーク国際現代家具見本市に出展。

タニハタ ニューヨークICFF 組子越境EC

2012年5月19日から22日まで4日間、ニューヨーク国際現代家具見本市(ICFF)が開催されました。
今回、株式会社タニハタも初めて海外出展。七日間、現地ニューヨークに行ってきました。
ICFFは、北米のみならず世界各国の企業がデザイン性に優れたインテリア商品を展示しており、世界に情報を発信する国際的なインテリア見本市として知られています。 タニハタでも昨年1年間で北米からの製品問い合わせが増えていたこともあり、また、長期的な視点でみて海外進出は当社にとっても必要不可欠と思い、今回出展を申し込んだ次第です。

5月16日 PM5時
私とコウ・ジェホンさん(今回通訳として)、職人の城の3人で富山空港を出発しました。 富山からニューヨークへの直行便は出ていませんので、富山→羽田→成田→NYという順序になります。 今回、仕事ということもあり、大工道具、パンフレット・・・スーツケースにパンパンに入れて飛行機に乗り込みましたので上記の移動だけでも大変・・・。

快適なフライトでなぜか出発前よりも元気になって(!?)いよいよニューヨークに到着。 しかし、日本では真夜中のはずが、ニューヨークではまだお昼前。 時差が13時間ありますので、昼と夜が逆転した状態。。。 この状態にまず根をあげたのが職人の城・・。 タクシーでグロッキー状態に。。。(どうした!若いのにだらしないぞ!)とおもっていたら、そのうち私も高さんとの会話がなぜか噛み合わなくなり・・・ (同じ会話を繰り返しする寝ぼけた2人・・ 時差ボケ?)

城をホテルに置いて、ニューヨーク市内観光をしていましたが翌日の朝から出展準備ということもあり、その日はほどほどにして体を休めました。 夜はコリアンタウンで静かにお粥を食べました・・・。 ニューヨークに似合わないお通夜のような食事。。。

翌日、展示会場はホテルから歩いて20分くらいの場所でした。 Jacob K. Javits Convention Center が会場になります。 東京で言えば、ビッグサイトみたいな大きな展示会場ですね。 充分休んで気合いばっちり! 会場に入り、朝8時から設営開始!

日本から展示品を送る時は1時間もあれば設営できるだろう、と考えていましたが少しでも展示品を良く見せたい・・と思って3人でいじってるうちにあっという間にお昼に。

夜は、ニューヨーク大使館に夕食に招かれました。


翌日・・・いよいよ展示会初日

展示会初日、日本人が日本の工芸・技術をPRするんだからと日本から持ってきた和服を着て、ホテルを出ました。 着物というのは不思議な力をもっています。 これを着て街を歩いているだけでたくさんのニューヨーカーが声をかけてくれました。 「コニチハ!」「アリガトウ!」「オハヨウ」 帽子をとってお辞儀してくれるオヤジさんや、会場入り口に立っている女性は日本語を教えてほしい、と話しかけてきました。 お互いなぜかニコニコ笑顔に。

タニハタ ニューヨークICFFで組子販売

日本には素晴らしい着物文化があるのになぜ普段の生活で定着しなかったのでしょう。。 街を歩いていて誇らしく、嬉しく、少し悲しくもありました。

こんな風に初日から気合いは入りっぱなしでしたが、開場までの時間、ずっと頭の中で 「遠い日本の裏側まで来たけど、組子欄間がこの国の人達に受け入れられるのだろうか?」 そのことばかり考えていました。 来場者はうちのブースの前を素通りするのでは? そんな思いです。。。

開場から1時間後・・・その心配は一瞬にして吹き飛びました。 たくさんの人達が、なだれのようにタニハタのブースの周りに集まり、質問攻めに合いました。 初日用意したパンフレットは半日で無くなり、急いでカラーコピーで対応しましたが、追いつきません。。

スタッフは、現地の女性も含めて4人体制でしたが、休憩する間もなく、あっという間にその日は終わりました。 組子の美しさ、国産ヒノキの木の香り、鉋掛けの音、木を組む人達の声に引きつけられて、人が集まり、その人を見にまた人が集まる・・・という感じです。

タニハタ ニューヨークICFFで組子体験会

「日本もアメリカも反応は同じだ。モノづくりは素晴らしい!」とおもった次第です。
その後、四日間 波はありましたが、感触は同じ。 ジェトロさんからも「タニハタさんのブースが一番賑わっていましたよ。」という声をいただきました。 お陰様で名刺やコメント用紙も山のように集まりました。

(期間中26,000人の方が、来場されました。)
タニハタ ニューヨークICFFで組子展示会 ワークショップ

日本に帰ると英文でメールが数件入っていました。 見積り依頼のメールも入っています。 ここからが始まりです。 年内までに「ニューヨークの住宅、ホテルに組子欄間を設置しました!」というお知らせができるようにまた、社員全員で頑張っていきたいと思います。

タニハタ ニューヨークICFFで組子展示会

タニハタの書籍が週間ベストセラーで1位になりました。

先日発売したタニハタの書籍「世界に響け 職人の心意気」が富山県内週間ベストセラーランキング1位になりました。
(5月6日 北日本新聞朝刊掲載 ブックスなかだ本店調べ)

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今回の書籍発売にあたり、たくさんの方々が応援してくださいました。
浮かれずにその方達への感謝の気持ちを忘れないように・・・
本当にありがたいです。

郵便での組子製品のお問い合わせ

先日、郵便でお問い合わせ(見積り依頼)をいただきました。
当社では、ホームページ、Eメールがほとんどですが、FAXやお電話、そして今回のように郵便でもお問い合わせ可能です。

組子の問い合わせ方法 郵便
(パソコンでの作業が多くなった昨今、手書きの文章を見るとホッとしますね。)
また、最近は現場に設置可能か?というお問い合わせが多くなっております。
お客様もお問い合わせ慣れ(?)していないせいか、「こっち側」「そちら側」というお言葉をいただくことがありますが、なかなかイメージが湧きにくいために、お写真の送付も場合によりお願いしております。
(頭の中の映像を人に伝えることは結構難しいのです。)
極力、シンプルに・・ わかりやすいカタチでいただくと見積りも早く出すことができます。
お手数をお掛けして大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いいたします。

株式会社タニハタ

郵送お問い合わせ
930-0816 富山県富山市上赤江町 1の7の3

お問い合わせ電話番号
(FREE DIAL)0120-41-2872

お問い合わせFAX番号
(FAX) 076-432-2795

書籍「世界に響け 職人の心意気」 発売日は4月20日です。

2012年4月20日、私が書いた本が発売されます。
タイトルは「世界に響け 職人の心意気」。

昨年からIT雑誌「COMPASS」にネット販売に関する連載を書いてきましたが、そのご縁で書籍を出すことになりました。
(出版社は株式会社リックテレコムさんです。)

初めて自分の書籍を販売します。(すでに書き終えました。)

IT、ネットショップ販売、モノづくり、伝統産業の書籍

本の内容は・・・
富山で組子欄間や格子戸などを製作している小さな組子メーカー「タニハタ」の話しです。
社員数 たった14名の小さな田舎の会社です。
私・谷端信夫と職人であった父<谷端敏夫>、家族 そしてうちで働く組子職人たちをめぐる話しになっています。

1959年の創業から現代に至るまで、いろいろなことがありました。
倒産寸前まで会社の業績が悪化して、その状態が2006年まで約10年近く続きました。

会社や私を支えてくださった、たくさんの人達のお陰で地の底から、何とか小さな光の粒を拾うことができたとおもっています。
あまり格好いいこと、立派なことは書いていません。失敗した話しの方が多いです・・。
七転八倒しながらも、どうやって会社を立ち直すことができたのか?
自分を振り返りながらコツコツと書いたつもりです。

IT、ネットショップ販売、モノづくり、伝統産業、職人、日本、木工・住宅業界・・・
そんな言葉が書籍のキーワードになっています。

今の仕事に、生活に、日本に、「これでいいのだろうか?」と疑問に思っている方は、読んでいただき、感想を教えていただけたら幸いです。この国が少しでも良くなるように・・・精一杯書いたつもりです。

真剣なご意見をご連絡いただけたら嬉しいです。
発売は4月20日です。
全200ページ 定価1470円(税込)

木曽檜(きそひのき)の赤ムジ・柾平材入荷。 組子建具に使用します。

日本最高峰の木材、木曽檜の赤ムジ・柾平材 入荷しました。
最近は国内ブランド木材(銘木)を使った仕事が増えてきました。
(今月だけで3件、組子建具の注文がありました。)

木曽檜(きそひのき)入荷。 組子建具に使用

木曽檜は伊勢神宮や名古屋城の本丸、神社仏閣の建築素材、神棚にも使用されています。
木目がまっすぐに通った建具用ですのでこれ以上の木材はありませんが、タニハタではこれをさらに厳選して組子欄間に使用していきます。
和風建具や縁起を気にする方にはやはり木曽檜は、最もおすすめしたい木材です。

上記のような良材になるほど高騰する傾向があり、なかなか良い材料も入手できなくなっていますが当社では極力、最高の部分を使用するようにしています

福井・カガセイフンさんにてそば粉工場の見学をしてきました

タニハタでは異業種の会社の工場見学も定期的に行っており、今回福井県にあるカガセイフンさんにてそば粉工程の見学に行ってきました。
ここの特徴は福井県産の在来種の蕎麦を石臼で「蕎麦粉」にして製造販売しているということです。


工場に入ると「ゴロゴロゴロゴロ・・・」石と石が擦れ合う、何とも言えないアナログな音が流れてきます。

その石臼から  パラッ・・・ (数秒おいて) バラ・・・

白い美しい粉が少しだけ落ちてきます。この光景が何とも言えなく美しい。

1回で石臼から出てくる量はたった2グラム。ティースプーン約1杯分。
1時間で生産できる量はせいぜい1~2㎏ほどだそうです。
大手の量産製粉工場だとローラー式になり、生産性は10倍以上になるとのこと。
ではなぜ石臼で挽くのですか?聞いたところ、石臼で蕎麦を挽いた方が、香り高く、美味しい蕎麦粉を作ることができるからだそう。

本当のそば好きは、つゆや塩をかけずに、そのままそばを食べて風味を楽しむという人が多く、その人達に喜んで食べてもらうために石臼での加工方法を続けているとのことです。「石」はずっと回していても「熱」をあまりもたないので、熱に弱い蕎麦粉を挽くのに適しているのだそう。
「あ~福井にもこだわりの職人がいた!」とうれしくなった次第です。

ちなみにここの石臼は全部で26台あり、中には100年以上使い続けているものもあります。
その石臼は毎日のように挽いているので当時75kg~80kgほどあったものが、今では60キロくらいになっているとのことです。

「雨垂れ 石を穿つ」ということわざがあります。
(わずかな雨でも、長時間同じところに落ちていると、いつかは堅い石に穴を空けてしまう意。小さな努力でも根気よく続ければ、いつかは大きな成果を得られることのたとえ)まさにそれを実践する会社です。根気のいる組子作業と共通するところがあります。

このあと・・工場を移動して、自分でそばうち体験をして、初めてそば粉を練って自分で作りました。一時間以上かかりましたが、その美味しさに感激!
家でも作れる「そば打ちセット」・・・購入しようかどうか今、迷っています(^^;)。

福井県福井市
株式会社 カガセイフン様

※ちなみに穀物である「ソバの実」の歴史は古く、9000年以上前すでに日本でソバが栽培されて食べられていたそうです。

組子製作工場の一部を展示ギャラリーに改装中。

タニハタの組子製作工場は富山県富山市にあります。

富山駅から車で10分くらいの場所ですが、二年ほど前より、東京や大阪・名古屋などの遠方から工場に団体で見学される方が増えました。

今まではそんなに工場見学を意識することはなかったのですが、
見学者の中から
「組子を一度組んでみたい。」
「工場にある製品を販売してもらえないか?」
「伝統工芸・組子について詳しく教えてもらえないか?」

そんなお問い合わせが多くなりました。

そこで2階部分を「組子製品・製作道具 展示・実演スペース」に改装することとしました。

12月末より改装を始めております。

3月末にはオープンしたいと考えております。

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2011年、今年を振り返ってタニハタに関する出来事をまとめてみました。

2011年がもうすぐ終わります。。。

今年の大きな出来事は・・個人・法人問わずにやはり東日本大震災ですね。。

私も3月に二度、福島に行きました。
日本人として本当に忘れられない、忘れてはならない2011年だったと思います。

タニハタの関連ニュースをざっくりまとめてみました。

(順位は特に関係ありません。)

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【1】韓国・沈龍植氏の工房に訪問。
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今年の秋、ソウルの無形文化財 格子製作職人・沈龍植氏の工房にタニハタの職人たちでお邪魔しました。

いろいろ大切なことを教えていただき、職人達で韓国までいった甲斐がありました。
気付かせていただいた沈氏に感謝・感謝です。

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【2】海外や異業種の仕事が急増しました。
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今年は中東や韓国、ヨーロッパに商品を納入したのを始め(なぜか中国はない?)、資生堂や全日空(ANA)の機関誌にタニハタの組子が掲載されるなど仕事の幅が広くなった・・と感じた一年でした。

来年も、海外向けのいろいろな見積り、問い合わせをいただいており今年以上に海外・異業種の仕事が増えるものと思っております。

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【3】夏、アメリカ・アップル本社のデザイナーの方が来社されました。
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アップルデザイナーの方が今回わざわざ富山まで工場見学に来ていただき、本当に感慨深いものがありました・・・。

(しみじみ・・)

アメリカ・本社でしか販売されていないTシャツをお土産にいただきました。

会社に飾ろうかな~と思っていたら、うちの中3の息子が知らないうちに寝間着として着ていました。。(TT)

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【4】富山プロダクツ認定、北陸ネットコンテストに入賞しました。
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3月に北陸ネットコンテスト入賞(三位)、
10月にはタニハタの<千本格子引き戸>が富山プロダクツに認定されました。

コンテストは少し肩の力を抜いて出品した方が良い結果がでることが多いですね。

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【5】今年もいろいろな方が工場見学に来られました。
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巷では工場見学ブームらしいですが、当社のような小さな工場にも全国からいろいろな会社、団体の方が工場見学に来られました。

四国、東京、名古屋、石川・・・

遠方の方の見学もありがたいですが、近くの小学生たちが、久しぶりに組子製作体験にきてくれたのがとても嬉しかったです。たくさんの元気をいただきました。

もっと組子のことを知っていただけるように来年は工場の改装を検討中です。

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【6】セミナーや講演、実演会など増えました。
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人前で話すことが増えました。

来年の1月、2月もすでに二件、講演予定が入っています。

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【7】IT雑誌に連載開始
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ITマガジン「COMPASS」で連載記事を夏から書いています。

「伝統産業だからインターネット」というタイトルになります。

職人達と悩みながら、もがきながら、悪戦苦闘しながらもITを駆使して会社を軌道に乗せた様子を書いています。

私のような人間が文章を書いて、謝金をいただけるなんて・・・・

人のご縁に感謝・感謝・・。

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【8】フェイスブック、ツイッターを開始しました。
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今年IT関連で流行したサービスが、この2つでしたよね。

「ソーシャル・ネットワーク」という映画も話題になりましたが、大きなメデイアから一方的に情報が流れる時代は終わったなぁ・・と感じています。

「個」の時代になることは私達ネットショップ運営者にとっては大変な部分もありますが、商売の基本に立ち戻ることができるきっかけにもなります。

引き締めて来年もやっていきます。m(_ )m

タニハタ フェイスブックページ

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【9】変わり種の新商品「ネコ脱走防止扉」発売
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私は家でネコを7匹飼っています。

(他 工場で一匹。)

ネコとなぜか縁があることからネコ用間仕切りの新商品を発売することになりました。

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【10】 最後は やはり震災関係のニュース
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●震災の影響で夏くらいまで会社・個人を含めていろいろなことがありました。

マイナス面としては

大阪にある有名な高級レストランの仕事(間仕切り)がキャンセルになったこと・・

数百万円の仕事で注文書も受けていましたが、大震災という事情を考えると仕方ないことだと切り替えました。

もっと大変な被害を受けた方も多いのですから。

逆に売れたものもあります。

災害用のトイレに当社の「おがくず」がいいとマスコミに取り上げていただいたことで4月以降はおがくずが結構売れました。

また、節電のために事務所の照明をLEDに変えて、工場の壁も取っ払い自然光を採り入れました。

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特に自然光を採り入れることは、雪が多い富山で作業する工場として数字以上の心理的効果があったと思います。

本当に大変な年でしたが、「人との絆の大切さ」を学ぶことができた年でもありました。

皆様、ありがとうございました。

来る2012年が皆様にとって、東北の方達にとって少しでも良い年となるように心よりお祈りいたします。

そして来年もよろしくお願いいたします。

ミニサイズの伝統文様の組子を販売。

ミニサイズの組子を来春販売します。
現在、試作・選定中です。

最近は大空間建築の中で大きな壁面のように組子が使用されるケースが増えている反面、欄間を小さなサイズで販売してほしいという要望も増えています。(店舗のディスプレイ雑貨や和風雑誌の背景用パネル、企業のノベルティ、クラフト商品として使用されています。)

今まではその都度、ケースに合わせて対応してきましたが、ある程度規格化していく必要があると感じており来春、新作を含めたミニ組子シリーズを販売することとなりました。

これからは、もっと手軽に組子の素晴らしさを感じていただけます。

発表までもうしばらくお待ちください。

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組子製作工場の古い大工道具を整理。

今月初旬から倉庫の中を整理しています。

使わなくなった古い鉋や胴付きなどの大工道具がわんさか出てきます。。。
50年の間に貯まった日焼けした古い大工道具が100点以上出てきました。。

手前味噌ですが、こんなにたくさんの鉋や大工道具はもうどこにいっても集めることができないと思います。

使わなくなった大工道具は、工場に来年展示しようと思います。

古い大工道具を整理手作りの道具も多く
「昔の職人は本当に勉強熱心だったんだなぁ・・・」
「今の私達はこれほどの熱意をもって仕事に取り組んでいるのか?」と職人達で道具を見ながら反省・・。

父が若い頃に製作した小さな「書見台」も出てきました。木工機械がまだ無くて、すべて手作りで製作していた頃の品。

手作りの組子細工
肉厚のゴツゴツ、ガサガサした職人の手を思い出しました。。。

「書見台」という言葉も趣があります。
本を読むときの緊張感というか「凛」とした日本人の姿勢が目に浮かびます。

「断捨離」という言葉が流行りましたが、大切なものまでもあっさり捨ててしまわないように・・ 注意しながら整理します。

木製建具<千本格子引き戸>が富山プロダクツに認定されました。

富山県では、県内で製造されているデザイン性に優れた製品を<富山プロダクツ選定商品>として認定し、その販路開拓を支援しています。

タニハタの<千本格子引き戸>がその富山プロダクツ選定商品として認定されました。

住空間の質を高める木製建具 組子千本格子引き戸

認定期間は平成28年3月31日まで約5年間。

千本格子引き戸は、暗くなりがちな和室の中に「光と風」を採り入れることができる組子の引き戸です。
素材は富山産の杉材を使用しています。(無垢杉材 100%使用)

飽きのこないシンプルなデザインで最近はマンションでも使用されています。

年末にかけて引き戸の取り替えが増えるシーズンになりますので、今回の認定を機に積極的にPRに努めていきたいです。

これからも住空間の質を高めるような木製品を開発していきたいと思います。

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組子職人の結婚式に出席。

今から約10年前 一人の若者が組子職人として入社してきました。
彼は小学校よりサッカーをやっており、身長が180センチほどの私が見上げて話すくらい体格も良く、「責任感を持って仕事をして、組子製品の商品開発などをしていきたい」と力強く話してくれた様子に、文字通り<大型新人>が入社してくれた、と本当に頼もしく思ったのを憶えています。

28才。

入社して10年経過しますが、彼が過去に製作したランマはとても評判がよく、中東、ドバイや韓国、香港などの海外にも彼の製作したランマをたくさん納めました。

本当に立派な組子職人に育ってくれました。

そんな彼の結婚式に出席してきました。

10年の間にいろいろつらい事もあったと思います。

本当によくここまで頑張ってくれました。

私も感無量です。。。

2人3脚で明るくほがらかな家庭を築きかれることを心より祈っております。

組子職人の結婚式

新宿ショールームで組子のワークショップを行いました。

東京・新宿ギャラリーでタニハタ組子講演&麻の葉柄組子のワークショップを行いました。

参加された方は、最初少し硬い表情でしたが、モノづくりを始めると表情が皆柔らかくなり、ひと安心。。

今日はアップルのスティーブ・ジョブズ氏が亡くなったというニュースが流れてきました。

「人びとに感動や幸せを与える仕事をすること」
彼の言葉を忘れずに私も頑張ろう、思いました。

新宿タニハタ組子ショールームで組子講演とワークショップ

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ソウルの無形文化財、沈龍植氏の工房にお邪魔しました。

ソウルの無形文化財、職人・沈龍植氏の工房にタニハタの職人たちでお邪魔しました。
沈さんは韓国で40年の間、韓国の伝統的な格子窓、建具の製作を続けてこられた方です。

韓国の伝統的な建築物の建具製作、李王朝の王室部屋の建具の他にぺ・ヨンジュン氏の家の建具製作実績がある方です。

訪問した時間は、数人の生徒さんたちに組子技術を教えておられましたが(技術伝承にも力を入れておられます)突然の訪問にかかわらず、気さくにタニハタの職人たちの質問に答えていただきました。

(普段、お住まいされている住宅の中まで見学させていただきました。)

韓国の伝統的な格子窓、建具の製作
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韓国の伝統的な格子窓、李朝格子
素材の使い方や組み付け技法、意匠、木材に使い方など微妙に日本とは違う部分がありますが、どの品も仕事は丁寧で心を込めて製作しているのがよくわかりました。

沈さんや奥様から「日本に行った際にタニハタの富山工場にも寄りたい」との言葉をいただき、お互いの交流を約束して別れました。

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その他 古い王宮建物、王室の部屋などを皆でまわり、韓国建具の仕様を確認しました。
最近タニハタでも中国格子の製作問い合わせも多く、今回の研修でいろいろなわからない部分を確認することができました。
実のある韓国研修でした。

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小学校の子供達が<ランマ組み立て体験>にやってきました。

近くの小学校の子供達がうちの工場に<ランマ組み立て体験>にやってきました。
1年生から6年生までグループに分かれて約50人ほど。三年ぶりです。
私も半日だけ学校の先生になったつもりで話しました。
小さな小さな職人達・・・・。

富山 伝統工芸「組子細工」ワークショップ タニハタ

最初はニコニコ、ガヤガヤやっていた子供達も製作終了頃は無口になり真剣作業。
でも、組み終わった後は「楽しかったー」とみんな笑顔。(*^_^*)

大きくなって勉強に行き詰まって悩んだとき・・・

「あぁ そういえば昔、ランマを組んだなぁ・・・

モノづくりの道にいくのもいいかな~」

とおもってくれれば、嬉しいです。

とやま東日本盆踊り大会が開催されました。

2011年8月20日 とやま東日本盆踊り大会が開催されました。

株式会社タニハタとしては、募金箱の製作、東北物産品の購入、車両のレンタルなどで協力させていただきました。

谷端信夫・個人としては盆踊り部リーダー(でも踊れない!)として参加させていただきました。

富山に移転されてきた東北の方々とともに盆踊りをしよう!その思いのもと5月12日からスタッフ達とほぼ毎週打ち合わせを行い
何とかこの日を迎えることができました。

イベントの目的は下記になります。

●東日本大震災で亡くなった方への慰霊
● 文化交流
富山で「郷土の夏」と「富山の夏」を感じてもらう
●交流と協働
イベントの企画運営を通して、避難されてきた同士、避難されてきた方と富山県民との交流の場を提供。
●震災復興の啓蒙
富山県内の行政・企業・NPO・各種団体・県民が一丸となってイベントに取り組むことで、
もう一度、東日本大震災について考え、復興活動への意識啓発を行う。

朝11時にオープン、各種イベントが行われました。

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ダンスパフォーマンスも行われました。

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物販コーナーでは、福島、宮城の物産品を販売、ほぼ完売いたしました。
スタッフの皆は大きな声を張り上げてお客様を呼び込みました。

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5時30分からは民謡の夕べ (民謡・踊りのデモンストレーション)が行われました。
東北方面の唄や富山の民謡などが歌われました。

相馬盆歌・さいたろう節(東日本)
麦屋節・こきりこ節・おわら節・帆柱越こし祝い唄(富山県)

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そしてPM6時30分より盆踊りが始まりました。

1 相馬盆歌
2 花笠音頭
3 越中おわら節

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この3曲をPM8時30まで唄い踊りました。

一番盛り上がったのは、南相馬市から避難している小学生 約30人が参加したときです。

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報道関係もここに集中。

ニコニコ嬉しそうに踊っている姿をみて、私も本当に嬉しくなりました。

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小学生から大学生、海外から方、ボランティアスタッフ
子どもからお年寄りまで約800人が参加しておおいに盛り上がりました。

参加された皆様、本当にありがとうございました。

これからも東北の復興のために微力ながら力を尽くしていきたいと思います。

IT系雑誌で連載記事を書くことになりました。

ITマガジン「COMPASS」で連載記事を書くことになりました。

「伝統産業だからインターネット」というタイトルになります。

職人達と悩みながら、もがきながら・・悪戦苦闘しながらもITを駆使して会社を軌道に乗せた様子を1年間、書いていきます。

連載初回は本日刊行です。

ネットビジネスに興味のある方はご購読ください。
(COMPASSはIT初心者にもオススメのIT入門マガジンです。)

IT系雑誌で連載記事を書くことになりました。伝統工芸 ものづくり ITがテーマ

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