この度、株式会社タニハタは、組子づくりを通して環境問題への取り組みが評価され「気候変動アクション環境大臣表彰(環境省)」および「ウッドデザイン賞 奨励賞(林野庁補助事業)」をダブル受賞しました。
12月8日、東京ビッグサイトで開催される日本最大級の環境イベント「エコプロ2021」にて上記2つの表彰式があり、職人と共に参加する予定です。
●気候変動アクション環境大臣表彰について
環境省では、気候変動対策推進の一環として、顕著な功績のあった個人・団体をたたえるため、「気候変動アクション環境大臣表彰」を行っています。前身の”地球温暖化防止活動環境大臣表彰”から数えて過去23回の歴史がある表彰制度です。
タニハタの活動タイトルは<伝統木工技術「組子」で取り組む気候変動対策>。
普及・促進部門(気候変動を防止する活動等)にて受賞しました。
●第7回ウッドデザイン賞について
日本では、戦後造成した人工林が本格的な利用期を迎えており、国産材の積極的な利用を促進していくことが重要です。手入れしない森林は台風や大雨の被害をうけて、土砂災害を起こしやすくなります。また、成長した木を伐採し、若木を植え育てることで森林全体のco2吸収は高まります。
「ウッドデザイン賞」はそんな国産材を使い、その良さや価値を再発見できる製品や取組について、特に優れたものを評価し表彰する顕彰制度です。
審査委員長にはプロジェクト・デザイナーの赤池学氏、世界的な建築家である隈研吾氏、コミュニティデザイナーの山崎亮氏など、第一線で活躍する専門家が審査委員をつとめています。
今回タニハタオリジナルの組子「麻の葉ちらしシリーズ」がライフスタイル部門にて奨励賞(審査委員長賞)を受賞しました。
審査コメント
「匠の伝統技術を活かした、大断面の組子細工が美しい。18に及ぶデザインのバリエーションで、空間デザインの幅を広げてくれる。海外にも輸出できそうな日本の文化と技の表現が卓越している。」
大変ありがたいコメントをいただきました。
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タニハタの環境への取り組みについて
タニハタでは組子職人が国産木材を主材料に使い、日本の伝統工芸「組子」の技術力、デザイン力を高め、地球環境問題を意識したモノづくりを行っています。またその重要性をWEBサイトやワークショップを通じて情報発信しています。
組子製作に使用する電力は、自社工場の太陽光発電(自社消費)および水力発電「グリーン電力」を使用。
2021年の電力によるCO₂排出量は0となっています。
また、加工時に発生する端材やおがくずなどの廃材はペレットストーブ、薪ストーブの燃料に使用。
雪国の富山県ではありますが、化石燃料を使用しない暖房を行っています。
●環境に対する取り組み詳細
●タニハタの地球温暖化への取り組みが国連SBTイニシアチブから認定を取得(業界初)
伝統木工技術「組子」は、古くて小さな日本の技術ですが、これからも職人達と共に胸を張って「100% made in Japan」と言える組子製品を海外に届ける活動を行っていきます。