タニハタブログ Blog

組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。

組子の製作体験 (2団体)

今月は大阪府の2つの中学校から工場見学にお越しいただきました。

5月19日は大阪府の大桐中学校の7名の生徒さんが来社されました。
この日は富山県内の事業所8か所の中から自分たちの興味のある場所を選び訪問する選択学習の日で、弊社の他には富山県立イタイイタイ病資料館や富山ガラス館、地引網体験などを選ばれたとのことでした。

木材の色味の違いについてご説明させていただきました。着色ではなく本来の木の色味を利用してデザインしていますとお話しすると
顔を近づけ木材の違いをじっくりと見ておられました。

実際に地組組みを体験していただきました。
筋が良く職人もびっくり。
なんとこの生徒さんは、実家が大工さんだそうで、この後の組子体験も一番にミニ組子を完成しておられました。

組子体験ではアドバイスなしで自分の力で完成させたいと意気込み一生懸命挑戦されていました。
見事完成し、とても喜んでおられる姿にこちらも大変うれしい気持ちになりました。

今回の中学校は<SDGsの学習旅行>として富山にお越しいただきました。
事前にタニハタのホームページを調べてきてくれた生徒さんもおられ、アンケートでは実際に見ることができて良かったと言っていただきました。
短い時間での工場見学・組子製作体験のプログラムではありますが、生徒さんの今後の学習に少しでもお役に立てればと思います。

西川

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5月24日は枚方市立長尾西中学校の生徒さん17名にご来社いただきました。
前回同様、今回もSDGsの勉強をするためにタニハタの工場見学を選んでお越しいただきました。

会社説明をしている際や動画をご覧いただいている際は、生徒さんたちが持ってこられたファイルにメモを取りながら、熱心に話を聞いてくださりました。
質問にも積極的に答えてくださる、とても元気で明るい生徒さん方でした。

ミニ組子の製作体験では皆さん手際よくあっという間に三つ組手を組み上げておられました。
パーツが折れるのを悔しがり何度もトライしている生徒さんや、教え合って一緒に組み上げている生徒さんなど皆さんとても楽しんでいる様子を拝見して大変嬉しく思いました。


今回はSDGsの勉強をメインとしてお越しいただきましたが、タニハタの環境問題への取り組みや働き方だけでなく、組子製作体験を通して、日本の伝統工芸である組子の良さも知っていただけたと思います。こちらもとてもやりがいを感じました。タニハタの工場見学を通して、生徒さんが少しでも環境問題について興味や疑問を持ち、未来につなげてくださることを願っています。

志賀

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ポケモン×工芸展を見学

昨年秋の名古屋研修から約半年・・

タニハタでは定期的に「モノづくり」「木材」に関する出張勉強会を開催しており、今回は「作家と作品」をテーマにして研修プランを組み見学してきました。

今回見学した場所

1 国立工芸館 (金沢) 「ポケモン×工芸展-美とわざの大発見」展

2 石川県立伝統産業工芸館(金沢)

3 見城亭(食事 兼六園内)

4 木工房 バイハンド(木工作家 小松 研治先生工房)(富山)

5 富山県立美術館 棟方志功展

GW期間中ということもあり、全員参加とはなりませんでしたが、それでも19名の大人数での見学となりました。



最初の見学は、金沢にある「国立工芸館」で開催されている今話題の工芸企画展「ポケモン×工芸展-美とわざの大発見」。

国立工芸館 (金沢) 「ポケモン×工芸展-美とわざの大発見」展 見学

9時20分に到着。ここの建物は、日本海側初の国立美術館として、2020年10月に金沢市にて開館しました。モノづくりを生業とするものとして、京都や東京などではなく、富山から一時間余りで来ることができる金沢にこんな立派な展示施設が移転してきて本当にありがたく思います。

ここは、明治期に建てられた旧陸軍第九師団司令部庁舎と旧陸軍金沢偕行社の2つの古い建物を移築して再利用されている歴史ある建造物。名誉館長職には元サッカー選手の中田英寿氏が就任されています。

入り口で目をひいたのはイーブイとその進化形三匹。

ポケモンという2次元のベタ塗りの想像的生き物が、作家の感性を駆使して、3次元の我々の住む世界に生の質感をまといイキイキと飛び出してくる・・・。
アニメと工芸・・・ひとつ間違えばこの相反している制作物の企画・・・結構な波風が立ったろうなぁとこの企画を立てられた方のご苦労を感じました。
出展されている作品もかなり温度差があり、戸惑いながら製作されているものと、すごい熱量でもって製作されている作品、とかなり差があるようにも感じました。

今回の企画展で最も私が感動したのはこの作品。

池田晃将氏の「未知文黒御影茶器」
h9.1 6.2×5.1cm
<漆、鮑貝、夜光貝、白蝶貝、螺鈿>



組子細工もそのパーツや仕事の細かさに驚かれることが多いですが、この作品の細かさと美しさは別格。

近未来をイメージさせる螺鈿と漆の美しさ。。

ポケモン文字はちゃんと意味があるように並べられており、遠目にみるとポケモンの姿も浮き出てくるというもの。

この後、製作風景の動画をみたのですが、この文字を切り抜くのはなんとレーザーマシン。

パチパチと切り抜いた文字を一個一個手で貼り付けて、漆は重ねる作業。。それの繰り返し。

「伝統」と「革新」とはまさにこういうモノづくりのこと。素晴らしい。



次に石川県立伝統産業工芸館

ここの展示物には「値札」が貼ってあり、「作品」というより「商品」寄りものが多く展示されていました。値札が付いていると「自分の生活の中で使うならば・・・」という視点で見ることができるので、ポケモン展とは又違った目線で工芸品を身近に楽しむことができました。

「兼六園」は200年前、松平定信が宋時代の書物「洛陽(らくよう)名園記」に記載されている「相反する六つの景観(六勝)を兼ね備えている園」という文から名付けたそうです。

食事場所は、建築家 隈研吾氏設計による兼六園の新しい顔「見城亭」。

北陸民家を大雪から支えてきた「サシモノ造り」で建物を補強しているそうです。

内装の色調も黒く統一し、落ち着いた雰囲気の中で食事することができました。

料理も上品で大変美味しくいただきました。

壁に隈研吾氏のサイン。

「木格子」の建築物は、我々組子屋としても大変勉強になりました。


お昼過ぎて小松研治氏の工房へ

道具、工具、治具、部品、機械、部屋の調度品、猫のお墓、ご仏壇、小さなネジ1本まで・・・すべてと言っていいほど小松先生のカラーで製作、収集され、それらは驚くほど美しく機能的に配置されており、先生からお話しを聞いてその配置の謎が解ける・・・というミステリーツアーのような工房探検でした。

答えを聞くたびに「すごい!」という声。  

木工を生業とするものとしてワクワクが止まらない素晴らしい時間。

小さな空間なのに大きなテーマパークのアトラクションの中を歩き回っているような、そんな錯覚にまで陥りました。

たくさんの学びをいただきました。

最後に 富山県立美術館で開催されている「棟方志功展 」を見学。

棟方志功は、1945年から6年8カ月間、富山県南砺市(旧福光町)に疎開。
民藝の巨匠たちや富山県の人々との交流が、棟方志功の作品に大きな影響を与えていったそうです。
すごいエネルギーを感じる作品が多く、最後まで圧倒されました。

今回、いろいろな場所を見学させていただきましたが見学の後も余韻が残る見学会になりました。
私以外の若い職人達もいろいろな影響を受けたようで今回急遽企画して良かったと思いました。
また、写真撮影可能の美術展が増えたことも本当にありがたいことです。
また、秋にでも見学会を行いたいと思います。




組子の設置写真が届きました

組子設置写真(5件)が届きました。タニハタのphotogalleryページにアップいたしました。

Sakagura 様(ニューヨーク)

すし晴 様(シンガポール)

浅野工学専門学校(横浜)様


名古屋マリオットアソシアホテル 様

CLUB FOUR SEASONS (福岡)様

CLUB FOUR SEASONS (福岡)様 組子細工 タニハタ

コロナ禍も一息ついて海外施設、外資系企業への納入がかなり増えてきました。
アメリカやオーストラリア、欧州や台湾、香港、シンガポール・・・地域を問わずに引き合いが多くなってきています。

また、商業施設に設置した組子をご覧になったお客様から「自分が住んでいる住宅に設置したい」というケースも増えてきており、住宅でのご使用が増えてきていると実感します。
下写真はアメリカのお客様(個人)からいただいたお写真ですが、麻の葉や千本格子などのシンプルなデザインを住宅の中にうまく溶け込ませて、和風になりすぎないように工夫して使用されています。

引き続き、日本のみならず海外に向けても情報発信していきたいと思っております。



富山空港・国際線に美術組子を設置

観光や買い物を目的として海外からプライベートジェット機で来日される富裕層向けの施設が富山空港に完成しました。
そこの プライベートジェット機 専用ロビーにタニハタの美術組子「立山連峰」を設置させていただきました。

成田空港にあるスイスポートのラウンジにも組子(麻の葉ちらし)を設置させていただきました。

コロナ禍も一段落し、空港や駅などインバウンド向け施設への組子納入が増えてきておりますが、日本の経済が少しでも回復することを願い、組子の製作、設置を進めてまいりたいと思います。

スウェーデン王立リンショーピング大学の学生が来社されました

スウェーデンにある王立リンショーピング大学 マルムステン家具デザイン学部の学生と先生、木工作家の小松研治先生が工場見学に来社されました。

スウェーデンにあるリンショーピング大学は、1969年に創立された大学で23の教育部門および4学部を有しているヨーロッパでは有名な大学です。

「マルムステン家具デザイン学部」を創立したカール・マルムステン氏は「スウェーデン家具の父」と呼ばれる方で、家具デザイナーであり、建築家、そして教育者でもありました。
北欧家具の特徴は、自然の素材を生かし素朴でありながら美しさと機能性を備えたデザインでもありますが、日本の組子にもどこか通じるところがあり私も以前から興味を持っていました。

一方、木工作家の小松研治先生は、東京芸術大学大学院美術研究科終了後、大学などで講師、教授として教鞭をとられ、2017年から富山大学名誉教授に就任されています。
現在は富山市婦中町にて作家活動をされています。

そんな木工のスペシャリスト達が来社される、ということで当社の職人達も3ヶ月ほど前からいろいろな準備をしておりました。

最初は、タニハタの会社ビデオ(英語版)を見ていただき、日本の組子についての説明をさせていただきました。

古い組子やタニハタが制作した新しい文様、組子製作の道具、日本の木材などを説明。

内閣総理大臣賞を受賞した40年前の書院障子を見ていただきました。当時の製作はまだほとんどが手作業で行っていたのですが、かなり興味を持たれましたので丁寧に説明させていただきました。

組子製作体験をしていただきました。すごい集中力で組子を製作。

籠目柄を製作するための4つの技法を実演。

スウェーデンの木工の歴史をタブレットで説明していただきました。うちの職人達も興味津々の様子。

タニハタから欧州の木工についてたくさん質問させていただきました。私達にもわかりやすいように丁寧に手描きで説明していただきました。
機械によじ登って話しを聞いている職人もいます(笑)

職人達からの質問内容・・・

スウェーデンで主に使用されている木材は何ですか? 
それはどこの国の木材ですか? 
購入される際、木材のどこを重要視しますか? 
日本の木材に興味はありますか?  
スウェーデンの林業のひと手は足りていますか?  
ものづくりするものとして大切にされていることは?(こだわりなど) 
継ぎ手や仕口にはどんなものがありますか?  
いままで製作されたもので大変苦労されたものは?  
職人としての悩みはありますか?   
木工職人をめざす人は増えているのか?  
主にどんな木工機械 道具を使用されていますか? 
それはどこの国のメーカーのものですか? 
スウェーデンの伝統的な技法があったら教えていただけますか? 
木工の歴史を教えていただけますか?  
スウェーデンで組子技術に似たようなものはありますか? 
スウェーデンで組子はどれくらい知られているのでしょうか?
タニハタに来られた理由は?  
組子のどこに魅力を感じますか?
スウェーデン(皆様は)では環境に負荷をかけないものづくりをされていますか?

時間と共に熱のこもった話しになり、身を乗り出して聞いています。

朝9時から12時まで約三時間仕事をとめて木工に関する情報交換を行いました。本当に実のある話しでした。
今度はタニハタの職人がスウェーデンで研修させていただく・・・という流れになり、最後は笑顔で拍手。

言葉は通じなくても、職人同士は心が通じるものですね。
地球の裏側からご来社いただき本当に感謝です。



お土産に・・・スウェーデンの手作りジャムと手作りの木箱をいただきました。良い仕事をされています。

スウェーデンの家具の書籍

小松研治 書籍 工場見学

小松先生からは書籍2冊をいただきました。すべてサイン入りです。
GWに職人達で工房見学させていただく予定です。
ご縁に感謝です。

NHK新富山放送会館に組子を設置

2016年3月から2022年8月までの6年間半、NHK富山スタジオに設置していた組子を新たに文様を追加して作り直しました。

NHK 組子細工 設置 新富山放送会館
NHK 組子細工 設置 新富山放送会館 エレベーター

新しいNHK会館のエレベータまわりに再設置させていただきました。

商業施設やパブリックスペースの場合、住宅用に比べて使用期間が短いことが多く、職人が心を込めて製作しても処分されることも少なくありません。今回のように設置から時間が経過しても組子を大切にしていただく現場を見ると本当に嬉しく思います。

NHK 組子細工 設置 新富山放送会館 エレベーター 富山人
NHK 組子細工 設置 新富山放送会館 見学

製作に関わった職人達も見学させていただきました。大変嬉しそうでした。本当に感謝です。

下写真は設置当時(5年前)の写真となります。

NHK 組子細工 設置 新富山放送会館 富山人

昨今、テレビやネット動画で組子細工を目にする機会が増えました。
文様の美しさも重要な要素ですが、組子細工は桟の細かい<納まり>がとても重要になります。
画像に写らないから手を抜く・・・そんなことがないように注意してまいりたいと思います。   谷端

富山県の木材情報誌「杣(そま)」に掲載されました

富山県が、木材需要拡大のための情報誌として発刊している機関誌「杣(そま)」にタニハタ組子の特集ページを組んでいただきました。
昨年、富山県庁の敷地内に完成した<県防災危機管理センター>正面に設置した組子のことを取り上げていただいております。

・タイトルの「杣(そま)」について・・・
7世紀後期以後の日本では、国家や貴族・寺社などが、建築(邸宅・寺院)用木材の伐採地として設置した山林のことを「杣」と呼び、近世・近代になってからは、「林業従事者」や人が木を利用するために手入れしている「森林」の意味でも用いられるようになったようです。

タイトルから見てとれるように「木」や「林業」「木材建築」にこだわった情報誌で大変読み応えのある内容となっております。

内容は下記からご覧いただけます。

https://www.pref.toyama.jp/1603/

内容 PDF
https://www.pref.toyama.jp/documents/18606/soma14.pdf

杣 富山県 機関誌 組子

2023年度 入社式を開催しました

雪国富山も桜が満開を迎え、暖かい1日となった4月3日(月)、タニハタ本社において2023年度入社式を開催しました。
今年度は地元の工業高校を卒業した組子職人希望の若衆一名(18才)が入社してくれました。

コロナウィルスが世界に広がってから3年間が経過し、私達社会人も大変な状況になりましたが、高校3年間をマスクで過ごした彼も大変な思いで学生生活を過ごしたことと思います。毎日の職人研修で覚えることがたくさんで大変かと思いますが、まずは職人の基本を身につけてもらえるよう職人達全員でフォローしていきたいと思います。

当社もおかげ様で毎年安定して新卒の採用を続けており、古い伝統工芸から新しいモノづくりの会社へと変化してきております。
新しい仲間を迎えたタニハタのさらなる成長にご期待いただければと思います。

タニハタ 組子職人 入社式 2023

組子の製作体験(3月)


3月3日 新潟県の妙高市立新井中学校から35名の生徒さんが来社されました。


画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: tanihata03164.jpg

皆さん熱心に組子製作体験に参加していただきました。こちらが驚くほど、集中力が高く、黙々と組子を真剣に組み立てておられました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: tanihata03165.jpg

生徒さんに実際に見ていただきながら弊社で使用している木材の説明をしましたが、神代杉の樹齢約2500年という年数に「すごい・・・」と驚いておられました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: tanihata03166.jpg

天気が良かったので、材木置き場もご紹介しました。

今回は富山県内の工房や資料館など生徒さん自身でいきたい場所を選んで見学する学習だったそうです。
その中でもSDGsについて勉強するためにタニハタの工場見学を選んでくださりました。
数ある見学場所の中からタニハタを選んでいただきとても嬉しく感じます。
タニハタの工場見学を通して、生徒さんに組子製作の素晴らしさや、和の大切さについてだけでなく、今後の課題であるSDGsへの取り組みや環境へ負担をかけないモノづくりについての重要性を少しでも知っていただけたらありがたいです。

志賀

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3月9日 燕市立燕中学校様 29名 来社されました。


画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: tanihata03161.jpg

最初に会社のプロモーション動画を観ていただきました。
会社説明の中では弊社が取り組んでいる8つのSDGsの項目について詳しく紹介しております。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: tanihata03162.jpg

昔ながらの製法である葉っぱ落としを職人が実演しました。
あっという間に組子のパーツが揃い麻の葉の文様が出来上がる様子に生徒さんから「わーっ!」と歓声が上がりました。

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ベテランの職人から組子製作で肝心な木材の選別、木取りについてお話させていただきました。

燕中学校様にいただいたアンケートを一部紹介させていただきます。
職人から直接話を聞くことができ良かったと大変喜んでいただきました。
次回も職人から生徒さんに組子製作にかける熱い想いをお届け出来たらと思います。

西川

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3月14日 富山県経営者協会様・環境委員会メンバーの皆様13名が来社されました。


富山県経営者協会は、1947年に設立された富山県を代表する経済団体の一つです。
現在の会員数は470社(2022年4月1日)を数え、富山県内の経営者の情報交換の場として活動を活発に続けておられます。
https://www.toyama-keikyo.jp/

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: tanihata03167.jpg

昨年3月にも他の部会メンバー12名の方が来社され、今回で二回目のワークショップとなりました。

環境委員のメンバーということもあり、質問は「エネルギー」「電力」などに関することが多かったです。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: tanihata03168.jpg
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: tanihata03169.jpg

全体に和気あいあいと楽しんでいただき、こちらも大変勉強になりました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: tanihata031611.jpg

組子製作の際に発生する木材の切削クズから作るペレタイザーにも興味をもっていただきました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: tanihata031610-1.jpg

この日はアメリカ、韓国、イギリスに送る組子をご覧いただきました。 海外に送る組子が増えています。



コロナ禍も一段落ついて、工場見学も増えてくると思いますが、来社されたお客様に少しでも気持ち良く体験していただけるよう、これからも社員達と共に工夫してまいりたいと思います。

組子製作体験に来ていただきました(3団体)

3月になり雪国富山も暖かくなってきました。
県外から中学校2校と 富山県経営者協会様の3団体の皆様にご来社いただきました。


3月3日 新潟県の妙高市立新井中学校から35名の生徒さんが来社されました。

皆さん熱心に組子製作体験に参加していただきました。こちらが驚くほど、集中力が高く、黙々と組子を真剣に組み立てておられました。

生徒さんに実際に見ていただきながら弊社で使用している木材の説明をしましたが、神代杉の樹齢約2500年という年数に「すごい・・・」と驚いておられました。

天気が良かったので、材木置き場もご紹介しました。

今回は富山県内の工房や資料館など生徒さん自身でいきたい場所を選んで見学する学習だったそうです。
その中でもSDGsについて勉強するためにタニハタの工場見学を選んでくださりました。
数ある見学場所の中からタニハタを選んでいただきとても嬉しく感じます。
タニハタの工場見学を通して、生徒さんに組子製作の素晴らしさや、和の大切さについてだけでなく、今後の課題であるSDGsへの取り組みや環境へ負担をかけないモノづくりについての重要性を少しでも知っていただけたらありがたいです。

志賀

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3月9日 燕市立燕中学校様 29名 来社されました。

最初に会社のプロモーション動画を観ていただきました。
会社説明の中では弊社が取り組んでいる8つのSDGsの項目について詳しく紹介しております。

昔ながらの製法である葉っぱ落としを職人が実演しました。
あっという間に組子のパーツが揃い麻の葉の文様が出来上がる様子に生徒さんから「わーっ!」と歓声が上がりました。

ベテランの職人から組子製作で肝心な木材の選別、木取りについてお話させていただきました。

燕中学校様にいただいたアンケートを一部紹介させていただきます。
職人から直接話を聞くことができ良かったと大変喜んでいただきました。
次回も職人から生徒さんに組子製作にかける熱い想いをお届け出来たらと思います。

西川

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3月14日 富山県経営者協会様・環境委員会メンバーの皆様13名が来社されました。

富山県経営者協会は、1947年に設立された富山県を代表する経済団体の一つです。
現在の会員数は470社(2022年4月1日)を数え、富山県内の経営者の情報交換の場として活動を活発に続けておられます。
https://www.toyama-keikyo.jp/

昨年3月にも他の部会メンバー12名の方が来社され、今回で二回目のワークショップとなりました。

環境委員のメンバーということもあり、質問は「エネルギー」「電力」などに関することが多かったです。

全体に和気あいあいと楽しんでいただき、こちらも大変勉強になりました。

組子製作の際に発生する木材の切削クズから作るペレタイザーにも興味をもっていただきました。

この日はアメリカ、韓国、イギリスに送る組子をご覧いただきました。 海外に送る組子が増えています。

コロナ禍も一段落ついて、工場見学も増えてくると思いますが、来社されたお客様に少しでも気持ち良く体験していただけるよう、これからも社員達と共に工夫してまいりたいと思います。

 谷端

樹齢240年のヒノキ材 入荷しました

二週間前に産地で競り落としたヒノキ材が、本日入荷しました。
樹齢240年のヒノキ材(建具用柾目)も入荷しましたが、他の材料と同じ扱いで当社組子の「ヒノキ 源平材」として販売していきます。

この他にも「木曽ヒノキ・柾目材」や「吉野杉 赤身材」など、かなり程度の良い木材が入荷しました。
組子完成後に反りやねじれを発生させないためには、木目切れのない詰んだ(魚でいうところの大トロ部分)を使用していく必要があります。

歴史の長く、組織がしっかりした木材産地は伐採した後も次の数百年に備えて植林して木を管理をしていきます。
そういう木材産地を応援し、その素晴らしさを伝えていくことがタニハタの使命とも思っております。


日本の林業の現状が少しでも良くなりますようこれからも職人達と共に取り組んでまいります。


タニハタ組子 ヒノキ
タニハタ組子 木材

特徴のある木材(林野庁での受賞歴のある木材や樹齢の長い木材、有名な神社仏閣に使用された木材の端材など)は、製材業者様の方でこんなコピーを貼って競りに出品されるケースが増えました。わかりやすくていいですね。

組子細工用木材

職人のものづくりについて

先月、TSUTAYA CREATORS’ PROGRAMの公式ライター 芦田央さんの取材を受けました。
タニハタの歴史や組子職人のものづくりについお話しさせていただいたのですが、その内容が公開されました。

1~2時間くらいの取材を受けると、TVや紙媒体の場合は、時間や文章量の制約がありかなりカットされる
ことが多いのですが、ネット記事になるとその制限が少なくなり「生」の感じになりますね。

かなり長文になりますが、組子や職人について興味のある方はご覧いただければ幸いです。

https://note.com/dj_gandhi/n/n3cb1655c4b22

タニハタ 取材 組子

省エネ対策として工場内の工事を行いました

無駄なエネルギーを使わないように・・・
昨年から少しずつ工場の断熱・省エネ対策をいろいろ施しているのですが、今年に入ってから下記の3つの工事を行いました。


1 工場屋根の断熱工事

工場屋根に吹付発泡ウレタン工事を行いました。

暖かい空気は下から上へと流れていきます、そのため、天井の断熱性が低いと暖かい空気が逃げてしまうとのこと。
屋根に断熱材を使ってふたをすることで、熱を逃がさず冬でも暖かい工場にできる・・・とのことで工場の2階屋根裏に
断熱工事を行いました。

ちなみにこの発泡ウレタンの泡は一つ一つが独立した気泡になっており、この中に熱を伝えにくいガスが封じ込められています。
このため、長期に亘って優れた断熱性能を維持します。 夏、冬どちらにも効果があります。

吹付発泡ウレタン工事 工場屋根
吹付発泡ウレタン工事 吹きつけ
吹付発泡ウレタン工事 職人
吹付発泡ウレタン工事 仕上がり
ウレタンの液はピンク色でした。
吹付発泡ウレタン工事 白塗装
最後に白く塗装して仕上がりました。工場も綺麗になりました。

2 事務所のガラス工事

昨年の8月、木取り場工場の窓を二重サッシにしてかなり効果があったので、今度は事務所の窓に取り付けしました。
前回は、ガラス屋さんに工事を依頼したのですが、今回は自分達でペアガラスを注文し木枠を取り付け、事務所ガラス面に設置しました。

既存の窓は1枚ガラスでしたので・・・プラスすると3枚のトリプルガラスになりました。


限られた空間においては、暖められた空気は膨張して気温の低い方向へ流れていきます。
大きなガラスを設置している事務所の冬はそんな理由から寒くなってしまいます。。

夏、冬ともに効果がでることを期待しています。

組子 タニハタ 事務所 ガラス設置 脱炭素

3 ペレットストーブを導入

新しくイタリア製のペレットストーブを導入しました。

イタリアのペレットストーブはデザイン性がありながらも、最先端技術が詰まった高機能な機種がそろっています。
お客様と打ち合わせをする部屋ですので温度管理の楽なタイプを今回選びました。

ペレットストーブ イタリア製 組子
組子の切りクズ 有効活用 タニハタ

これで工場内のペレットストーブは8台に。
(他に大型薪ストーブ一台)

タニハタでは組子製作の際に発生する切りクズを集めて工場の中でペレットを作っています。

そのペレットを石油燃料代わりに使用して冬場の暖房に使用しています。

このペレット製造装置「ペレタイザー」(下写真)を導入してから石油暖房を工場内では一切使用していません。

「組子の切りクズだけで冬の暖房が間に合うのか?」とよく聞かれるのですが、
年間10トン以上の切りクズが発生しますので、「売り物」にするほどあります。(今季はかなりタニハタ製ペレットが売れています。)

20年前までは、この切りクズを焼却処分していたのですが「杉やヒノキの切りクズも貴重な天然資源」という考えから有効活用しています。

石油や電力料金も高騰しており、早めにペレタイザーやペレットストーブを導入しておいて良かった・・・という思いです。

木材の切りクズからできる「木質バイオマスエネルギー」は、カーボン・ニュートラルな燃料として、CO2排出量削減への貢献が大きいと期待されているエネルギー資源。これからもどんどん活用していきたいと思います。

日本の住宅のエネルギー消費量は、冬期の暖房が全体の消費量の約3割を占めているとのこと。
冬場のエネルギー対策をしっかり施して「脱炭素経営」をタニハタでは目指していきたいと思います。

ペレターザー おがくず 有効活用

第8回富山県ものづくり大賞 <優秀賞>を受賞

富山県の製造業の活性化に貢献した企業をたたえる「第8回富山県ものづくり大賞 優秀賞」にタニハタの「組子『麻の葉ちらしシリーズ 全18種』」が選ばれました。

ものづくり大賞は富山県が2010年度に創設し、2年に1度表彰が行われる公的機関のコンペティションとなります。
過去、富山県内のものづくり企業29社(主に金属、薬品業界)が入賞しており、建築、建具、木工業界では初めての受賞となりました。

タニハタ 第8回富山県ものづくり大賞 報告会

表彰式は2月1日、富山ANAクラウンプラザホテル富山で行われました。

受賞式の前に<組子麻の葉ちらしシリーズ>の製品説明を20分ほどさせていただきました。

タニハタ 第8回富山県ものづくり大賞 表彰式

新田富山県知事から賞状をいただきました。

タニハタ 第8回富山県ものづくり大賞 写真撮影

大賞はトヨックス様が受賞されました。

タニハタ 第8回富山県ものづくり大賞 ANA ホテル

4名だけ表彰式に参加可能・・・ということで「麻の葉ちらしシリーズ」開発に関わった会社メンバー4人で参加、表彰式の最後に新田知事と一緒に記念撮影させていただきました。

タニハタが困難な時期にも工場長として支え続けてくれた最高齢の職人 高島が「俺は今日の表彰式は一生忘れん。本当に嬉しかった。」と喜んでいる姿を見られたことが、社長として何より嬉しかったです。


タニハタ 第8回富山県ものづくり大賞 賞状と目録

過去、海外で賞を何度かいただいておりますが、地元ものづくり県「富山」で評価していただくというのは、又違った喜びがあります。

これまで会社を支えてくださった多くの取引先、社員の皆様に心より感謝申し上げます。
伝統から未来へ・・・今回の受賞を機に、より一層精進してまいりたいと思います。

フランスから家具職人が来社

2022年4月、「フランスで家具職人をやっています。タニハタの組子に感動しました。ぜひ工場で組子の技術を学びたい。」とメールが入りました。
昨年ドイツ、エジプト、アメリカから同様のメールをいただいたのですが、どれもスケジュールが合わず実現しませんでした。
(なぜか来日まで余裕をみていないケースが多く苦慮することが多いです。。)

今回は、タニハタ側のスケジュールに合わせる、ということで10ヶ月ほど待っていただき工場に来ていただくことになりました。

thomas_longuefosse 写真集  フランスでは特注家具を製作している木工家具職人です。

YOUは何しに日本へ? テレビ東京 組子細工 職人

鉋や鋸などの大工道具、日本の木工機械、杉やヒノキなどの木材、組子の技法など熱心に勉強していかれました。

ユーは何しに日本へ? テレビ東京 組子細工 職人

短い時間でしたが、タニハタの若い職人達とも仲良くなり最後に記念撮影。
フランスは過去三回行っていますが、また行く場所が増えました。
組子技術が世界に広がっているのを感じます。




組子動画「たて格子」アップいたしました。


たて格子はシンプルなデザインですが、その製作方法は「素組み」「貫格子」「組手腰」など多様な組み付け方法があります。
「組手腰」の技法を応用して変わった仕様の格子も製作することができます。

タニハタ YouTubeチャンネルに技法紹介動画をアップしました。

たて格子
組手腰


下記の格子は、四角い空きの部分に三ミリくらいの突出した部分がありますが、これは桟を貼り付けしたものではなく
桟を一本一本切削したもの(組手腰の応用)になります。
通常の格子に比べて表情にメリハリがでて高級感がでます。

ホテル 京都リッツカールトン様の建具にこの技法が使用されています。

手の込んだ木工技術にはそれだけの価値があり、後世に残すべきものとタニハタでは考えています。
これからもタニハタでは日本の伝統技術を紹介していきたいと思います。

海外のお客様との取り組みにつきまして

富山本社にイスラエルから来客がありました。
北陸の職人の工房を見学してまわっておられるとのことで、事前に当社にも連絡が入りお越し頂きました。

工場では「組子」についてとても熱心に聞いてこられ、組子のことを何度も「とても美しい」「素晴らしい!」と言っていただき、こちらも返答に熱が入りました。

コロナ感染者数はなかなか減る様子がありませんが、
先日のニュースで、政府はインバウンドの年間消費額5兆円の達成を目指すとのこと。

当社の海外訪問者数も来年はコロナ前に戻る予感がします。
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ところで今年は海外の方と連携して組子に関するイベントを数多く行いました。


●ドイツ ベルリン 

『“仕口”が繋ぐ日独職人の仕事展』
タニハタの職人 城広明が参加しています。

(現在開催中です。 11月25日まで)

https://www.sankei.com/pressrelease/prtimes


●フランス パリ 

まだ知られざる日本の職人たち– 展示会

2022年11月10日〜13日

https://www.clairparis.org/ja/clair-paris-blog-jp



4年前にパリにある「日仏会館」にタニハタの組子を納入設置させていただきました。
その頃に設置した組子がまだ使用されているようです。

●オーストラリア シドニー  2022年8月

シドニーの紀伊国屋書店さんのギャラリーでSimply Nativeさんの展示会「The Handcrafted Home」が一ヶ月開催されました。



●アメリカ ニューヨーク  2022年5月~6月

ニューヨークのブルックリンにあるIndustry City Japan VillageでIppin ProjectさんのPop-Upショップが開催されました。



引き続き来年も海外に向けて組子の素晴らしさを発信してまいりたいと思います。

<在インド日本国大使館> に美術組子を納入

インド ニューデリーにある在インド日本国大使館 に美術組子を納入させていただきました。

2019年4月 最初のお問い合わせをいただいてから約3年半の時間を要しましたが、私にとってもタニハタにとっても、
いろいろな意味で本当に有り難い、記憶に残る仕事となりました。


インドと日本両国の協調と繁栄、平和を祈念して製作いたしました。

在インド日本国大使館 美術組子 オリジナル組子

作品のコンセプト  photo galleryページへ

名古屋研修旅行に行ってきました

タニハタの社員達で名古屋研修旅行に行ってきました。
今回、男性3名女性1名が参加できずで、総計18名の人数での旅行となりました。

前回の吉野杉研修(日帰り)から2年ぶり、宿泊研修ではシンガポール以来で3年ぶりになります。

名古屋は歴史とモノづくりの都市ということで、見所満載で大変勉強になった研修旅行になりました。

【名古屋城 本丸御殿】

まずは名古屋城 本丸御殿。
本物の本丸御殿は、戦災で燃えてしまい、平成21年から約10年にわたって復元工事が行われたとのことです。
(現在も天守閣など工事が続いています。)

タニハタ 研修 名古屋城

華やかな欄間や襖絵、天井格子・・・そして木曽ヒノキ材の建具が惜しげもなく使用されており、名古屋らしく「絢爛豪華」の一言。

私は、仕事に関係している木製建具・・・ネジ組みや組手越しの木工技法を使ったや障子や襖、欄間に目を引かれました。
(というか職人達も職業柄、そこばかり見ているぞ。。)

城中に使われているヒノキは柾目が細かく真っすぐに通った上質なもので、どれだけの時間をかけてこれだけの材料を確保したのだろう・・・
ここの製作に関わった林業、製材業、建築関係の仕事をされている方達の仕事ぶりに思いを馳せました。

昔、法隆寺の宮大工棟梁だった西岡 常一さんが、仕事がない時期でも「民間の建築仕事は仕事の腕が落ちるからやらない」
と家族の生活を犠牲にして自分の仕事を貫く姿に「自分だったらどうだろう。。」と考えたことがありました。

名古屋城に使用された調度品や内装材の仕事をみて、ふとそんなことばかり頭に浮かびました。

【トヨタ産業技術記念館】


建物の規模、構造、展示などスケールはもちろん内容の奥深さと全てにおいてさすが世界のトヨタだと圧巻されました。
年間パスが設けてあるのも納得で、改めて時間をかけてゆっくり訪れてみたいと思いました。
正直、機械の仕組みなどはよく分かりませんでしたが【研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし】という豊田佐吉の精進が技術の発展という形で受け継がれていることを素直に感動しました。

組子製作においても常識にとらわれない独創的な発想や研究は、より高みを目指すためにとても大切なこと、ものづくりの根幹をみる思いがしました。


【カゴメビル】

大手食品メーカー カゴメ様のカゴメビルに納入した組子を見にいきました。
入口入ってすぐの真正面に組子を設置していただいており、会社の第一印象になる大切な場所に設置していただけたことが本当にありがたいことだと思いました。
私達が時間をかけて製作した組子を実際に見ることができ、改めて心を込めたモノづくりを続けていきたいと思いました。

【ノリタケの森】
絵画は額含めて楽しむものだと、以前パリのルーブル美術館で強く思いましたが、料理は皿ごと楽しむものだと、ノリタケの森で学びました。
最近は、当社の組子も高級レストランで使用されることが増えましたが、それも料理の延長線上にあるのだなぁ・・と改めて感じました。
料理に恥じない仕事をしなくては。。

【熱田神宮】
2日目の朝は神宮参り。天気も良くスカッと気持ち良かったです。心が洗われた感じがしました。

熱田神宮は、日本の神様「天照大神」から授けられた三種の神器「鏡(伊勢神宮)玉(皇居)剣」のうちの一つ、「草薙御剣」が祀られています。
1900年前の日本の天皇一族の伝説からつくられた神宮で、国宝級の宝物が数多く納められているとのこと。

草薙館では刀を実際に持つことができるブースがあったので、体験してみました。
8kgと10kgのかなり長い刀は両手で持ち上げても中々持ち上がらず・・・

織田信長が桶狭間の戦いに勝利したことによって立てさせた塀が今でも熱田神宮の中に残っていました。

名古屋市の中心にあると思えない深い森で、幹周り8m、高さは20mの樹齢1000年楠のご神木もありました。

【美濃和紙会館】

1300年以上の歴史のある岐阜の美濃和紙は2014年、ユネスコ無形文化遺産になりました。
関ケ原の戦の際、徳川家康公が軍勢を指揮するときに使用した「采配」は、美濃和紙で作られおり、合戦で勝利した家康公は、美濃和紙を縁起物として江戸幕府の御用紙としたとのことです。

美濃和紙会館は、そんな美濃和紙の歴史や技術、和紙の素晴らしさを知ることができる建物です。

組子と紙は相性も良く、セットで使用されることが多い素材でもあります。

ということで職人達で和紙づくりに挑戦してみました。

和紙の作り方
原料:楮(こうぞ) トロロアオイ 綺麗な水

※和紙を漉くときに、楮の繊維の広がりを均一にするために、トロロアオイの根から採れるトロトロの粘液が使われます。

楮を窯で煮る→水洗い・塵取り→打解→とろみのついた水を混ぜる→和紙漉き作業→干す の流れです。

これらの作業をすべて行うと、その日のうちに富山に帰れなくなりますので(!?)作業を短縮した体験になります。



職員の方にサポートしていただき、何とか完成。。

紙のすき方のコツがなかなかつかめず、上手くできるまで再挑戦したいと思いました。

タニハタでも学生団体向けに組子製作体験を行っておりますが、この和紙体験はいろいろ工夫されており、参考になることが多かったです。

素晴らしい体験でした。感謝。

【豊志海館】

実は、今回の研修旅行で一番楽しみにしていたのは名古屋市にある「豊志海館」でした。

ここは、トヨタグループの創始者「豊田佐吉氏」を支えた大番頭「西川秋次氏」の邸宅を改装し、トヨタグループの迎賓館へ改装した建物です。
この建物に4年前、タニハタの美術組子を納入させていただきました。

一番メインとなる場所に設置させていただいたのですが、世界各国の賓客、要人をおもてなしするため、セキュリティが大変厳しく、私達のような納入業者でも気軽に入れる場所ではなく、見学は無理とあきらめていました。

トヨタ様の好意で「平日ならば見学可能」ということで入館させていただきました。

施設の印象はとても上品で全てが素晴らしく、組子を美しく見せる為にはこれ以上ない空間になっており、職人冥利につきる現場となっていました。


今回ご紹介した上記の場所以外にも、取引している業者様の工場やホテルなどいろいろな場所を見学いたしました。
コロナ禍で最後まで迷った研修旅行でしたが、予定を組んで本当に良かったと思いました。

今回の研修旅行で学んだことを、これからの組子づくりに生かしていきたいと思います。


メディアで取り上げていただきました。

様々なメディアでタニハタを取り上げていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

●書籍名「北陸経済研究」

一般財団法人 北陸経済研究所は、北陸銀行が企業経営の指導事業を行うことを目的として昭和53年3月に設立した研究組織です。

ここが発刊する機関誌「北陸経済研究 11月号 チャレンジ特集」にタニハタのIT、デザイン、環境への取り組みを取り上げていただきました。

●書籍名「INTEC TODAY」

IT企業の株式会社インテックが発行する広報誌「INTEC TODAY 第13号 富山のイノベーター特集」にてタニハタを取り上げていただきました。

●書籍名「家づくりナビ」

家づくりのための情報サイト「家づくりナビ 秋号」にて、下屋敷工場長の仕事に対する思いを取り上げていただきました。

●北日本新聞 様

富山市SDGsニュース「木材を使う会社ならではの環境の取り組み」としてタニハタを取り上げていただきました。


●イノベーター・ジャパン様

デザイン会社株式会社イノベーター・ジャパン様のサイトで同社が提供するクラウドサービス「tenpu」のことをお話しさせていただきました。

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最近の傾向として「環境問題への取り組み」を聞かれることが多くなりました。
組子を通じてできることは限られますが、当社なりに考えて実行していきたいと思っております。
これからも皆様よろしくお願いいたします。

記事に関する内容、その他組子製品に関するご質問・ご要望がございましたら、お気軽に弊社までご連絡くださいませ。

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