タニハタブログ Blog

組子らんまを作る会社<タニハタ>の日々の出来事、その思いをブログで綴ります。

「気候変動アクション環境大臣表彰」および「ウッドデザイン賞 奨励賞」をダブル受賞

この度、株式会社タニハタは、組子づくりを通して環境問題への取り組みが評価され「気候変動アクション環境大臣表彰(環境省)」および「ウッドデザイン賞 奨励賞(林野庁補助事業)」をダブル受賞しました。

12月8日、東京ビッグサイトで開催される日本最大級の環境イベント「エコプロ2021」にて上記2つの表彰式があり、職人と共に参加する予定です。

●気候変動アクション環境大臣表彰について

環境省では、気候変動対策推進の一環として、顕著な功績のあった個人・団体をたたえるため、「気候変動アクション環境大臣表彰」を行っています。前身の”地球温暖化防止活動環境大臣表彰”から数えて過去23回の歴史がある表彰制度です。
タニハタの活動タイトルは<伝統木工技術「組子」で取り組む気候変動対策>。
普及・促進部門(気候変動を防止する活動等)にて受賞しました。

タニハタ おがくずのペレット化
組子づくりで発生するおがくずを自社工場内でペレットにして活用。

●第7回ウッドデザイン賞について

日本では、戦後造成した人工林が本格的な利用期を迎えており、国産材の積極的な利用を促進していくことが重要です。手入れしない森林は台風や大雨の被害をうけて、土砂災害を起こしやすくなります。また、成長した木を伐採し、若木を植え育てることで森林全体のco2吸収は高まります。

ウッドデザイン賞」はそんな国産材を使い、その良さや価値を再発見できる製品や取組について、特に優れたものを評価し表彰する顕彰制度です。

審査委員長にはプロジェクト・デザイナーの赤池学氏、世界的な建築家である隈研吾氏、コミュニティデザイナーの山崎亮氏など、第一線で活躍する専門家が審査委員をつとめています。
今回タニハタオリジナルの組子「麻の葉ちらしシリーズ」がライフスタイル部門にて奨励賞(審査委員長賞)を受賞しました。

麻の葉ちらし 組子 木かげ

審査コメント
「匠の伝統技術を活かした、大断面の組子細工が美しい。18に及ぶデザインのバリエーションで、空間デザインの幅を広げてくれる。海外にも輸出できそうな日本の文化と技の表現が卓越している。」

大変ありがたいコメントをいただきました。

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タニハタの環境への取り組みについて

タニハタでは組子職人が国産木材を主材料に使い、日本の伝統工芸「組子」の技術力、デザイン力を高め、地球環境問題を意識したモノづくりを行っています。またその重要性をWEBサイトやワークショップを通じて情報発信しています。


組子製作に使用する電力は、自社工場の太陽光発電(自社消費)および水力発電「グリーン電力」を使用。
2021年の電力によるCO₂排出量は0となっています。

また、加工時に発生する端材やおがくずなどの廃材はペレットストーブ、薪ストーブの燃料に使用。
雪国の富山県ではありますが、化石燃料を使用しない暖房を行っています。

環境に対する取り組み詳細

タニハタの地球温暖化への取り組みが国連SBTイニシアチブから認定を取得(業界初)

伝統木工技術「組子」は、古くて小さな日本の技術ですが、これからも職人達と共に胸を張って「100% made in Japan」と言える組子製品を海外に届ける活動を行っていきます。

吉野杉 研修 タニハタ
奈良/吉野杉 社員研修

組子設置写真が届きました

組子の設置写真が届きました。
今年もいろいろな施設に組子を納入させていただきました。

龍吟様(日比谷)
「ミシュランガイド東京」において11年連続で三つ星として掲載されている日本料理の名店。
「千本格子欄間・市松柄」と吉祥文様の組子を集めた「枡合わせ組子」を納入させていただきました。

城見櫓様(熊本)
熊本城は別名「銀杏城」とも呼ばれ、熊本城の本丸には大きな銀杏の木が植えられています。
城見櫓様はその熊本城の前にあるお店、ということで銀杏の葉が大きく繋がったイメージで組子デザインを施しました。

HANAGATAYA様 (東京駅構内 他)
HANAGATAYA様は、JR東日本クロスステーション様が運営するセレクトショップ。
東京駅構内にあるHANAGATAYA グランスタ東京中央通路店はじめ、東京北通路、上野駅、大宮駅など
JR駅各ショップに吉祥組子を納入させていただきました。

ホテル らしく金沢 様
金沢のひがし茶屋街すぐそばに佇む「ホテルらしく金沢」様。
ホテル入り口にある<金箔を手貼りした組子>や特注デザインの天井組子など見応えのある和空間になっています。

中島大祥堂様(東京)
中島大祥堂様は「Danke」ブランドの洋菓子や「吉野のくずもち」などのヒット商品で知られる大阪の老舗菓子メーカーです。
東京大丸店のお店に組子欄間を納入させていただきました。

米島モータース 様(高岡)
伝統工芸の町「高岡市」で自動車業を生業とさせている米島モータース様。
応接室に特注デザインの組子を設置させていただきました。
タイヤのトレッドパターンをイメージした組子デザインになっております。

龍吟様



組子製作体験・見学の申し込みにつきまして

緊急事態宣言も解除されて学生(団体)さんの工場見学も増えてきました。
10月は片山学園高等学校の生徒さんと長野県筑北村立筑北小学校の生徒さんが来社。

片山学園さんの方は、高校生ということで<SDGs関連、脱炭素経営>など環境のことを中心にお話しさせていただきました。

片山学園高等学校 組子細工見学 工場
タブレットでメモをとる姿が印象的でした。
工場の屋根で発電している太陽光エネルギーや工場内で使用する電力について これからのモノづくりについて説明。



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筑北小学校(六年生)さんの方は<日本の木の話し、職人のこと>を中心にお話しをさせていただきました。

筑北小学校 組子製作
屋久杉や神代杉など2千年以上前の天板

コロナ禍で長い間、外出制限されていたからでしょうか。
組子製作体験をした生徒さんは生き生きした表情で見ているこちらも嬉しくなりました。
久しぶりに生命エネルギーをもらいました。(笑)

組子工場見学の詳細につきまして

組子職人の木工技術を向上させるために

7寸角の欅(けやき)柱材を削りました。
当社は組子製品を製作する会社ですので、普段はこんなに太い広葉樹を加工することはありません。
(杉、ヒノキは比重が軽く、また導管も素直で細かいので鉋加工しやすいのが特長です。)

欅の鉋がけは滅多にないことなので、若い職人達に鉋がけをしてもらいました。

組子職人 木工技術の向上

若い職人達の感想:

・長さ三メートル、7寸角もある堅木を削るのは初めてのことで、腕の力、体力も必要だと感じました。
手で仕上げる大変さを身をもって感じました。(入社5年目 女性)

・最初の方は削るのが難しかったですが、途中から正しい姿勢を心掛けたことにより、力が入りやすくスムーズに削れるようになりました。(入社3年目 女性)

・思った以上に柔らかく、削りやすかったです。 削る時に鉋の使い分けをして仕上げていくことが基本だと痛感しました。
良い材料を削らせてもらいました。(入社1年目 男性)

・最初は上手く削れるかどうか不安でしたが、実際にやってみると思った以上にできたことが何より自信につながりました。(入社6年目 男性)

それぞれ感想の内容が違いますが、皆、気持ちの入ったコメントで嬉しくなりました。
道具は「体」で覚えること。基本が大切ですね。


最近は機械加工も増え、目先の損得だけを考えると(経営者として)こういう時間は無駄な時間ということになります。
(削るだけで約1日かかってしまいました。。)
しかし、伝統木工技術を身につけることは損得以上に大切なこと・・と私は思っています。

職人の木工技術を向上させることは時間やお金もかかることでいろいろ大変ですが、<機械作業と手仕事>それぞれの良いところを使い分けしながら柔軟に対応できる職人になってもらいたいと心から思います。   谷端



欅 柱 組子職人
欅は、力強く美しい木目が特長。  鉋で削ると塗装したような光沢がでてきました。

組子職人の道具
50年以上前から引き継がれてきた組子用の道具。 すでに市販されていない道具も多く、タニハタの宝でもあります。

        





タニハタ 環境への取り組みについて(消耗品類)

タニハタの社内で使用する消耗品、事務用品などは環境に負荷をかけない素材のものへ切り替えるように取り組んでいます。

・ポリ袋などは、バイオマス配合のものを使用。(現在、10%~25%配合のもの)

・プラスチックから紙製に変えることができる消耗品は、紙製に変更。
 紙の材料は、再生紙 または 森林認証のものを使用 (FSC認証、またはPEFC認証)。

今後、バイオマス原料100%のゴミ袋や包装シートなどが販売されるようになれば切り替えていくつもりです。

また、組子の主木材は、管理された産地の国産木材に切り替え済みです。(2018年7月より)

脱炭素社会をめざして取り組みを続けていきます。

2021年10月1日現在

トイレットペーパー再生紙100% ・・・地元の古紙回収業者から購入
ペーパータオル再生紙100%(新聞古紙) ・・・地元の古紙回収業者から購入
ティッシュペーパーPEFC認証紙使用
コピー用紙FSC®認証紙使用
ゴミ袋 45Lバイオマス25%配合
ポリ袋(重い薪などを包む袋) 70Lバイオマス10%配合
封筒再生紙 FSC認証紙の配合
CPP袋(カタログ・サンプルなどを包む袋)バイオマス10%配合
A4 クリアホルダーFSC®認証紙使用  ・・・ プラ素材から紙製へ切り替え
ミラーシート(繊細な組子製品を包むシート)バイオマス10%配合
段ボールFSC®認証(表面の白い紙)
カタログFSC®認証紙 / 印字:大豆インクを使用

組子サンプルの貸し出しにつきまして

タニハタでは、建築業者の方に限り組子サンプル(通常タイプ)を二個まで無償でお送りしています。

条件として・・・
1 建築業者 会員登録していただくこと
2 物件情報を記入していただくこと
になります。 (会員ページ内よりサンプル請求可能です。)

上記の無償サンプルは、通常タイプのマス目になりますが、大柄マス目、および麻の葉ちらしのサンプルの場合は「貸し出し」というシステムになっております。条件は、通常タイプと同じになりますが、返却の送料はお客様負担になります。また、貸し出し期間は30日となっております。

東京ショールーム、大阪ショールーム、富山工場には、各種組子サンプルが展示してありますので、どうしても購入前にマス目を確認されたい方はお手数ですが、直接お越しいただければ幸いです。


麻の葉ちらしサンプル 組子

麻の葉ちらしのサンプルは透明シートを巻いてお送りします。
八重麻(神代杉)、変わり麻の葉(杉)、麻の葉(ヒノキ) TAタイプ3つの文様を確認できます。

組子 大柄タイプ 貸し出し
大柄サンプルは貸し出しとなります。(真ん中にある小さな桜柄サンプルが通常タイプの大きさになります。)
組子麻の葉 大柄 通常タイプ
<マス目の大きさ>左が 麻の葉文様 通常タイプ、右側が大柄タイプ。 大柄タイプ価格は、通常タイプに比べて約10%安くなります。

英語版 組子サイト 大幅リニューアル完了いたしました。

海外から組子の注文が増加していることに伴い、英語版のサイトを大幅リニューアルいたしました。
日本語サイト同様、スマホやタブレットでもスムーズに閲覧できるようになりました。

●WEBカタログも日本語/英語の2カ国語 で全ページ対応しております。

タニハタ組子 総合カタログ 2021-2022  全128ページ
https://my.ebook5.net/tanihata/kumiko2021/

価格表 / 仕様表   全24ページ
https://my.ebook5.net/tanihata/price2021/




また、当社ではZOOMなどでのオンライン打ち合わせも行っております。(業者様のみ対応しております。)
県外、海外のお客様でオンライン打ち合わせをご希望の方は、業者様会員ページ問い合わせ欄より、
ご希望の日時、候補を2~3 挙げていただき<ZOOM打ち合わせ希望> とお申し込みください。タニハタ側がホストとなり、招待メールをお送りさせていただきます。

コロナ禍でいろいろな状況が変化してきておりますが、お客様が快適に当社とお取引できますよう、当社も環境に合わせて変化してまいります。引き続き皆様よろしくお願いいたします。







美術組子 立山連峰
今週末、香港のお客様にお送りする立山連峰の組子。もうすぐ完成します。アジア圏のお客様と英語で打ち合わせする機会も増えました。

組子用のヒノキ材 入荷

現在、日本では建築用木材の供給が需要に追いつかない状態(ウッドショック)になっていることもあり、当社でも通常より早めの木材手配を進めています。

元々は、北米産の木材が日本国内に入荷しない、という状況でしたが、海外の木材不足に押される形で国内産の木材が不足し値上がりする・・という状態になっています。

また昨今の長雨・大雨の影響で、全国的に山での木材伐採ができない状況が続いており、木材不足に拍車をかける傾向になっているようです。

先日、木材産地の競りに参加してきましたが、通常の3倍近い人がおり、ウッドショックの影響を肌で感じました。

比較的組子用の木材は、柱などの構造材に比べて影響はあまりでていませんが、全体に木材を探す人が増える分、やはり高めの価格の推移になってきております。
(こんな状況ですが、タニハタでは製品の値上げを行う予定はありません。)

ウッドショック 木材産地の状況

今朝、ヒノキ材の入荷がありました。
これから乾燥させますので、使用するのは来年になります。
来年もお客様が安心して当社の組子を購入していただけるよう、また来月、産地まで直接出向いて良材を仕入れてきたいと思います。

海外のイベントに協力させていただきました

昨年はコロナ禍により海外での<日本の工芸イベント>も縮小、または取りやめになることが多かったですが、
最近はオンラインを絡ませたリアルなイベントも増えてきているようです。

今年前半、タニハタも微力ながら協力させていただきました。

■イギリス チェルシーハーバー

Biden Designs 様
クラフトフェアであるArtefactがチェルシーハーバーで行われ、当社の組子を取り上げていただきました。

https://www.dcch.co.uk/design-avenue/artisan-trail/

■ドイツ ベルリン

和室展覧会inベルリン ~UTSUWA(器)プロジェクト
建築設計室Morizo- 様

https://morizo2016.exblog.jp/241082930/

■オーストラリア シドニー

日本の建築材を豪州市場への販路開拓をめざすプロジェクト
Simply Native 様

写真1
写真2
写真3




上記三社に共通するところは、すべて日本人女性がイベントを主催している、というところです。
コロナ禍でいろいろ大変な部分も多いようですが、それにもめげずに日本の木工技術や伝統工芸を海外で直接PRされていることに頭が下がる思いがします。日本の木工技術、木材、意匠の素晴らしさを多くの方に知っていただけるよう、これからも引き続きタニハタでも協力させていただきます。

海外 組子展示会 伝統工芸 ワークショップ





組子に含まれる化学物質の分析試験結果

組子に含まれる化学物質の分析試験を行いました。
タニハタの組子は、日本産の木材<ひのき、杉>が主材料ですので合板などと違い、人工的な薬剤などは材料に含まれていません。
塗装も無塗装が標準仕様ですので、安心してご使用いただけます。

(海外の木材では、「防腐剤」「防虫剤」などが使用されるケースもあり、人体に影響がでるケースもあります。)

組子細工は100%自然製品・・・と言いたいところですが、木と木をつなぎ合わせる作業に微量ではありますが、木工用接着剤を使用します。この接着剤は、タニハタが数十年使用している一般のお店では販売されていない接着剤ですが、(普通の木工ボンドではありません) 前回の検査から時間も経過しており、念のために成分テストを行いました。

検査はVOC物質(トルエン、キシレン、P-ジクロロベンゼン、エチルベンゼン、スチレン、テトラデカンの六種)およびホルムアルデヒドの測定を行いました。


文様 麻の葉組子 : サイズ165ミリ×165ミリ(試験所の指定サイズ) 

検査の結果、厚生労働省の室内濃度指針値を超えるものは検出されず、(といいますかVOCは数値的に検出されず・・)今まで通り安心して室内でご使用いただけます。

自然が生み出した素材やエネルギーを使ったモノづくり・・・ しっかり科学的な検証をしながらこれからも進めていきたいと思います。



組子テスト用サンプル
左からヒノキ、杉、利休杉(タニハタオリジナル木材)
詳細なデータが必要な場合、当社までご相談ください。

SBTイニシアチブから認定を取得

組子製作の株式会社タニハタは、設定した中長期的な温室効果ガスの削減目標が、パリ協定が目指す「1.5℃目標」の達成に対して<科学的根拠に基づいた目標>であると認められ、SBTイニシアチブから6月8日に認定を取得しました。

https://sciencebasedtargets.org/companies-taking-action?country=Japan#table

「SBTイニシアチブ」は、気候変動による地球の気温上昇を産業革命前に比べ2℃未満に抑え、1.5℃未満を目標にする「パリ協定」に向け、企業が提出する温室効果ガスの削減目標に科学的根拠があると認定するものです。

14年9月にWWF、CDP、UNGC(国連グローバル・コンパクト)、WRI(世界資源研究所)によって、共同で設立されました。

タニハタでは2020年9月にすべての購入電力を水力発電由来のエネルギーに切り替えたほか、2021年3月に富山工場に自社使用の太陽光発電を設置、再生可能エネルギー100%のモノづくりを達成。また、2019年に自社で使用する主な木材をすべて国産材(ヒノキ、杉)に切り替え自社の事業活動からバリューチェーン全体にいたるまで幅広い視点でCO2排出量を低減するという活動を意欲的に取り組んでいます。

2022年内にはScope1/2のカーボンオフセットを行い、早い時期でのカーボンニュートラルを目指します。

なお、SBT(1.5℃水準)の認定取得は、国内木製家具建具・組子業界で初の事例となります。
タニハタは、引き続き組子製作を通して 気候変動対策を進めて参ります。


書籍制作にあたり、情報提供させていただきました

組子製作の立場で下記書籍制作の協力(情報提供)をさせていただきました。

1  二年前に「麻の葉模様」という書籍が発刊するにあたり、組子業界からみた「麻の葉」模様のことをお話しさせていただきました。そのご縁で下記の書籍の協力を再度させていただきました。

麻の葉文様について 日本人のための大麻の教科書

「大麻の教科書」という少しショッキングなタイトルが付いていますが、日本人の衣食住を支えてきた「大麻という農作物」・・
稲作よりも古くから栽培され(1万2千年前)、日本人に大変身近な存在でもあった大麻がなぜ「違法な薬物のイメージがついてしまったのか・・詳細に書かれています。

日本人に根強い人気のある「麻の葉模様」が「大麻の葉」をモチーフにデザインされたことを知る人は少ないのが実情です。
神事に使われ、とても縁起の良いデザインでもある「麻の葉」模様について、デザインの面はもちろん、「歴史」「文化」「宗教」など各方面からの目線で深く掘り下げてまとめられています。 
(ちなみに当社のロゴマークも「麻の葉文様」がベースになっています。)

日本の古い文様が好きな方はぜひ一読されてはいかがでしょうか? 
日本人のための大麻の教科書(アマゾン)

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2  1990年創刊の老舗インテリアデザイン専門誌「CONFORT」。
建築、デザイン業界に身を置いている方でこの雑誌を知らない人はいないのではないでしょうか?
今回、発刊されたのは、「インテリアの仕上げを知る素材・建材ハンドブック」。
業界関係者、家を新築されるご予定の方は一冊手元に置いておくと何かと便利です。
製品の背景や歴史、物語など丁寧に調べて深掘りして紹介されています。
※当社の組子「麻の葉ちらし」も紹介されています。



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3 書籍ではありませんが、SUUMOという不動産サイトの中で「欄間」についての特集があり、タニハタから情報提供させていただきました。
 
今から30年くらい前・・・住宅に欄間を設置する方が激減して、「組子」や「欄間」は日本から消えていく製品になってしまうのか・・・と悲観した時期がありました。こうして「組子」や「欄間」を紹介していただく会社が増えて本当に嬉しい限りです。
関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

木材価格の高騰(ウッドショック)につきまして

タニハタでは3年ほど前、組子製作に使用する木材を北米産(カナダ ベイヒバ材)から国産木材(ヒノキ、杉材)に全面的に切り替えました。日本に多くの伐採期を迎えた木材があるにもかかわらず、外国産の木材を使用することに違和感をずっと持っており、自社組子の海外への販売比率も増加していることから、3年前に思い切って国産木材に主材料を切り替えた次第です。

アメリカ産の木材は、価格も安く、比較的流通量も安定して使いやすい印象があったのですが、現在コロナ禍でアメリカ産の木材価格が高騰し、1年で価格が約六倍になり入手困難になっているとのこと。私も長い間この住宅業界で仕事をしていますが、木材価格が1年で六倍になった、というのは記憶になく、異常な事態に陥っていると感じております。

(この状況は、北米産の木材だけではなく「金」「銀」「銅」「錫」などあらゆる鉱山資源も1年ほど前から供給不足になっており、世界的に資源価格が上昇という傾向になっています。)

木材価格高騰により、これまで海外産の木材を使用していた住宅会社、家具、建具メーカーが木材調達が困難なことから、納期の遅れや製品価格の高騰など発生することが考えられます。当社の仕事にも影響しないように、しばらく業界の状況を慎重に見守っていきたいと思います。

尚、影響がでていますのは北米産の木材で、<組子用に使用する無節の国産木材>は未だ影響がでておりません。
又、タニハタでは約1年分の国産木材をストックしております。
組子製品も1年間は、価格を上げる予定はありませんので、タニハタの組子製品を検討されている方は安心してお問い合わせいただければと思います。



国産木材 組子材料 価格の高騰 ウッドショックの影響

今朝、国産ヒノキと杉材が入荷しました。ここから半年ほど時間をかけて材料を乾燥させます。社会が大きく動いていますが、こういう時こそ、じっくりと腰を据えてやっていきたいと思っています。

組子設置写真 2020年~ 17点掲載

組子の設置写真が届きました。
2020年はコロナ禍で大変な時期であったにもかかわらず、駅やホテル、美術館など商業施設を
中心に多くの現場に納入させていただきました。また住宅向けの組子欄間も増えてきているのが最近の傾向でもあります。

まずは17点アップいたしました。


タニハタ組子 設置写真集一覧

(関東)
成田空港駅(成田第1ターミナル)
フォーシーズンズホテル 東京大手町 様
たましん美術館 様(東京)
俺のR CLINIC 様(銀座)
O邸(銀座)
馬事公苑(東京)
田園都市線 桜新町駅

(関西)
奈良県信用保証協会 様
京都三井ビルディング
ネストホテル京都 四条烏丸様
某ホテル

(北陸)
富山商工会議所 様
F邸(富山)
宗禅寺 様(八尾)

M邸(金沢)
KINKA 様(金沢)

組子設置写真集 タニハタ 銀座





「タニハタ展 ~ 組子屋の仕事」  展示会のお知らせ

5月1日より23日まで、富山県高岡市にある「青井記念館美術館」にてタニハタ組子の展示会 「 タニハタ展 ~組子屋の仕事 」を行います。組子製品を販売する「物販展示会」ではなく、組子の技術や歴史、意匠などを紹介する組子の企画展となります。

組子展示会 タニハタ展 青井記念館美術館

青井記念館美術館」は、株式会社丸井の創業者で富山県立高岡工芸高校の卒業生でもある故青井忠治氏の寄付により昭和38年、高校の隣に建てられました。(平成6年に現在の建物に建て替え) 年に数回、特別展等の企画をされておられ、今回タニハタにお声がかかった次第です。
滅多に行わない組子の展示会です。入場無料ですので、お気軽にお立ち寄りください

組子屋の仕事展 タニハタ 立山連峰組子
組子屋の仕事展 タニハタ 組子テーブル
組子屋の仕事展 タニハタ 書院障子 内閣総理大臣賞
組子屋の仕事展 タニハタ 鉋

「富山市で学ぶSDGs教育旅行」のパンフレットに掲載

タニハタの工場がある富山市では「SDGs」をテーマとして勉強する学生に向けて教育旅行に対応する旅行商品化を目指しています。
タニハタは、SDGsの先進的な取り組み会社として選ばれており、今回「富山市で学ぶSDGs教育旅行」のパンフレットに掲載されました。

SDGs 工場 ものづくり 地球温暖化問題に取り組む
SDGs タニハタの取り組み 環境保全

内閣府は、SDGsの達成について、優れた取り組みを提案する自治体の29都市を「SDGs未来都市」とし、特に先導的な取組の10事業を「自治体SDGsモデル事業」として選定しています。

富山市は、2018年6月15日「SDGs未来都市」「自治体SDGsモデル事業」の両方に選定されおり、住みやすい環境づくりに積極的に取り組んでいます。

一歩一歩ではありますが、タニハタも<組子づくり>を通して地域、社会に貢献してまいりたいと思っています。

新しい組子「麻の葉ちらし」につきまして

3月26日よりホームページ、カタログ共に新しくなりましたが、新しい組子製品も発売となりました。

2年前に販売を開始した組子「麻の葉ちらし」シリーズ。6タイプだけのトライアル的な販売方法でしたが
評判が良く、大幅に種類を増やして販売することとなりました。

従来の6種デザインから18種に変更、各デザインに3つのグレードを設けました。
合計54種のデザインから空間や御予算に合わせてお選びいただけます。

詳しくは「麻の葉ちらし」ページへ

「 麻の葉ちらし」は、春夏秋冬、花鳥風月にみる日本の美と自然がテーマ。

各デザインは、「空」「花」「風」「雲」「川」「雪」など自然をイメージしたデザイン(デザイン名)になっております。

日本各地には、上記をコンセプト、キーワードにした製品、特産品、名所など存在します。
「麻の葉散らし」を空間に効果的に使用いただくことで、上記のブランディングをより磨き上げてPRすることも可能になります。

もちろん住宅やマンションなど新しいタイプのインテリアとしてもご使用いただけます。
設置写真も少しずつ増えていますので、またホームページ上で設置例を発信させていただきます。

組子 麻の葉ちらし タニハタ
組子 麻の葉ちらし タニハタ 住宅
組子 麻の葉ちらし タニハタ リビング
組子 麻の葉ちらし インテリア 日本

2年ぶりの入社式を執り行いました

2021年4月1日。
新しい年度が始まり、タニハタでも新しい職人一名(20才)の入社式を2年ぶりに執り行いました。
高校を卒業してから、職人学校で2年間建具技術を学んできたので即戦力の新人です。

タニハタ入社式 組子職人
ものづくり 伝統工芸 職人
谷端信夫

一昨年、2週間ほどインターンシップで組子の仕事をしてもらったのですが、終了時間を一時間過ぎても
「この仕事を片付けてから帰ります」と仕事を続ける一生懸命な姿に心をうたれて、私の方からお願いしました。

「社会人としての初心、お世話になった方々への感謝の気持ちを忘れず、共にがんばっていきましょう。」
そんな感じでお話しさせていただきました。

今年はコロナ禍ということで感染予防対策を徹底しよう・・・そんな雰囲気ですので
歓迎会を開催するか迷いましたが、お昼の食事時間を利用して40分ほどだけ工場ショールームで行いました。

女性職人 工場
富山の食事
神奈川県出身ということで、富山名物ホタルイカや昆布締めのお刺身、筍ご飯など富山ならでは折り詰めを用意させていただきました。
タニハタ 新人 組子職人

仕事中ですのでノンアルコールビールで気持ちだけ乾杯。
ささやかな歓迎会で申し訳ない感じでしたが、立派な組子職人になれるよう全員でサポートしていきたいと思います。

組子製作に<自社消費型の太陽光電力>を使用します

タニハタの工場屋根に載せた太陽光パネル、今日から発電開始です。20KW分のパネルですが「売電」ではなく、すべて自社工場内で組子製作に使用します。
6年前に載せた30KWの太陽光パネルは売電方式でしたが、今回載せた20KWは、自社内消費型です。

雪国でもある富山市の日照時間は全国的に見ても低く「太陽光発電には向いていないのでは?」とよく聞かれます。
6年間太陽光を計測した結果、雪国でも問題なく発電して組子製作の電力に使用できる、ということがわかり昨年の夏から準備してきました。
タニハタでは昨年の9月水力発電由来の電力契約に切り替えましたが、数字上だけではなく、実際にCO2削減を目指して行動していきたいと思っています。 地球温暖化の問題に社員全員で取り組んでいます。




脱炭素 地球温暖化問題 ものづくり工場

組子サイト リニューアルのお知らせ

タニハタが初めてホームページを制作したのは1996年。それから四半世紀が経過しました。
当時はパソコンからの閲覧が100%でしたが、現在では約半分の方がスマホやタブレットからの流入となりました。
時代に合わせて、もっと快適にタニハタの組子サイトを見ていただけるようスマホに最適化したサイトレイアウトに今回大きくリニューアルいたしました。

組子総合カタログ タニハタ



また、新しい組子総合カタログも完成いたしました。
全128ページ。 見応えのある組子カタログになっております。
下記からお気軽にカタログ請求可能です。
個人の方
建築関連のお客様
(業者登録後、業者ページから資料請求ください)

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